未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年04月21日)

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米国の会計基準がどうなっているのか? 
…分かりませんが好決算を発表したバンカメが大きく売られるのは解せません。市場と言うのは我儘な動物ですね。つい先日まで赤字幅が膨らむからと言いながら売り続け、今度は引当金が膨らんだからと言っては、株価を下げるのですから…。やはり基本は株価が上がれば休みが入るし、株価が下がれば上がると言う事なのでしょう。これから景気悪化が更に続くかどうか誰にも分かりません。基本的に金融の混乱から来る在庫調整は終わり、生産活動が再開の方向にあります。シャープのように中国の「家電下郷」政策により、フル操業に戻った例もあります。

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引当金の問題も見方が分かれます。
通常は余裕がなければ引当金を積めませんね。積極的に不良債権の処理が出来るから、業績が更に上向くと考えるべきだろうと思います。あるいは増えて当然とも考えられます。前年同月比で比較しており、カントリーワイドの買収は昨年の1月12日に発表されていますから、引き当てが増えるのが当たり前です。カントリーワイドは住宅ローンの大手ですからね。逆に住宅問題が解決に向かっていると言う見方も出来ます。それでは何故、バンカメの株価は24%も下げたのか? 此方の答えも簡単ですね。バンカメの安値は2.53ドルでした。そうして直近の高値が11.58ドルです。誰でも機会があらば、売ろうと考えますね。要するに利食い調整だと言うことです。

日本市場でも同じですね。だいたいGSユアサが人気株になること事態が行き詰まっている証拠ですね。先駆した銘柄は調整波動を加速し次に備える動きです。しかし強いですね。シャープに東芝の動きなどは驚く動きです。ゴールドマンサックスは安値から2倍を越える高値水準で50億ドルの増資を実施し、三井住友は下値で実施するのかな? いやはや…市場主義の確立されている国との違いを感じます。この違いは政治家や官僚に株の取引を制限している事が問題なのでしょうね。金融が縮み経済規模が拡大する道理がありません。

今日の解説は引当金の話ですね。貸し倒れ引当金を積むと言うことは健全な行為です。これからの損失を先取りする動きがあるのでしょう。この引当金が増えたからと言って、こらからどんどん不良債権が増えると言う見方が正しいのか? それとも私のように積極的に引き当てが出来るのだから、改善の方向に向かっているとみるか? これは失業率との関係もあります。何故、私がシャープの例を出したか? そうして長く読んでいただいている読者の皆様にはお分かりいただけると思いますが、今回の不況は金融不況だと、かたるは以前から述べています。そうしてGMなどの車の売れない原因の一つは融資基準が厳しくなり融資が受けられないから車が売れない。だから在庫が増えたのですね。金融が公的資金返済を考えるように健全化しつつありますから、当然、車ローンの融資基準は、以前より緩和されますから車も売れて失業も減る方向にある。故に貸し倒れ引きの増加は既にピークを迎えている。

要するに、市場にお金を出すかどうかなのです。FRBが通常1兆ドルの資産を2兆ドルに、更に3兆ドルに膨らましているのに、どんどん景気が悪化しますかね? アメリカ本気ですよ。何故なら、中国人民銀行の周小川総裁が発表したIMF活用論がありますからね。ドルの基軸通貨と言う権利を奪われるような事態を招くと思いますか? だから株価は上がるのです。調整はいつの時代も当たり前、ある程度の下げがなくては、乗り遅れた電車に、再び乗れませんね。逆に利益を膨らませるチャンスでもあるのでしょう。故に買う株数をどんどん増やしている段階です。

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投稿者 kataru : 2009年04月21日 16:45