今日の市況(2009年03月11日)
本日は久しぶりの値上がりです。この株価が上げるという感覚を忘れていましたね。
ツキがあるのは野村証券株です。払い込み当日にNY市場が今年最大の上げとなるのですから…良かったですね。市場関係者としてはうれしい限りです。今日は実質的な一番人気で、ディーリングの華でした。10%上昇して42円高の458円です。募集期間に公募価格を割り込むことがあったためか希薄化は33.6%増になったようです。
同時の日経新聞が発表していた東芝の黒字報道ですが…。此方は一方でネガティブな見方もあるようで債務超過の噂があります。理由は年金債務の処理の話しですね。既にフラッシュメモリの大幅赤字が決定的ですが、どうなるでしょうか? 本当かどうか分かりませんが、市場には一時3000億円程度の増資の話しが出ていました。株価は21円高の242円です。
基本的に市場には色んな見方があります。
株が下がると言う人もいれば、上がるという人もいます。私は昨日、純資産価値を割り込む株について触れました。いずれ今の水準より上がるのです。これはほぼ確定的な話しでしょう。過去の歴史から見れば、どんなに日本の政策が悪くても、この水準に長く留まるわけがありません。定期預金をしているより、ずっと良いはずですが…。良識的な日本人が少なくなっている為に、何故か、安値で放置されています。みんな目先の事しか見なくなったのでしょう。残念ですね。
確かに目先は、まだ下がるかもしれませんが、確率的には儲かる可能性の方がずっと高いでしょうに…。何故、こんな市場になってしまったのか…。明らかに金融行政が悪い為なのですが、当事者にその自覚があるのでしょうかね。情けない限りです。金融の世界は10倍のレバレッジがかかります。だから少し締めるだけで10倍の波及効果があると思って良いでしょう。パチンコ屋の規制と訳が違います。
金融庁は発足当時から、今、話題の検察庁より多くの人材が入れられ、摘発型になっていますからね。国家戦略により産業を育てると言う概念があるのかどうか…。昨日も触れましたが、アメリカに招かれた山中教授が嘆くのも頷けます。シンガポールに金持ちが集まり、世界の頭脳集団も集まっています。日本は資源がなく、資源だけで23兆ほど輸入しなければならないのですね。他に食料品で6兆円ほど稼がねばなりません。その原泉である学者が嘆いているのです。
暗い国内政治ですが、株価価値は高いのですよ。ところが目先の動きに脅えて、正常な価値観が働かないのが現実でしょう。年金基金が株を買い支えており、その資金がまもなく無くなるとか…、4月になれば買い支えの意味がないとか…、まことしとやかに語られる噂を考えてみれば分かります。日本株の保有比率を5%だけ引き上げれば、いくらでも買い余力が出ますね。年金運用だけで116兆円のお金がありますから、6兆円ほどの買い余力が生まれます。個人の金融資産に至っては1400兆円のお金があるといわれています。その1%だけ株式に振り向ける政策を発表すれば、簡単に株は上がります。
所得との合算課税にすれば株価は暴騰するでしょうね。
だって株で損をすれば減税効果になります。儲かれば累進課税なので売らなくなりますね。そのまま持ち続け配当を受け取るだけの安定株主になりますよ。簡単ですね。政策と言うのは国民の利益の為に行うものです。
嘆いていても仕方ありません。
米国ではJPモルガンが10-12月期に、辛うじて黒字を計上し、1-3月期は黒字だと断言してJPモルガンのジェームズ・ダイモンCEO自らが自社株を買ったり、BACのケネス・ルイスCEOは、二度目の20億ドルの公的資金注入の必要はなく、安全を見積もった受け入れは失敗だったと話し、昨日書いたような1-3月期は黒字で通期でも…と言うバロンズと言う投資雑誌の談話になるのですね。そうして昨晩はシティーバンクのパンディットCEOが1-2月期は黒字だったと言う発言に、繋がったのでしょう。
つまり、これらの発言は11月の投資銀行のゴールドマンサックスやモルガンスタンレーの決算に続き、大きく米国金融が変化していることを物語っています。ビスタニュースで述べたシナリオが復活します。今日はこんな感じでスタートします。
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投稿者 kataru : 2009年03月11日 18:24