未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年05月08日)

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米国では正式にストレステストの結果が発表され、バンカメ339億ドル、ウェルズ・ファーゴ137億ドル、GMAC115億ドル、シティー55億ドル、モルガンスタンレー18億ドルなど資本不足が指摘され、他のJPモルガンやゴールドマンサックスなどは必要なしとの判定でした。増資によって資本を補い、公的資金を返済すると主だった金融機関は発表しているようです。米国の貸し出し総額がどのくらいか分かりませんが、この不況下なのに比較的少ないのだなとの印象ですね。

ここで一つの仮説が考えられます。
日本のバブル崩壊と同じように考えるのは大きな間違いではないか?という仮説ですね。

昨年の11月にドルLIBORの金利が急騰しました。この時点で投資銀行の資産圧縮が終ったのでしょう。もともと金融デリバティブはリスクを未然に回避する為に、CDSはCDOなどに組成され、リスク回避の手続きがとられました。例えばオリックスや武富士、CSK、パイオニア、東芝などのCDSで組成されていたCDOが存在しても、危険因子は存在するけれど、倒産はしてないので心配なのですね。既に投資銀行は適正なレバレッジまでポジションを縮小しているから、資本はあまり劣化していない。だから、この結果だったという仮説ですね。上手く伝わるかな?

要するに今回に不況は一時的な金融不況だった可能性が高く、GMやクライスラーなどは元から存在していた流れだったので、それを主眼に経済環境を「100年に1度の危機」と誇張して考える必要はない。と言う見方ですね。この説を前から私は、ある程度考えていました。今回のこのストレステストが終わり、順調に残りの不良債権処理が済めば、意外に早く、景気が一気に回復するシナリオが存在すると言うものです。トヨタの今期赤字予想は、日本を前提に考え、悲観的過ぎると言う仮説も成り立ちますね。事実、シャープなどはフル操業なのですね。国内ではシャープは有望メーカーですが、残念ながらグローバルでは3流ですね。その3流が喰えるのだから、意外に景気は早く持ち直す?…と言う考え方もあるわけです。

これに反し、みずほ証券の上野さんなどは、お客様の話だと…、景気対策のカンフル剤が7月頃には切れ、生産活動は戻らない。だから株価は再び下げると言う読みらしいのですが…、日本は少子高齢化でGDPの高止まり感や、政策の失敗が重なったわけで、同じような見方をする必要があるのでしょうか? 米国は人口が増えており中古住宅などの販売も伸びているようで、住宅価格が下がった事により新規の購買者が増えているとの観測もあります。中国は日本の昭和30年代後半から40年代で、日本と同じなら、これから高度成長時代に突入します。

どうでしょう。
金融デリバティブの技術に、私は詳しくはありませんが、通常の経済状態なら大丈夫なようにCDOなどは組成されているのでしょうから、既に峠は越えており、これから回復に向かうと言う仮説を、現在の株価は支持しているように感じるのは私だけでしょうか? 少し難しいですかね? 最近は当座残高や準備預金などの話しをしているので、少し難しいかな? まぁ、詳しい話はどうでも良いのですが、株高の根拠が存在すると言うことなのです。要するに株価の決定要因は、需給バランスですからね。お金がジャブジャブしており、乗り越えられると言う見方が増えれば、銀行株は非常に安く感じるのですね。そう言う人たちが増えてきたから、株価がようやく騰がり出したという見方もあるのです。

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投稿者 kataru : 2009年05月08日 20:28