今日の市況(2009年03月10日)
果たして世界経済はいつ正常なパターンに戻るのでしょう。
今日はVIXと言う恐怖指数と言うものの推移を見てみましょう。過去3年間の推移です。この指数を見ると2007年から動き始めたようです。ベアスターンズがJPMに買収されたのは2008年5月です。ノーザンロックは2007年9月に問題が表面化し、2008年2月に国有化されました。米国の地価は2005年から実は下がり始めており、この時点が実質的な転換点です。巨額のCDSが問題化されたのは、その前から問題はあったのでしょうが、一般的にはリーマンの破綻からですからね。
今日の市場は方向感の乏しいものでした。所謂、揉み合い相場です。
しかしここにきて、少し変化が見られます。メルクは同業のシェリング・プラウ411億ドルで買収すると発表しました。現金は44%で残りはメルクの株式ですが…実に4兆円規模の買収です。さらにダウ・ケミカルは1月下旬に買収手続きを中断していたローム・アンド・ハースを総額153億ドルで買い取ると発表しました。何故、私が注目するかと言えば、金融機能が動き出した証明だからです。いいですか…ここが重要です。バンカメのルイスCEOは1-3月も黒字だし、通期も黒字の予想だと強気の見通しをバロンズと言う投資週刊誌に発表しているそうです。
市場はネガティブに動きすぎている可能性がありますね。
ひょっとすれば、野村のリーマン買収のための赤字決算も峠を越えている可能性もあります。ただ株価の動きから推察すれば、依然、駄目なのですが…。バンカメが黒字だと言うことやゴールドマン・サックスやモルガンスタンレーの株価は、危機を脱出しているようにも見えるのです。大型のM&A、バンカメの発言やJPモルガンのCEOの行動など…。米国の金融界は転機を迎えている可能性が出ています。今日はこんな感じでスタートです。
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投稿者 kataru : 2009年03月10日 17:09