未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年01月28日)

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NY市場は落ち着きを取り戻すのか微妙な展開が続いていますが、FRBが金融拡大に乗り出している以上、株価が下がることはないでしょう。何しろドルを無尽蔵に供給できる大元締めだからね。基本は金融当局者の意思が重要なのです。米国は実力がなければ権力を握れません。日本のように世襲制は強くありません。市場原理で動いているのです。大統領の一般教書演説が発表されたようですが、今日は詳しく見ている余裕もなく簡単に済ませます。

今週末から分かりやすく「日本の失った時代」を解説する予定です。最近、勉強しているのがマネタリベースの話ですね。色んな勉強をすればいいのでしょうが、そのために資料を集めたり、勉強するにはかなり時間が必要ですが、現在までの考えを、一度、纏めようと考えています。株が儲かるかどうかは…自分の努力が大切なのですね。どんなに良い情報をもらっても「豚に真珠」や「馬の耳に念仏」では意味がありません。

1992年の夏、私は和光証券の小川さんに面談する機会を得ました。
彼の第一声が「残念だったね。田舎に帰りなさい」ここから「失われた時代」は延々と続きます。その理由が「昭和40年の証券不況は証券界だけだったけれど、今回は銀行がやられているから、だいぶ時間がかかるよ。」この一言の意味を噛み締めていれば、今頃、南の島でも買って、美女と共にのんびりと釣りかなんかしていることでしょう。まさに「猫に小判」です。「この親父、俺が食えなければ証券会社が倒産するわ。馬鹿らしい。」…と思い、この大切な助言を生かすことが出来なかったのですね。だから今でもこうして、パソコンの前に座っているのです。

待ちに待った上昇相場が2003年からの上昇で、すっかり有頂天になり銀座のクラブ通いです。今度は2006年の日銀の出口戦略で痛い目にあい40億円を飛ばしました。挙句に追徴です。特別捜査官なる税務署員が来て、税金を何年にもわたって払う始末です。交際費と思ったクラブの領収書は認められずに…トホホ。ようやく自分のミスに気付いたのが、昨年末のレポートでした。FRBの市場への対応を書いたレポートですね。調べて見たら…なんと日銀は2006年に極端にベースマネーを減らしますね。前年度比で20%以上も減らしていくのです。デフレになるわけです。

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本日、日銀は1999年に揉めた議事録を発表しました。
あの時は大蔵省と日銀の対立が指摘されていたのです。日商岩井を倒産に追い込んだ速水さんを日銀総裁にする人事を決めたことが、日本の不幸の歴史を作ることになります。今の白川さんも「市場との対話」を大切に考えて欲しいものですね。市場が誤解しているなら、その誤解を容認する懐の深い度量があれば良いのです。今の時期にインフレを心配した対応をするより、先ず成長率を引き上げて、国民の可処分所得が増やして、バブルの再来を起こすことの方が重要だと思いますね。

市場は短絡的な参加者が増えており、その場限りの方向性が増幅されますが、必ず政策に反応するのです。だからこそ、自分が確りと政策スタンスを自覚しなくてはなりません。その意味で週末から連載される予定の「失われた時代の背景」と言うレポートに期待してください。僕も自分なりに、今の考え方を纏めたいと思っています。仮説が正しければ素晴らしい上昇相場は既にスタートしています。ただし政策担当者の今後の政策次第で、国民は豊かな生活を送れるか、更に未曾有の歴史的なデフレ不況になり、失業が溢れ自殺者が増え、犯罪が横行し、最後は強烈なインフレに見舞われ、食べるものがなくなるかの瀬戸際でもあります。幸い、菅さんは名目を重視しています。果たして臨時政策会議を開いた白川さんは、どう考えているのでしょう。

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投稿者 kataru : 2010年01月28日 18:45