未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年01月04日)

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新年明けましておめでとうございます。
かたる君がネットの世界でデビューして11年目になるのでしょうか?
概ね、百貨店株と同様に縮小均衡型の株式市場なので下降波動なのですが、2003年から2006年初めまでは盛り返し、今は再びドン底を歩んでいる印象です。そこで大納会と大発会の相場を振り返って、今年はどんな年になるのか考えてみます。1999年はITバブル年でした。この年は印象が強く残っています。何しろ1万円まで強気に買い続けたソフトバンクが売ってから株足が早くなり、年末年始に駆け上がり198000円を付けて急落し、光通信などは何日も値段が入らずに急落したのですね。上げるスピードも桁外れですが下がるスピードも桁外れ…。

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その後、3年間の調整を入れて2003年に相場は大きく変わり、本格的に4年間上がり続けます。しかし2006年は既に新興株は急落しており、BRICs相場が始まりましたが乗れずに、相場で負け続けの4年間と言う印象です。しかし昨年の相場は、本当は良かったのですね。ところが内需振興の金融株に力を注いだかたる君は、再び大失敗を演じました。一昨年の金融危機を克服した昨年はグローバル元年かな? 外需に頼った一年でしたね。デフレ銘柄のファーストリテイリングが活躍しました。内外価格差を生かしたデフレ環境に加え、新素材を開発したヒートテックなどの素材革命は新しい時代を感じさせるものです。

さて今年の大発会は僅かな売買高で、この原因は、おそらくアローヘッド導入によりディーラーが模様眺めに終始したのではないかと推測されます。しかし個別には昨年末31日の日経新聞が報じたスマートメーターに絡むスマートグリッド構想で盛り上がりました。ただ、かたる君の印象を正直に言えば儲かりません。何故なら、2020年まで1兆円の投資では1年で1000億円なので、相場が賑わった割りに、個別企業の業績が改善するとは思えないからです。GSユアサの相場の時も否定的でしたが、このスマートメーターについても目先は人気になり過ぎで、明日からの相場のテーマになるかどうか…。でもGSユアサは相場になりましたからね。

関連の資料によれば、COP15の近郊でパナソニックとパナ電工が「ホームエネルギーマネジメントシステム」(HEMS)と言う実証実験のデモンストレーションを行ったそうです。家庭内の電気を効率的に使おうとする試みですね。そうして将来は携帯電話で命令すると帰ったらお風呂が沸いていたり、部屋が暖められていたりする遠距離操作の仕組み作りなのでしょう。実は知らなかったのですが、日経ビジネスによれば、テレビやパソコンなどの家電はほとんど直流で動くのだそうです。その為にACアダプターをつけて、あるいは内臓してあり、交流を直流に変えて電気を使っているのですが、この変換作業で電力ロスが5~10%も生じているのだそうです。

仮に太陽電池で電力を作っても直流なので、交流に変換する必要があり、太陽電池を利用している家庭は二度の電力転換ロスが生じます。仮に家庭内を直流システムにすればACアダプター必要なくなり電力ロスがなくなるのだそうですね。菅さんは太陽電池を推進しようとしていますが、ここまで踏み込まないと日本の効率化は進みませんね。19世紀末に直流送電を主張したトーマス・エジソンは論争に破れ世界はウェスティングハウスの主張する交流送電に軍配があがったのだそうです。粗悪なアダプターだと、なんと20%も変換ロス生じるのだそうです。それにしても10%は大きな数字ですね。そこで菅さんは家庭内を直流に転換させる政策を採用すれば…日本の効率化は進みます。

市場は目先的な高岳などが人気になっていました。
年間1000億円の市場規模で夢があるのかどうか…やはりビスタのレポートに書いたように自動車関連は大きな市場拡大局面ですね。中国だけで昨年は400万台が新規需要として生まれました。100万円なら1年間で4兆円の需要増大。日本の比率は20%程度かな?もう少し高いか…約1兆円ですね。スマートグリットと比較して10倍に開きがあります。これに雇用が回復するアメリカ市場が加わりますからね。やはり自動車が当面のテーマでしょう。

新春相場は幸先の良いスタートでした。銀行株は冴えない展開でしたが、昨年から取り上げているビスタニュースの参考銘柄からストップ高銘柄が出たり、最近注目したレポート銘柄は当然ながら上がっていましたね。既に1割程度、上昇している銘柄はゴロゴロしています。まぁ、2倍程度になっているものありますが…。たんに相場環境が良くなってきたので上昇しているだけなのですが…。銀行株は冴えない展開ですが、チャート上、変化日は下旬近くにあるようですね。どうなるかな?

取引所の売買システムがアローヘッドに移行して瞬時に約定されるので、取り消しなどは不可能ですから気をつけて注文を発注しないとなりません。この点に皆さんも気をつけて頑張って下さいね。日経新聞は弱気を述べていますが、民主党の政策は製造業の派遣禁止やモラトリアム法案、CO2削減の環境問題から円高容認発言など…。これらの政策により、ようやく日本の経営者がグローバル化促進意欲に変化しました。よって現場は大きく変わるように思います。業績好調のコマツにHOYAも、ニコンも国内工場を閉鎖して海外進出比率を高めます。今年、退任される経団連の御手洗さんのキャノンは、海外売上が77%ですが国内生産比率は61%なのですね。

こういう話しをすると日本悲観論が生まれますが、株式市場にとって常に変化は買い材料になります。人間はいつも前向きに改善に向けて努力する動物だからです。民主党の政策は企業の決断を後押しします。だから自動車関連なのでしょう。お楽しみに…。

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投稿者 kataru : 2010年01月04日 17:58