未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年04月02日)

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大勢観を見るうえで、それぞれの統計数字は非常に有意義な情報ですが、それを解説してくれる人はほとんどいません。経済研究所などに入り先輩から知識を得るか、独自の分析により自分なりのデータの特徴を掴むかして、相場観に反映させるしかないのです。
私の場合は地方の証券会社の出身なので、経済研究所を抱えているわけではありませんから、自分で調べるしか方法手段がありませんでした。最近はネットで自分の考えをまとめるようになり、「かたるの失敗」が、何故、起こったか? 反省を踏まえ、自分なりに分析をしているわけです。一般の読者の人に分かるように書いているわけではないし、データの読みを、自分なりにまとめているだけなのです。だから面白くないかもしれません。人気株の解説をしているわけではありませんからね。私は大勢観が大切だと思っているのです。銘柄を当てるのは、誰にでもできます。簡単なのです。そんなことより売買手法が問題なのです。それもかなりの部分、会得したように考えています。今の最大の私の課題は、大勢観の読み違いからくる失敗を、どう抑えるかなのです。

2006年から相場は崩れてきたのですが、金融デリバティブの進展を理解してなかったのですね。現場から離れているので仕方ないのでしょう。だから景気循環から、本来なら成長性の高い新興株に時代は向うと考えていたのですが、その成長を支えるバックに付いている金融機能が働かないのでは、企業が育つわけありません。日本の場合、金融機関はどんどんマニュアル営業に傾斜し、支店長が独自判断で企業を助けることなど、昔はありましたが、今は皆無です。貸し出しのジャンプも出来ないから、経済が縮小していきます。年金の話しが日経新聞に載っていましたが、株式の損失がおおきから運用額を減らす? その方針の基金が多いとか…。おかしな論理です。景気が悪くなり金利が安いから、債券運用を減らし株式運用額を引き上げるのが当たり前だと思いますが、逆をやるのですね。さすがロボット日本人です。情けない国民です。

過去のデータを見ると株が上がるには、豊富な資金がなくては駄目なのですね。その運用元は日銀です。要するに中央銀行は何でも出来るのです。今日は日銀の当座残高推移の前年度比の動きを見てください。必ず株が大きく上がる前は当座残高が膨らんで行きます。
当座残高とは、
1、金融機関が他の金融機関や日本銀行、あるいは国と取引を行う場合の決済手段。
2、金融機関が個人や企業に支払う現金通貨の支払準備
3、準備預金制度の対象となっている金融機関の準備預金
の事を示すそうですが、要するにお金を市場に供給するかどうかの日銀の姿勢と考えて良いですね。その推移が下のグラフです。ITバブル時も、再生相場(金融デリバティブ相場)時も大きく跳ね上がっており、その後、引き締めています。

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そうして今、ようやく前年同期比で今年に入り41.8%、65.8%、69.1%をお金を増やし始めています。この統計を見れば2006年3月は-6.5%、4月は-25%、5月は-53.7%、6月は-57.7%と、どんどん減らしているのですから、あの時期から株が下がり始めるのは当たり前の現象なのです。

無知とは恐いものです。株を空売りすればよかったのです。やはり政策には敵いません。私がしつこくFRBの資産構成の話しをするのは意味があります。1兆ドルの平時の資産から、2兆ドル、さらに3兆ドルとお金をばら撒けば、相場がどうなるか? こんな事は小学生でも判断付きますね。実は昨日掲載した外人株式保有額の推移は、株を100兆円も売ったわけじゃありませんよ。値下がりの損失も当然加味されているのです。四半期ベースでせいぜい3兆円ほどの売却で、株価が下がって行ったのです。

昨日だったかな?
贈与税の話に、株式で譲渡したらと提案したのは、こういうことなのですね。20兆円も新規の株の買いが入れば、100兆円以上の時価総額が増えるでしょうね。浮動株なんかそうないのですから…。こんな話は面白くないですかね? でも僕にとっては新鮮なのです。さて、昨日、今日とカラ売り筋には意外な展開だったようで…、私はFRBが量的緩和に乗り出しているから株が上がると思っています。カラ売り筋の買戻しが入っているらしく、オリックスから武富士などもそうですし、今日はCSKに、日産自動車が中心で東京建物も大きく上がっていましたね。

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どうもお客様も少ししか上がってない段階なのに、今までの相場環境が沁みついているために、なかなか追随ができないようです。まだまだ大底圏内なのですね。考えて下さい。半値、1/3になってから、やっと30%程度上がっただけの水準です。基本的にリーマン倒産時(昨年の9月15日)の株価を、基本に考えると良いと思います。それより大きく下がっていれば、やはり買いに、歩があるでしょう。既に米国のゴールドマン・サックスも上海総合指数もその水準をクリアしています。日本株も次第にその時点まで跳ね上がることでしょう。チャンスなのです。


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投稿者 kataru : 2009年04月02日 17:37