今日の市況(2010年01月14日)
最近は政策も軌道に乗り始め、ようやく当たり始めてきたようです。これだけ株が上がれば誰でも儲かるのですが…。
事前に根拠を指摘しているので、ビスタニュースの読者の人は分かりやすい筈ですね。
一例を掲げるとビスタの12月20日のレポートでは、中国で設備投資ラッシュが始まっている模様とのレポートを書き、参考銘柄に森精機、オークマ、ツガミを掲げました。昨日、日本工作機械工業会より12月の受注状況が発表されています。そのグラフが此方です。内需の受注は10月頃から急激な変化を見せているのです。調べたら中国向け輸出が400%以上も伸びているのです。


昨日だったかな?
安川電機が中国の第一汽車から溶接ロボット20億円の受注をしたと書きましたが、IRNETでは先日、習国家副主席が来日された時に、安川電機の工場を見学したと指摘しています。安川は早くから買われていますから、オークマの動きを見てもらえば、成果は分かりますね。別にこんな例は珍しくなく、当たり前の結果です。多くのアナリストがこれから指摘する事になります。ツガミは早くから中国進出をしており成果をあげています。
IRNETではさりげなく、昨日も1400億円の不動産投資の話しを本文に盛り込んでいます。昨日の日刊工業新聞の一面ですが、この意味は非常に大きいと思うので、時間があるので少し解説しましょう。通常、不動産投資は自己資本のエクイティ部分と銀行融資に分かれますが金額が大きな投資物件になると、間にメザニンローンと言うリスクは中程度で、高い金利がもらえる貸し付けが入る場合があります。現在の状況は、銀行融資は慎重ですが2割程度の自己資金があり、キチンとした収益見通しがあるなら融資が降りる環境でしょう。まぁ慎重に、3割程度の自己資金だとすれば4600億円の物件に投資する事ができますね。

日本で不動産投資をするファンドは、ラサールと言う米国の不動産投資顧問だそうです。資金元は海外の年金基金といわれているようです。ここで重要な事はラサールが、何故、この時期に日本で不動産投資をするか?と言う謎ですね。やく5000億円程度投資するわけですから、かなりの金額です。新聞によればアジア向けが中心で2000億円を投資するとの事で、うち日本は1400億円を投資し、物流施設などに投資するとの事です。この話しを聞いた時に12月から日銀がマネタリーベースを増やし始めた動きが重なったのです。海外の投資家は、日本が理屈どおりに、確りとした政策を実行すれば、不動産にも株式にも投資をするのでしょう。最近、日本株に連日、米国系年金ファンドの買いが指摘されています。
何を言いたいか?
勘の良い人は分かるでしょう。そうです。最近、打ち立てた「かたるの仮説」が実証されている可能性がありますね。日銀がベースマネーを増やせば海外から投資資金を呼び込め日本も景気回復するのです。この仮説が正しいとすれば…これからも今日のように銀行株が上がる事になります。今日も、日銀は8000億円の新型オペを実施しており、市中に資金を供給しています。実は日本だけが大きく資金を増やしていません。その様子を雑誌「エコノミスト」の資料から、ご紹介すると以下の様になります。この数字は中央銀行の総資産残高ですが、マネタリーベースと同解釈で良いのだと思います。欧米各国は金融危機発生により、信用力を創造させる為に、自ら不動産ローン担保証券など買い入れていますが、日本はケチケチ態度で終始していました。しかし最近、新型ローンで資金を投入しています。

何度も述べて恐縮ですが、マネタリーベースを絶対量ではなく、前年度比で10%以上、供給し続ければ、やがて資産デフレはインフレに変化し、景気も回復して内需も盛り上がるのでしょう。現在は5.2%増です。この数字は日銀から発表されていますから、今後も注意深く観察すると良いでしょう。まぁ、細かいことは、どうでも良いのです。重要な点は仮に、この「かたるの仮説」が正しければ、日銀が緩和政策を継続する限り、銀行株も上がる事になります。つまりマネタリーベースの増加が続き、マネーサプライが増え続けるなら、銀行株は休みなくどんどん上がる筈です。日銀さん、頑張って流動性を供給して欲しいものです。デフレも、景気も日銀の対応により、大きな変化を迎えることになります。

投稿者 kataru : 2010年01月14日 18:40