未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年04月14日)

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僕が正論をいくら述べても日経新聞の記者コメントより評価はかなり低い。
まぁ比べること自体がおこがましいが…。長年、IRNETで自分の意見を述べていると、自分は自分なりに、かなり相場が見えるようになってきました。手痛い失敗をして日本の政策批判をしても仕方なし。政策方針を自分で変える事が出来ないのだから、現状から株価を探るしか仕方ありません。それにしても物を考えない人が増えたためか、今の市場はあまりにも目先的な動きに左右されます。理由として考えられるのは、株価などの動きを見て行動する人が多い為か? それとも強弱観が対立している為か? 一日の動きの中でも、株価は大きく振れる様になってきましたね。ほんとうに驚きます。

私は株高の背景として、FRBの資産拡大の話、日銀の当座残高の話、中国の財政出動や貸し出しの話しなど…。それぞれ具体的な事例を掲げて、何故、株価は底入れして株が上がるのか? 解説してきましたが、なかなか市場参加者の疑念は消えないようです。
その証拠は前田さんの意見かな?(少し違うようですが…) 
彼は今日の日経新聞の一目均衡のコラムに「株高の影に見えるものは…」を載せています。私も驚いているように、彼も同様に…中国の銀行貸し出しの事に触れています。どう考えても中国のGDP28兆億元に対し、1ヶ月の貸し出し額が1兆8900億元と言うのは異常ですね。月次で6.75%ですからね。年率で81%なんて馬鹿な数字になります。

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しかし現実のCPIはマイナス圏ですから、前田さんの懸念はよく分かりますが、今から述べる話題でもありません。むしろこれからの株高を裏付ける資料ですね。
随分、先読みをして今から懸念するのは、いくらなんでも行き過ぎだと思います。私も日本の銀行に対し収益力が劣ると思っていますが、金融庁の指導下で仕方ないのでしょう。しかし此方も都市銀行の株価が、一株辺りの純資産価値を割れることの方が、異常な現象でしょう。都心の一等地が基準となっている資産ですよ。たかが8000億円の増資ぐらいでストップ安する市場は如何にも懐が浅いですね。

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アメリカ株はGMの話しで大きく下げていましたが、GSの好業績で株価が戻っていると言います。なんでも市場予測の2倍の黒字幅で18億1400万ドルだそうです。先日のウェルズ・ファーゴもそうですが、競争相手が減り人件費などのリストラをしているので、利益が増えるのが当たり前ですね。残存者利益が膨らむのは当たり前の話です。問題はGSが公的資金を返済する為に、50億ドルの増資を実施するそうで、その反応が見物です。おそらく堅調なのでしょう。本来、増資で株価が希薄化で下げると言うのは、おかしな理屈です。利益が増えずに発行株式総数が下がるようでは駄目ですが、増資資金の使い道が問題です。

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日経新聞には消費者ローンの焦げ付き増加の話が、同時に載っていましたが、投資銀行と商業銀行の株価の推移を見ていただきたいのです。御覧のように商業銀行の株価は少し遅れましたが、確実に上昇していますね。小手先の現象ばかりに目を向けないで、スケールの大きな見方をして欲しいものです。FRBの資産拡大や日銀の当座預金残高推移などの政策により、大きなスケールで市場は動いているのでしょう。まもなく前田氏の邪推を打ち破る現象が始まるでしょう。人間は慣性の法則のように、これまでの現実に縛られて行動するので仕方ないのですが、新しい現象が再確認されるのでしょう。統計数字は時間の問題だと教えてくれています。まもなくドラマが始まります。

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投稿者 kataru : 2009年04月14日 18:27