今日の市況(2009年04月17日)
なにやら日経新聞を読んでいると暗くなるのですが、実際に蓋を開けてみると明るい展開になっています。不思議ですね。今日の日経新聞の一面トップは米国金融のストレステストのはなしと米国の住宅着工件数の話しです。7面を見るとJPモルガンは10%の減益と言う文字が躍り、米国商業用不動産2位のゼネラル・グロース。プロパティーズの破綻申請の記事が書かれています。しかしNY市場は高く引けていましたね。
今日は遅くなり、週末ですので簡単にします。下のグラフは日米の住宅着工件数を比較したものです。「こんな馬鹿な現象が長くは続かない。」…と、以前、何度か解説しています。人口が3億人の米国が1億2700万人の日本を下回る現象をおかしいと批判したのですね。しかも日本は縮小ですが、米国は増えています。だから株価は上がると言ったのです。自動車も同様の話しをしました。2億5千万台も走っているのに、1千万台の販売数では25年に1台の交換になると矛盾をしてきました。
このように物事には二面性があります。株を買いだと思う人もいれば、高過ぎるから売りだと思う人もいます。別の見方が出来るのです。投資家は冷静になってどちらの意見が正しいか判断しなくてはなりません。与えられた資料を見て住宅着工件数の伸びが悪いと考え、だから株が下がると思うのか? それとも僕みたいに何故200万件もあったのが50万件になったのだろう? どちらの数字が平時の数字かな? と考えますね。そうすると異常な数字は長く続かないから、それを前提にしている株価はおかしいから、買って置けば儲かると考えるか?
株はその転換点を探すゲームですね。最近では簡単に統計数字が手に入ります。国土交通省などのホームページでデータを発表しているから、過去の数字も簡単に手に入ります。自分で検証すれば良いのですね。他人をあてにしては駄目です。喩え一流新聞でも作為的にデータが作られているケースがあり、縦横のグラフの比率を変えるだけでも受け取る印象は大きく変わります。だから大きなお金を動かすときには自分で調べて納得してから売り買いをすれば良いのです。私は数日前の前田さんのレポートを読んで僕の見方とは違うな?と思い、あえて別の見方を載せました。またエコノミストなどの雑誌が盛んに「5月危機」を宣伝するから、日銀の当座残高推移を載せてそんな事は起こらない。と反対意見を書きました。他人の意見を鵜呑みにせずに参考にすれば良いのです。明日は業績発表と株価というタイトルで株式教室を書いて見たいと思っています。今日はこの辺で…お休み。
投稿者 kataru : 2009年04月17日 21:08