今日の市況(2010年01月18日)
NY市場では決算発表が山場を迎えます。
先週はJPモルガンが決算を発表しました。与信コストは全体では89億ドルと前期より9%減りましたが、消費者向けの融資部門は39億8100万ドルと5%の増加で、住宅ローンの償却も拡大し同部門の赤字は14億2600万ドルと前年同期の3.4倍と膨らみ、前期比でも38%も増えていると言います。依然、雇用や住宅価格の低迷が響いているという状態になっているようです。この決算を受け米国金融株は軒並み安になったと言います。
ただ株価の急落はありませんね。FRBが歴史的な緩和政策を持続しており、この姿勢が続く限り株価が大きく下がることは、先ず考えられません。同じように日銀では支店長会議が開かれており日銀総裁は「デフレから脱却し、物価の安定の下での持続的な成長経路に復帰することがきわめて重要な課題」と述べたと言います。だから3月末にかけて株価が9000円と言う人がいますが此方の株価も大きく下がることはないでしょう。加えて日本はアジアの成長に支えられます。

鉱工業生産指数の確報値が発表されていますが速報値より若干悪かったようですが、生産高は改善されています。昨年の1―3月期は空前の不況数字でした。その数字をもとに今年は前年比で比較されますから、大幅な増額修正が約束されています。つまり日銀も緩和姿勢で業績推移もマズマズの数字が予想されます。このような環境下で株が下がるとは、なかなか考えられません。本日の相場は材料株の物色が主流で、全体が一服したために仕手色の強い銘柄が賑わっていました。日本橋橋梁、日東紡など…。ファイナンスを控えた三井住友銀行が一番人気で銀行株も底堅い展開でした。

12月の日銀臨時政策会議を経て、金融緩和から外人買いと言う連鎖が働いています。つまり日銀が緩和姿勢を続ける限り外人投資家は日本株を買い続けるのでしょう。昨年は1月7日が天井で3月にかけておよそ2000円以上も株価は大幅に下がりました。しかし…今年は、中央銀行による金融緩和効果が徐々に発揮され株価は堅調に推移するのでしょう。何しろ毎週8000億円ものお金が市場に供給されるのです。当面の注目は三井住友銀行の出来に掛かっているのでしょう。
休んだから買い、上がったら売りを繰り返したいものです。

投稿者 kataru : 2010年01月18日 18:35