今日の市況(2010年01月06日)
米国では不動産協会から11月の仮契約住宅販売指数が発表され前月比16%もダウンし市場予測のマイナス5%を上回ったとか…。住宅回復も一服状況なのでしょう。ただこの数字は補助金政策の打ち切り予想からの駆け込み需要の反動かも知れませんが…。実際は補助金政策が延長されました。今日の話題の主流は自動車販売です。12月は15.1%増の102万9936台だそうで、営業日調整でも6.9%増だとか…。これで昨年の米国の自動車販売は21.2%ダウンの1042万9553台だそうです。
経済状態が良かった時は年間1600万台を確保していました。それがこの数字です。しかし12月はマズマズの状況で、しかも売れ筋価格帯は年初の2万6千ドルから2万9千ドルに上がりゆとりが出ています。きっとマスコミは車の販売台数の比較だけでセンセーショナルに報道するのでしょうが…、この点を考えると中国とは違いますね。266万と中国は80万ぐらいなのかな? 確かに中国は11月までで1223万台を売ったのですが価格では大きな開きがありますから、金額ペースでは米国は依然、世界第一位です。注目されるのはGMの12月の販売で12.8%ダウンですが、フォードは32.8%アップです。信用問題は大きな影響を与えます。ホンダが劣勢で15.6%アップですが、日産自動車は18.2%増、トヨタは強く22.9%増と言う数字が12月の数字です。ここでホンダの素晴らしい話しをしたいのですが、スペースの関係で後日に譲ります。
最近は自動車の勉強を、かなりしましたから…。
「かたるの仮説」が実証されるかどうか注目されます。この「かたるの仮説」は様々なものがあります。例えば人間は比較心理で動く動物だから、この1―3月期には株は安くならない筈なのです。だって2009年の1―3月期は、世界中で金融危機の影響があり極端に生産高が落ち込んでいます。だから前年度比で統計が発表されますから、皆2桁成長なのですね。そんな状況なのに乖離調整はあるでしょうが…、ニッセイアセットの久保さんの主張のように、3月頃に9000円と言う現象は起こらないと考えていますね。
他には…昨日はマネタリーベースの話しをしました。
ここでも「かたるの失敗」の原因を探る仮説を述べています。何故、新興株が下がったか?と言う仮説ですね。参考に、昨年末に書いた「株式教室」の「大納会を終えて…」を読んで欲しいのですが、結論として日銀がお金を絞ったので株式市場にお金が回らなかった。と言う原因の一つを仮説として掲げています。仮に、この仮説が正しいなら、日銀が当座預金残高を20兆円越で積んでマネタリーベースが増えている環境下で、株が下がることは考えられないのです。だから株安論者の二番底何とか…の論理は間違っていると考えているのです。

株は論理的に動くものです。
かたるは様々な仮説を打ち立てています。強気の僕は海運市況でも日経新聞が主張する2010年問題(過剰船舶問題)は杞憂に終ると考えています。今日はBDIが上がり商船三井も人気になっています。何故、昨日、ケープ型とパナマックス型の価格を並べたか?理由があるのです。BDIが高騰する時には、必ずケープ型の傭船が盛んになります。そうしてパナマックス型の2倍以上の価格相場が成立します。しかしBDIが最低水準の時は同じ価格帯になるのですね。
昨日の相場はBCIの4431に対しBPIは4003です。ほとんど違いませんね。そうしてBDIは3270です。今期の第二四半期は平均でBDIは2811で、第三四半期の平均は3359ですから、バラ積み船だけで業績を判断すれば増額される事になります。まぁ、市況はどうでも良いのですが…。ここで私が言いたいのは、株式市場では未来の株価を予想するゲームなので必ず仮説なのですね。
常に我々は仮説を基にして相場を張っているわけです。この株は業績が向上し上がるだろう。その背景は○○の現象があるから…。それが将来、実際に検証されて実証されれば株は上がる筈なのです。しかし業績は上昇しても全体の市況が悪いと、株は全体市況に負けて下がることがあります。面白いですね。常にかたるの相場観は、ある仮説で成り立っています。今年は自動車ですね。
今日の金融株の上昇は日銀の行動が裏付けにあるのです。本当は下旬に始まると読んでいましたがスピード計算を間違えたようです。三井住友銀行の日経報道が切っ掛けのようですが…TOPIX型と日経平均型の修正が流動性の増加で始まったのかもしれません。これも仮説の一つですね。誰にも先のことは分かりません。人それぞれ色んな人の意見を聞いて自分が判断するのですね。かたるはIRNETでほんの「さわり」を述べています。このさわりを自分でヒントにして考えて行動してくださいね。当然のことながらかたるの仮説も良く外れますから…。失敗を糧に大きく成長したいものです。
あまり個別銘柄に言及したくありませんが金融が元気になれば融資が膨らみデベロッパーが潤うだから○○は株価が上がり始めたのでしょう。でも元は銀行で、その大元は日銀の金融政策です。


投稿者 kataru : 2010年01月06日 19:54