未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年04月09日)

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下のチャートを見ていただけると分かりますが…
昨日の下げ幅以上に、今日は上げ幅が大きいですね。だんだん市場心理が強気に変わってきている証拠が随所に見られます。相場は過剰流動性相場に向かう可能性も出てきましたね。最近、注目している市場はイギリスです。イギリス経済は非常に悪く銀行が壊滅的なのです。金融力がなければたいした産業もないイギリスは衰退の道を歩むのでしょう。北海油田も埋蔵量は少なくどうやって生きるのでしょう。だからこそ、イギリスの株価の行方は注目される指標の一つです。

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移動平均線からも明らかのように、現在の25日線は8091円で、一日60円程度上昇しているようです。今日の株価は8916円ですから825円の鞘があります。やはり14日程度、調整まで時間が掛かるわけです。たった2日間の下げで切り返す力強さ。このまま9000円台を駆け抜けるとは思いませんが循環物色は続くのでしょう。既に低位株が上昇しています。ビスタの原稿ではこれらのリストを掲載しましたが、昨日のストップ高に続き、今日もリスト外で、本文で採り上げた興味のある銘柄がストップ高していました。ただリスト外なので、かなりハイリスクですから気をつけてください。

基本的にチャートはある意味で正直です。
一目均衡表で株価が雲から顔を出す動きは波動が変わる兆候の一つです。仕組み上、当たり前のことですが、このような形になり始めて株価は上昇波動に乗ります。毎年、出遅れの人気株が10%近くも株価を上げる動きは、注目されます。この解説は時間があればビスタの株式教室で解説したいと思います。今日は経済対策と株価と言う話しです。私はこれまでの対策では12000円の個人へのお金より、高速道路の1000円効果は大きいと思っていましたが、現在検討されている経済対策で大きいのは、やはり住宅ローンの全額保証や500万円までの贈与税免除の話は効果があるように思います。2500万円の家を買い、2割の頭金を親から出してもらい、ローンを組めば所得の低い人でも、簡単に住宅が買えますね。融資は簡単におりるでしょう。何しろ政府が保証人ですからね。

更に住宅減税が付き、至れり尽くせりです。積水ハウスや大和ハウスの株価が急騰したのも、このような背景があるからでしょう。ここに来て大きく売られていた大京などが値戻ししている背景はこのような理由があります。車に家電の補助金政策も景気に影響を与えるでしょう。減産をしている所に特需が生まれシャープは延期を検討していた新工場の稼動を早めるとか…。1―3月期の売上は中国からの引き合いが活発化し、在庫調整が一気に済んだようです。株価の急騰もあり、意見が対立し始めています。『強き相場は懐疑の中で育つ…』この言葉の意味をよく噛み締めて下さい。同じことが、今日、大幅な赤字決算を発表していた三井住友銀行にも言えると思います。明日からの株価に注目して下さい。大手銀行株は三井住友に限らず、増資懸念が常に背景にあります。みずほもおそらく実施するでしょう。

決算悪が報じられている海運株も日経新聞が悪い悪いと言うたびに株価が上がっているように感じます。打たれ強くなってきましたね。既にアメリカでは決算発表が始まりました。この動きが注目されます。日本も今月末から始まりますね。数字が悪いのは分かっています。高い乖離もあり株価がもたつく予想をしているのはこのような理由がありますが、強気のかたる君でさえ驚く強さです。需給バランスが、この4月明けに大きく改善します。11月にはいると株価は下値に落ち、信用期日の買いが極端に減ります。このもたつきの後の相場を、ビスタで予想しこの流れで行動しています。やはり新興国の躍進だろうと考えています。デッカプリング現象の再来ですね。IMFへの増資は大きな効果を生むでしょう。FRBも果敢に取り組んでいますね。財政出動で躊躇するEUですが、金融政策はマズマズ協力的です。先日は0.25%の引き下げでしたが…。

お客様の投資心理の改善は弱いのですが…少しもたつき、次の上げには大きく参加してくることでしょう。いつの世も同じですね。みんな心理は一緒です。今度は大丈夫かな? 
そうです。皆が怖いのですね。だから懐疑の中で育つと昔から言うのでしょう。


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投稿者 kataru : 2009年04月09日 19:53