未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年02月05日)

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何故、NY市場は大幅安したのでしょう。解説ではギリシャ問題から波及してポルトガルやスペインのカントリーリスクが強調されていた所に、失業申請件数が予想以上に増えたということで株式が下げたと言われています。2009年が3382億ドルぐらいのGDPですから30兆円ほどの国ですからね。株価が大きく下がるカントリーリスクを懸念する必要があるのかどうか…。まぁ一応、国別のCDS価格の資料が手許にあるので紹介します。ギリシャは2009年10月1日より293アップの417だそうです。ポルトガルは174アップの227、スペインは102アップの169で日本は39アップの83、米国は32アップの53だそうです。

世界経済に及ぼす影響はGDP水準から見れば、騒ぎ立てるほど大きくないですね。もう一つの懸念材料は失業申請件数だと言われていますが、12月12日が480-29日が454、26日が432、1月2日が433、9日が444、16日が479、23日が472、30日が480千件と良くないですが悪いわけでもありません。では何故、株価は大幅安したのでしょう。一つはG7を控え「元」の問題と金融規制問題の行方でしょう。

更にトヨタの異例とも言えるラフード米国運輸長官とトヨタ社長の電話会談からのリコール問題を絡めれば、普天間基地の兼ね合いもあり、大統領の輸出拡大の一般教書演説から考えると、保護主義の台頭の動きでしょうね。色んな市場の見方が出来ますが、買いたい弱気かもしれません。何しろインフレ・ターゲット論者のバーナンキ議長は再任され、世界経済はFRBの手中にコントロールされていますからね。下のFRBの資産構成を見てください。グラフは小さいので此方のサイトが詳しく構成を報じています。

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…と言うわけで、色んな見方はできるのですがかたる君は今のところ強気説を採用しています。しかし先日なれない「カラ売り」をして直ぐに買い戻したのですから、かたるの相場心理を察して下さいね。

それにしてもトヨタの決算数字はやはり驚きです。おそらくリコール問題があったので黒字を創った数字発表だと思われますが、それにしても自動車産業の変化率には驚かされます。今年は自動車で充分と予てから述べています。理由は中国がモーター・ゼネレーションに突入したからです。世界経済は改善し収益源の米国も回復するはずです。故にワクワクする成長期を迎えますね。お家芸の車つくりで日本株が負ける訳がない。

今日の値上がりを見ていると、シロキに富士機工は、何れも自動車部品メーカーです。更に先日、人気化になった鬼怒川ゴムは日産系のメーカーですね。完成車メーカーのマツダは本日決算を発表しました。下記の通りですが、同時に1月の中国の販売台数が発表されており、前年同月比52%増の1万8959台を販売したと言います。すごい変化率ですね。50%台の数字はやはり驚異的ですね。中国のモーター・ゼネレーションは注目されます。ここでIRNETの読者に、もう一つ資料を…此方の数字の変化を実感して下さい。
わが国は昭和30年後半から車が売れ始めます。台数より変化率が株式の場合は命です。

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この中国の家電下郷のほかに汽車下郷は有名ですが、実はあまり知られていませんが、建材下郷が実施されています。今年の販売額の予想が1兆3310億円と言いますから、かなりの波及効果が期待できるようです。住宅が売れれば、家電に家具に色んな需要が生まれます。内需振興をG7に向けてアピールしているのでしょう。これから株式市場でも折に触れて建材下郷の話も取り上げられるでしょう。日本の住宅メーカーも進出すれば良いのに…。

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投稿者 kataru : 2010年02月05日 18:27