今日の市況(2009年12月10日)
だんだん日本の市場をみていると悲しくなります。
みんなが自分勝手の行動を取り始め、秩序がなく夢を語れなくなっています。米国は他人資本でどうにか生活をしていますから、市場の信頼を裏切ったら食べられません。しかし日本は自前資金だから外部の目を気にせずに、市場原理を無視する始末。私には民主党は完全に財務省の傘下のイメージです。官僚離脱を掲げていますが実際は財務省路線に乗っているだけの印象です。郵政民営化の評価は此方も揺り戻し作業です。何故、あの時期に鳩山邦夫が吼えて混乱を誘い、民主党政権になってから、斉藤次郎さんを中心とする前の路線に戻ったか?
局長会の主張である局舎の借り上げ問題が死活問題なので政治家を動かしたのでしょうが、一番の理由はお金の流れでしょうね。郵政からの資金を財政投融資や国債に向けるための揺り戻しなのでしょう。今日、小沢さんは600名を引き連れて中国に向ったそうです。日米同盟関係がもめているこの時期に…日本と中国が米国の国債を買わなければ、市場は大混乱しますね。切り札を手に入れて米国との交渉に望めます。だから…大応援団を引き入れて訪中かな? 日教組出身の輿石東参院議員会長なども同行しています。昔の教師は考え方が偏っています。
日本株は完全に主導者が居なくなり、先物からの影響を受けて動いています。日立に続く三菱UFJの増資は苦戦しているのでしょう。米国ではバンカメが増資を実行し、シティーの公的資金返済も噂されています。世界中で自己資本増強に動いています。レバレッジの利用を制限させる為の自己資本増強です。もともと日本は低いのに…資金だって自前で集めています。だから効率が悪いですが、同じ基準でみるとは…。相場のシナリオは常に変化しています。基本的なスタンスをどちらに取るかにより、選ぶ銘柄も変わりますね。ただ業績が良いだけで株価があがるものではありません。通常は赤字から黒字転換をする所を狙いに行きます。一例を掲げれば、今の時期では日本精工や日産自動車などですね。ただ仕掛け人が存在するかどうかは重要です。
大きな資金での運用なら大量の玉が必要ですから、この増資ラッシュの日本は魅力的ですね。ここで政策が転換されれば良いのですが…、どうも今までの方策では糊塗策に過ぎません。弥縫策(ビホウ)と言うか…。現在までの所、経済対策は的外れなので先週1週間は棒上げに上げた市場を政策評価をするに当たって、「こんなものか…」との評価に変わります。しかし効果がないわけではありません。市場と言うのは我儘なものですから…。三菱UFJだけみておけば相場が分かると…以前、述べていますが、14日の月曜日が値決めと考えられており、あと二日です。
当初、SQでの転換と読んでいましたが、ドバイショックを受けて早まったか? に思われましたが、完全に肩透かしです。しかしあれほど強い上昇波動を入れたので、おかしくなることはなく上昇波動に入ると思っています。来週の動向を見ないと、なんとも言えませんがここ数日が買い場だろうと考え、今は考えられる路線を幾つかの銘柄に絞り買っているところです。明日は当初のスタート地点、一応、民主党は市場への配慮もする政党との核心が得られています。その安心感を何度も確かめるのが市場経済ですからね。信頼感が芽生えるのを待つしかありません。
投稿者 kataru : 2009年12月10日 19:16