今日の市況(2009年05月18日)
いやはや…日本の水際体制が崩れ2次感染が広がり、豚インフルエンザが135人に拡大していると言います。日本人は綺麗好きだから…極端な広がりはみせないと思いますが、予断は禁物ですね。早速、手洗いとうがいを入念に行いようにしました。皆さんも気をつけてくださいね。死に至る危険率は低く、1%程度なので普通の風邪と同じようなものなのでしょうが、感染力が強いのでしょうか?
株式市場では紡績関連が早速、軒並みストップ高です。
業績に寄与するか疑わしいのですが、人間と言うのは浅はかなものですね。どうしても目先の物色に向います。人気のダイワボウの業績寄与度は、1%から2%程度とごく微々たるものとの記事が、先日、掲載されていましたね。ユニチャームや中外製薬の方が、業績寄与度はあるのでしょうが、たいした事はないのでしょう。あまり過敏に反応するのはどうかと思いますが…。これも世の流れでしょうね。
決算発表はピークを迎え、概ねL字型予測が多いようですね。
これを受けパナソニックなどは大幅安をしていました。売上が3兆2600億円で、営業利益が-1050億円、最終利益は-1950億円が中間期の予想で、期末予想は売上が7兆円、営業利益は750億円の黒字ですが、最終利益は-950億円と赤字予想を出しています。例えばホンダの中間期は3兆9500億円の売上で、営業利益と最終利益は-1100億円と赤字予想ですが、期末の売上は8兆3700億円に回復し、営業、最終利益は辛うじて100億円の黒字予想を見込んでいます。トヨタはひどいものです。2007年に行った米国戦略の失敗ですね。誰でも奢りはありますが…3流企業イメージの決算予想です。カンバン方式は何処に消えたのか?
今日の下げは、豚インフルエンザや円高もあるでしょうが、基本的には上げに対する調整と考えるべきでしょう。確かに企業決算はL字型予想が多いのですが、「みずほ」は立派です。株式評価損が主因で赤字決算なのですが、なんと前期10円配当をするのですね。そうして今期は減配しても、8円配当の予想です。なんと株価は228円ですから、前期で4.3%、今期予想で3.5%にもなるのです。大型公募が予想されていますが、株価は下がらないでしょうね。むしろ公募に対する応募は機関投資家中心に多いでしょう。三井物産は、あれほど儲けておきながら、中間期に配当したから期末はゼロだと言いますが、株主に対する経営者の姿勢が問われますね。その「みずほ」、今日は一番人気でした。
値動きを気にする個人投資家は、紡績などの内容のない株に興味が行きがちですが、ババ抜きゲームに参加するべきでしょうか?
あまり報道はないですが、インドでは総選挙が行われ、与党の国民会議派が圧勝しました。これを受けて株価は急進しています。開発は加速し中国以上の伸びを示しています。鉄鋼生産を見れば、明らかです。前年度比30%増ですからね。日経新聞には携帯電話の爆発的な売れ行き状態が報道されていました。インドも人口は中国同様に多く、世界経済に与える影響は大きいでしょう。この選挙結果は開発に対し大きな力になります。株価は良く現状を示しています。
このような背景から流れる相場の流れは決まっています。相場の流れは既に決まっていると述べているのは連休前にも述べました。あの時は連休前が最後の買い場と書いたかな?予想のパターンは幾つかありますが、この1-2週間程度の調整は利食いの為に、ある意味で当たり前です。今後の流れは二通りあるわけですが、インドの総選挙などの影響も、これからの相場に影響するでしょう。このような既存路線がある以上、突発的な豚君は、やはり相場にとって邪魔な存在です。大きくならないような相場ですから、人気だけで騒ぐのは危険でしょうね。昔なら根拠のない銘柄が上がっても、信用規制はかかり辛かったのですが、最近は、いきなり規制をしますからね。トホホ。相場の面白みもありません。
銀行のファイナンスの行方など…色んな焦点がありますが、あなたはどれを選択するのでしょう? IRNETでは、あまり具体論を述べていませんが、大筋は伝えているつもりです。相場の焦点は幾つかあるのです。決算の見通しの読み、銀行のファイナンス、そうして中国関連を中心とするBRICs銘柄の行方など…さて、どの選択が正しいかどうか?
投稿者 kataru : 2009年05月18日 18:45