今日の市況(2009年03月12日)
今日は時間がないので簡単に…
先ず、市場を見ていますとNY市場に左右される影響が大きいようです。3月期末を控え通常なら配当取りの動きが出るのでしょうが、今年は減配リスクがあり、配当も怪しいとの評価が背景にあるのでしょう。加えて公的資金と思われる買いが続き、弱含みの下値持ち合いで下値を切り下げている為に買う根拠が乏しいのでしょう。外部環境はかなり改善していますが需給動向が不透明です。
今の相場は外人投資家の売りに対し、国内年金や事業法人の買いなどが主体になっているようです。市場参加者の多くは目先のディラー筋の為に、その日限りの動きになりやすく今日のようにNY市場の先物夜間取引の値動きが、東京市場に反映されるようです。今日はとうとう、TOPIXが700ポイントを一時割りました。先日も感じましたが、限界点に近いのか…今日はNTT、JR東、新日鐵などの大型株が新安値を付けていました。逆に京セラ、村田などは高く、トヨタ、ホンダは弱い展開です。この背景には欧州筋の銘柄入れ替えの可能性があるのでしょう。
三菱UFJ銀行は974億円の優先出資証券を発行し利率は4.88%だそうです。先日のみずほは8.5億米ドルで14.95%でしたね。読売新聞の報道が正しいとすれば、みずほは追加の増資は要らないとか報じてありましたが株価次第で分かりませんね。公募増資を実施した野村證券の値動きは確りしており、今日も目先の繋ぎ売りが、かなり飲み込まれているのでしょう。短期ディーリングの一番人気です。
北朝鮮は衛星の打ち上げ準備とか…。国際民間航空機関や国際海事機関に通知したようです。金融サミットを控え米国と中国の諍いは、新政権の腕の見せ所。その米国は世界各国へ財政出動を求めていました。EUの出方が注目されます。中国では2月も新規融資が1兆700億元だとか…。およそ14兆円の貸し出し規模です。中国のGDPが360兆円ほどでしょう。如何に大きな数字か、分かると思います。1月に1兆6200億元を貸し出し2月も高水準が続きます。ほとんどが国営企業向けと思われますが、たった2ヶ月でこれだけのお金が流れているのです。すごい数字ですね。昨日の鉄鉱石の輸入量が過去最高になったと書きましたが中国経済は確実に拡大するのでしょう。
NY市場は一進一退ですが、金融株はJPモルガンのダイモン発言もシティーに続き、1-2月期は黒字だったと発表しています。シティーは手書きのメモらしいのですが…。
昨日の米国金融の株価はGSが92.39ドルで、リーマン後のこれまでの高値は98.66ドルですから、ほぼ高値圏なのです。MSも同様です。米国金融は株価動向の鏡です。問題は金融規制の行方なのですが、どんな形になるかどうか…。公共株などのディフェンシブ・ストックが売られ、米国金融の動向は、まるで2003年の日本を見ているようです。日本も3社に併合され落ち着きました。米国はウェル・ファーゴもありますが…、これだけ統廃合が進みましたからね。なにやら希望らしい動きを感じるのは私だけでしょうか? 外部環境は条件が整っていますが目先の株価推移を見ると不安を覚えるし…。はたして私の感じているこの感覚がいつ実現するのかどうか…。今晩のNYは見物です。
投稿者 kataru : 2009年03月12日 16:20