未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年03月27日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

NY市場はハイテク中心に続伸しました。けん引き役のベストバイは米国の家電販売店です。この話で興味深いのは在庫不足で、顧客の需要に応えられないと発言した点ですね。僕らの一般認識は、需要がなくて在庫が山のようにあるというのが現状の認識なのに…。相場観を修正させる発言です。大手銀行の経営者が1―3月の黒字発言をして、今回は株価が反発してきました。そうしてFRBの1兆ドルの資金供与に金融安定化策です。もともと今回の不況は金融システム不安が原因です。この金融システムとは…。金融デリバティブの行き過ぎで、過度の損失が発生していると言うものです。自己資本に対し多大なレバレッジをかけて商品開発し、売りつけた。

s20090327a.gif

地価が上がることを前提にしたサブプライムローン。その焦げ付きが事の発端です。しかし土地の価格が下がらなければ、大きな損失にならない筈だったのです。開発段階である程度のあそび(許容範囲)はあったでしょうし…。そのサブプライム問題は峠を越えて、まもなく1年になります。ここに来てゴールドマンサックス、JPモルガン、バンカメまでもが、公的資金返済を言い始めたようです。もともと、金融デリバティブはかなり精巧に作られた商品の筈です。政策当局が不退転の決意で対処し始め以上、混乱はドルのLIBOR金利のように収まるはずです。不安が不安を呼ぶ金融システムの混乱は、行き過ぎた修正が行われるのでしょう。

ならば…、金融不安で減退した需要はかなりのスピードで元に戻る可能性はないのでしょうか? 今後の見所はCDSの市場はスムーズに創設され、自由な取引が出来るかどうか…。既に問題の焦点は、未来の金融システムへ、株式市場の焦点は移るのではないでしょうか? 日本企業の極端な生産縮小は、サプライチェーンマネジメントの浸透だと言う仮説を立てています。だから4―6月期は生産活動が戻るのでしょう。過剰な悲観論は徐々に後退するでしょう。需給バランスによる調整ではなく、金融システム不安による混乱だったわけです。そう考えると日本を代表する部品メーカーの株価が急速に戻っている市場と相場観が一致しますね。

最近は、自分の考えをまとめる為に書いており、少し難しいですかな? 
株は大勢観が大切なのですね。2006年にライブドアショックが起こり、このような国内問題だけでなく、その頃に、同時進行で金融拡大が終了したのですね。金融デリバティブの限界論があったのです。最初は住宅問題で、その後、資源高にお金は流れました。
増殖するお金に、実体経済が追いつかないから金融拡大機能が崩壊したのです。私はここを見落としていたわけですね。リーマンが活躍したおかげで、日本の不動産市場はある意味で活性化したのです。しかしリーマンは実需の演出ではなく、仮需の演出なのですね。だから地価が再び下がったのでしょう。もともと少子高齢化で住宅政策も変化しない日本ですから…。リーマンなどの外資が資金供給しても知れています。

さてこれからの世界はどうなるのでしょう。問題はここです。
過去の失敗など、どうでもいい話。肥やしにして笑うしかありません。失われた過去は戻ってきませんから…。最近はお客様にハッパをかけられっぱなしです。昨日は「楽しかったです。僕のようなサラリーマンでも一時は1億円を越えるお金を手にしたのですから…だから、また頑張りましょう」とか…。今日は「もう底だ、底だと言われ、やられ続けたのだから、今は、ようやく上がってきたばかりだから、本番はこれからですよ。買いましょう」と言われたり…。値動きが激しくなっていますね。上下の振幅が大きいのです。ある意味でチャンスは至る所に転がっていますね。今週のビスタではG20後の…次の展開を考えて見たいですね。

最後に…、今朝の日経新聞に東証発表の外人売買動向の報道と、毎日発表されている寄り前の外人売買動向の違いに、違和感を感じませんか? 私は前から誰が集計しているか分からない、このような市場の噂の数字を信じる市場関係者が多いことに、疑いを抱いています。最近私も米国株を見る様になりましたが…。情報はあくまで自分が、どう使うかの問題でしょう。

s20090327b.gif
s20090327c.gif
人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2009年03月27日 19:07