今日の市況(2009年04月30日)
アメリカのGDPが発表され市場予測の4.6%のマイナスから実際は6.1%のマイナスと拡大したけれど、ただ個人消費が3四半期ぶりに2.2%増とプラス転換して買戻しなどを誘いNYダウ平均株価は高くなったと言います。このような背景に加え金融調査会社のフォックスピット・ケルトンのアナリストが、2004年4月から続けてきたアンダーウェートの格付けを、マーケットウェートに5年ぶりに戻したと言う背景も銀行株中心に株価が上がった背景のようです。レポートでは2009年末まで不良資産は増えるが、過去の例では2~3四半期前に株価は上昇すると言います。このような環境から、遂にゴールドマン・サックスの株価は公募価格の123ドルを上回り127ドル台で引けていました。昨日のSP500の高値は881と最近の高値を更新しています。
当初より述べていた二段上げの相場への準備は整い、実際にそのような展開になってきたようです。今週の動きは理想的な形になっています。予想外の出来事は豚君(豚インフルエンザウィルス)ですね。この豚君関連株は、相変わらずの人気。想像するに日本では花粉症が流行っており、世界にマスクを供給できるのは日本ぐらいのものかな? 今日もこの紡績関連株が軒並み高を演じていました。驚く事にユニチカクラスまで上がるのですから…。もう一つ驚くのは、ザラ場中からダイワボウに信用売り停止規制が入ったことですね。ビックリしました。売り禁です。役人らしい対応ですね。やりたい奴にやらせればいいのに…この国には自由がないのです。どっち道、逆日歩の10倍処置などがあるのですから…、でも証取法の投資家保護の観点からすれば当然かもしれません。
市場は崩れそうな位置からの反発で、休み前にカラ売りをして人たちが買い戻しに走ったのでしょう。だから今日の上げは一過性の見方も出来ます。やはり新規資金の流入はそう多くないのでしょう。果たして二段上げが成功し日経平均株価が9000円台に乗せ、1万円台を回復できるかどうかは、かねてから考えている相場の出来にかかっています。
此方は今週より明らかに新規のファンドの参入があるようです。相場が大きく成長できるかどうかはムードだけでは駄目です。実際の業績の向上は当たり前のことですが、仕掛けるファンドの力量が、ものを言います。あとは環境ですね。その意味で豚君ははっきり言って邪魔な存在ですね。目先筋は好みますが、何れ終息する短期銘柄はムードを壊します。しかし…力は分散され相場の寿命が長くなるとも考えられますね。イライラする分、大きくなるとも言えるかもしれません。
早めの対処が良いでしょう。どっち道、上がる銘柄は決まっており、この路線が上がらなければ、経済は駄目なのです。90年代の日本が何度も経験したように、カンフル剤を投与しても効かないという事になるから、株は下がりますね。だから株を買うという行為をする以上、本筋を突くべきなのでしょう。明日が最後のチャンスになります。予想通り展開するならば、連休明けは買い気配スタートから始まり、急騰路線に突入する筈ですが…。今、参加しているファンドの力量が試されますね。ワクワクします。5月7日はルンルン気分で臨むことが出来るかどうか…明日がストックを整える最終日です。
投稿者 kataru : 2009年04月30日 16:51