未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年01月27日)

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米国の経済回復は快調とは言えませんが、緩やかですが順調な回復過程と思われるデータが、次々に発表されています。消費者信頼感指数の数字も下のグラフのような感じで改善し、今日は11月のケース・シラーの住宅価格指数が発表されていますが、此方も、ようやく商業地の指数が底入れし始めたようです。住宅地の改善は底這いの印象です。やはり銀行に余裕がないので大きなリスクを取れませんから、建設資材の動きが日本同様に思わしくないようです。USスチールの決算数字からも、このことは明らかですね。薄板後半などはソコソコの回復なのです。

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今日は貿易統計数字が発表されており、中国への輸出が米国を戦後初めて上回ったと報道されています。この意味は非常に大きいですね。日米同盟で揺れていますが中国と日本は昔から密接な関係にあったのです。その中国は台湾への武器輸出に反発し、中国は米国との軍事演習をやめると報道されておりグーグルの検閲報道と共に揺れています。ところでこの貿易統計の数字は面白いですね。12月の中国への自動車の輸出は2万0613台輸出されており108.8%の伸び率です。まぁ金額では488億52百万円だから、たいした金額ではありません。むしろ半導体の方が584億45百万ですから大きいですね。一度、財務省の貿易統計のホームページで確認されるのも良いかも知れません。

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そんなことより、このグラフを作って思ったのは中国の活動が活発化したのは2001年から2002年なのです。ここが重要なのです。中国の経済運営は非常に上手いのです。鄧小平が来日され日本の仕組みを見学して日本の物まねをしました。加工貿易産業を国の柱にすえ、輸出で外貨を稼ぎ市場経済を取り入れて資金調達を実施しました。巧みに外国資本を取り入れたのです。先進国は多くの国で100%子会社を設立し、新興国へ進出して現地企業を育てますが、中国では技術移転を条件に資本を受け入れますが、支配権は中国企業にあるのです。自動車産業をみると良く分かりますね。まぁ、そんな話しより、先ほどのグラフですが、この時期の一人あたりのGDP水準に、今、インドがようやく到達したのです。何を言いたいか分かりますね。

日本はアジアと言う膨大に市場を近くに抱えているのです。こんどは中国に加えインドがあるのです。しかもこれから飛躍期入りできる時期を迎えます。果たしてインドの政策当局に、中国ほどの手腕があるかどうか分かりませんがインド人も頭がいいですからね。ブラジルやロシアとは違うかもしれません。金融の引き締めで、中国バブルを懸念している人が多いですが、お客様の話では昭和40年代の前半、東京の江戸川区の土地が異常に上がったのです。春に坪単価125000円で買ったと土地が、秋には48万円になったそうです。この当時の江戸川区は日本で一番土地が急騰した地区なので比較すべきかどうか分かりませんが、20%程度の上昇でバブルと言っている日本の新聞はピントが外れていると思います。

基本的に資産インフレが所得をあげて成長率を加速させるのです。土地や株を上がることが正しい経済運営ですね。さて昨日、少し触れた菅財務大臣の日本国の成長率目標を実質ではなく、名目に置いた話しが今日の日経新聞の2面に掲載されています。実質を2%として名目数字で3%目標としていますね。つまり国家目標としてインフレにすると述べているのです。今まで国家目標において実質数字ばかりが強調されてきましたが、名目をもて来るのは、最近では初めてじゃないかな?日銀の対応にも触れていました。

私の短期金融知識は乏しいのですが、まもなく新型オペに札割れが生じると予測されています。順調に超過準備残高を積み上げてきましたが、横這いになるのですね。日銀は需要がないからベースマネーが増えないと言い訳を言うでしょうが、積み上げて札割れを起こした時点で、株価が動かないとすれば、市場は次の行動を催促する事になります。今の株価の下げは単なる値上がりの調整なので問題はないでしょう。まだ回復期の序盤なので、どうしても、今までの株価の動きが身に付いていますから、売り急ぎの動きになり、この時期は深押しする傾向があります。しかし、ベースマネーにおけるかたる説が正しいとすれば、この初押しは絶好の買い場になります。

ビスタニュースの原稿でかたるは、2008年11月から金融相場を予測し2009年の春にこけましたが、再びこの金融相場も想定しています。この綺麗に株価が立ち上がらない理由に、日銀の対応不足をかたるは推測しているわけです。もっと、馬に食わせるほど潤沢に資金を供給する態度を市場に示さねばなりません。つまり国債の買いオペを含め、日銀は断固としてデフレと戦うというメッセージを市場に贈らなくてはなりません。この希望と言うプレゼントが贈られて、初めて市場は新しい反応をするのですね。市場経済とは意味のない金融緩和は必要ありません。政策とは、皆が認知して初めて効果を発揮するのですね。

皆さんには、かたるのベースマネー仮説は難しいかな?
まぁ、僕自身当たっているかどうか分かりませんが、非常に興味を持ってみているわけです。もう少し分かりやすい解説がいいかな?

例えば日産自動車の株価を見れば、市場の動きが理解できるといえば分かりやすいでしょうかね?日産自動車は、わが国では中国戦略で成功組みですね。しかしGMから見れば出遅れ組みなのですよ。でも今年はタイで世界へ向けた戦略カーの量産化と言う夢がありますから、これで4桁の株価はほぼ確定的なのです。だから12月の日銀の臨時政策会議に最も早く反応したのですね。その日産が調整入りしていますから、一般論としては、この押しは狙い目なのですよ。まだ早いとは思いますが大量に勝負できる株でもあります。1億でも10億でも…。勿論、10万円でも良いのです。この株は100株単位ですね。

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投稿者 kataru : 2010年01月27日 18:26