今日の市況(2009年03月19日)
流石、バーナンキ議長です。
一時、影が薄かったバーナンキ議長でしたが、オバマ政権との確執を疑われましたが見事な政策です。中央銀行はこうでなくちゃなりません。悪戯にデフレを放置するような事態は鬱の時代です。もともとバーナンキはインフレターゲット論を主張する人物ですから、ジャンジャンお金を刷って市場にばら撒けば良いのです。案の定、為替市場は3円の円高で動いています。弱気筋はここを付くのでしょうが、しかし10年物の国債金利は0.477%低下しています。FRBが国債を買うということは、市中にお金がばら撒かれると言うことですね。1987年から日銀は為替介入をしてお金をばら撒いたのです。同じことですね。
バーナンキ議長はインタビューで、『木造住宅しかない町でベッドでの喫煙が原因で起きた火事を例に挙げて、まず必要なのは消火で規則作りなどはその後だと主張。金融危機について「火は燃えている」と述べた』とか…彼はよく金融の実態を知っていますね。
だから自分の責任の範疇で資金供給をしています。3000億ドルの国債買い入れのほかに7500億ドルの住宅ローン担保証券(MBS)の購入を、さらに政府系機関債の購入1000億ドルの増額を発表しています。なんと1兆1500億ドルの資金供給です。すごいですね。もともとFRBの平時の総資産は1兆ドルだったのです。その資金が2兆ドルになり、更にここで1兆ドルを増やすのです。すごい金額です。100兆円の資金が市場に供給されます。小さくて見えない人は此方のサイトを…
これで株が上がらない訳はありませんね。
この意味は非常に大きいですよ。ようやく、僕にとって3年間の極貧生活もトンネルの出口が見えてきました。買いしか出来ない証券マンが儲かる相場になりますね。売りは嫌いです。他人の不幸は蜜の味と言う精神が嫌いです。仕方なしにポイントで何回か買い続けてきましたが、これまではやはり駄目でした。平時の1兆ドルが2兆ドルになり、更に1兆ドルです。ゴールドマンサックスの株価はよく現状を表しています。ようやく105ドルと100ドルの大台を回復しました。
世界の金融をコントロールするアメリカが本気になれば恐いものはありません。FRBはいくらでもお金を刷ることが出来ます。売り屋さんは無尽蔵の印刷機に耐えられるわけがありません。だからドルの暴落論とか言いはじめるのでしょうが、国債金利が下がるのですからね。世界から信認されているということでしょう。何度も述べますが、今回の景気後退は金融不況です。一番恐いのは日本が経験している資産価格が下がるデフレです。デフレは建設的な行動を生みません。インフレはバブルと非難されますが、世界の文化財の多くはインフレの政策によるものです。人類の進化もインフレです。インフレの為に皆がお金を使う行動を起こすのです。デフレでお金を大切にする行動からは何も生まれません。
日本は極端なデフレ政策を支持する人が多いですね。日銀の長期国債の買い入れを批判する人がいます。デフレの方が恐いですね。もっと大胆の行動を日銀は採用すべきでしょう。銀行に貸し出しノルマを与えれば良いのです。窓口操作で毎日貸し出し状況をチェックして担当官に「少ないですね貸し出しが…今度、検査をしますかね?」って、脅しをかければ良いのですね。昔は常套手段でしたが…。今はしないのでしょうか? お金は使う為にあると思っているのは、僕だけの感覚なのでしょうか?
さてこのような政策を受け、大手銀行を中心に今日は株価が高かったですね。この動きはどんどん波及します。このような銘柄を狙うファンドが買いの候補に掲げる可能性のある「ディストレスト・アセット」の銘柄リストを載せたのですね。何しろかたる君は先走るからね。考えてみれば昨年の夏に、帝国ホテルであった香港の外資運用者に、今の狙い目は米国金融株と中国株と述べたのです。なんと、もうすぐ1年経ちますからね。あの感覚は半年早かったですね。あれから実際は急落するわけだから…。この時間差は、心の焦りかな? 早く陽のあたる坂道にデビューしたいものです。
投稿者 kataru : 2009年03月19日 19:13