今日の市況(2009年12月02日)
株屋になると色んな勉強をしないとなりません。
以前から名目GDPと実質GDPの話しを何度かしましたが、実は今、話題の為替にも、名目為替レートと実質為替レートがあります。その実質の為替レートの11月末は118.4円なのですね。つまり日本の物価は上がってないが米国の物価は上がっているのです。名目為替は86円台ですから大きな違いがあります。円高イコール輸出株の値下がりと考えると痛い目に遭いそうです。
今日は草食系の日銀総裁白川さんの話です。
記者会見を聞いていませんが、どうもデフレを認め3ヶ月物の短期金利を0.1%に誘導し10兆円の資金を入れるとか…。この話しを聞いた時は草食系らしい発想だと思いました。しかし実に上手く出来ているとも考えられます。専門家じゃないので分かりませんが、短期金利を低く抑えればドル・円キャリーの動きを抑えられ、実弾の流れが止まり投資筋だけの流れになりますから為替対策として効果があるかもしれません。
しかし折角の株高のチャンスを…生かしてないと怒る声が市場にありました。故に、株はまた下がるだろうとの予測が市場には多くあります。(市場は疑り深く何度も当局の姿勢を試します。)しかし…果たしてそうでしょうか?
私は政府と日銀が一体になって、デフレ認識をして対策を講じる事実に対し、市場に大きなメッセージを与えたと思いますね。最近では2006年3月に前総裁の福井さんが量的緩和処置の解除を決めました。あれから3年9月です。相場の変化の潮目は金融政策ですからね。この認識と対策で「政策転換」と捉えるべきでしょう。また金融庁が不良債権のマニュアルを変えるとか…これも大きく報道されていませんが実体経済に大きな影響を与えそうです。(何れ説明します。)実は政府の政策転換を馬鹿にして40億円も吹っ飛ばしたかたる君。馬鹿の一つ覚えで新興株信者だったのです。政策批判をして政策につばを吐いても自分だけがピエロですからね。このような動きを馬鹿にしてはならないでしょう。確かに噂されている財政出動の規模にしても、今回の日銀の金融政策にしても、我々市場関係者の思いとは、かけ離れていますが…政策転換は効きます。
世界の株の中で出遅れが顕著で、政府が政策転換に動くのです。しかも下値で大量の玉を公募ラッシュで手に入れることが出来ます。世界には投資資金が140兆ドルあると言われています。この中でアクティブな投機マネーが100兆円ほどあるでしょうか? 魅力的な市場に映りますね。特に大型公募の三菱UFJと日立には注目が注がれると思います。政策転換をしなければ、大量増資は市場の重荷で自滅のシナリオが控えています。政策転換をするなら、これほど魅力的な市場は世界にないですからね。中国の成長、東アジアの成長に、インドが加わります。考えただけでワクワクしますね。10兆円の経済対策などと言う小粒の話しではありません。中国は50兆円規模で毎年、新規の需要が発生しますね。これにインドが加わりタイなどの国は世界の生産基地になりつつあります。
ほら…38915円の足音が聞こえますね。日本企業はようやく海外展開を加速させています。毎日のように新聞に新規設備投資や新工場建設のニュースが溢れていますね。
大型公募が市場の重荷と考え目先の行動をするのか?
それとも民主党政権の政策転換を支持して市場経済の発展に投資をするか?
いろんな考え方があります。
政治が確かな動きをすれば、やがて市場から信認が得られ新たな資金が動きます。世界には無尽蔵の資金がチャンスを窺っているのですね。日本株の缶詰の東京海上、ビスタニュースでは3週連続の陽線銘柄をとして前に紹介していました。その後、更に陽線を続け、先週はドバイショックで惜しくも6週連続の記録を逃しましたが、ようやく上昇波動に移って来ましたね。いったい誰がこの環境下で玉を集めているのでしょう。
誰も褒めないから…自画自賛。
今週号の紹介銘柄も上がってきましたね。株が上がればこんなもの…誰にでも簡単に値上がり銘柄は分かります。頑張れ、鳩山さん。支持率が高ければ、贈与金の認定で脱税ではなく政治資金の記載ミスで処理されるでしょう。地検だって国民の支持率により変化する裁量権をもっています。株を上げれば、国民みんなが支持します。
投稿者 kataru : 2009年12月02日 17:36