未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年03月26日)

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NY市場は耐久消費財や住宅販売の指標が予想を上回り、さらにバンカメが公的資金返済を示唆する内容が伝わり、午前中は高かったですが午後より利食い売りと、国債入札不調が市場に伝わるとマイナス圏に入りました。しかし、引けにかけカラ売りの買戻しから高く引けたと言います。米国も乱高下しているようです。いい感じです。強弱観が対立するのが金融相場の特徴です。

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日本株も強いですね。配当落ち分は80円前後と言われており、朝は若干マイナスの場面がありましたが、後場からは引けにかけ再び上昇しました。実は本日の25日移動平均線乖離率は13.52%です。この水準は歴史的に見てかなり高いのですね。2002年3月に15.1%、1992年8月に14.93%と言う記録があります。2002年はその後、下値を切り下げて株価は下がりましたが、1992年は調整後、株価は上がっています。 チャート的には先の高値の9325円と9521円を抜かないと完全な底入れとは言えません。しかし2月下旬から3月にかけてのボックス相場の下放れは理想的な底入れパターによく出る形です。今回はどのような経過になるのでしょう。

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相場は先物から上昇する総花的なイメージがあります。しかし同時に金融株の上昇が目立つなど、景気循環からの教科書どおりのパターンも歩んでいます。ただ相場に厚みがないことも事実です。既に多くの投資家は戦線から離脱しており、日本の政治に呆れかえっているのでしょう。米国株は予想通り戻り相場に入っていますし、中国株も本物らしい動きをしています。しかし日本の景気対策で期待できるのは高速道路の1000円ぐらいのものでしょうか? 私のところにも中央区から12000円の給付金の案内が来ましたが、山中教授に使わせたほうが良かったですね。家族4人で48000円ですが焼け石に水の有様です。もっと株価が上がる政策の方が良かったですが…。中国は世界で一番、市場経済らしい政策を実行しています。

ただ下値から2倍になっている銘柄もかなり出てきました。ここに来て出遅れ物色が進行しているようです。信用不安が極端に広がり100円割れ銘柄が、かなりの数、出ていますからね。博打には持ってこいの短期勝負が毎日出来る展開になっています。期末株価が意識されていますが、月中平均株価を採用する所もかなりあるようです。この期末簿価は基準が決まっているわけではなく、会社側と公認会計士の恣意的な判断で変えることも出来るのでしょう。丁度、相続税価格が亡くなった日、1ヶ月前の平均、2ヶ月前の平均などの中から一番安いものを選べるように…。会計など、ある程度、許容範囲がありますからね。

さてここからが苦しい場面になります。戻り売り圧力がそろそろ掛かる番です。なんとか総花的な展開ではなく循環物色の相場に移れると良いのですが…。まぁ、どちらにしても今の株価水準はかなり安いのです。だから正常な経済状態に移行できる準備が出来ましたから、慌てることはなく買い向かっても良いのですね。通常はいくらデフレ政策を採用しているといっても純資産価格が一つの規準になり、黒字ならその価格を上回るのが当たり前です。純資産価格は家庭に喩えれば預金残高のようなものです。貧乏をすれば資産を売りお金に変えられますからね。極端に収益に過敏になっていますが、純資産価格は過去の収益を積み上げたものでもありますから…。なんとか、このまま一気にこのボックスを突き抜けて欲しい気がします。何しろ、100年に一度の歴史的な場面ですから、当然、乖離率も異常値が付いてもいいような…一日45円ほど移動平均線は上がっており、1週間で9325円を抜くと…17.6%になりますね。毎日連騰して4月6日です。計算は簡単ですが…。

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投稿者 kataru : 2009年03月26日 19:22