未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年02月12日)

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NY市場も反発して日本も反発。しかし指数より実態は弱い展開です。この背景には欧州問題より金融規制や保護主義などの問題が底流にあるためでしょう。基本的に投機資金が育ってないから活性化に繋がらないのでしょう。内向き思考の鎖国時代を開国論で打ち破ることが出来るかどうか…ホンダは30%、トヨタ、日産は50%、マツダは80%と…数字を並べましたが、何を意味しているか分かりますか?

ピンと来た人は、なかなかたいしたものですね。
実は上記の数字は輸出比率を並べたものです。ホンダの収益の回復が早いのは日本を捨てているから…とも解釈できます。(業績比較グラフはコラム2/11にあります。)日本から物を輸出する加工貿易の限界論とも言えるのかもしれません。半導体は台湾、韓国が世界をリードします。この背景は税制の問題と言われています。多額の設備投資を常に強いられるので税金が重いと競争に勝てないのです。

最近、中国の躍進ばかり目立ちますが、鄧小平氏は改革・開放政策から目標を「先富起来」で共産党の平等精神を打ち破り、日本の池田勇人が打ち立てた「所得倍増論」を上回るGDPの「翻両番」(所得を4倍に増やす?)計画に沿った経済政策を実現しました。日本は貧富の「格差拡大」などを問題にして、馬鹿げたマスコミ論調が幅を利かせています。いつの時代も皆が幸せにはなれません。努力をして頑張る人が、豊かさを先ず手に入れるのです。それを否定し叩くような社会環境では日本は没落するばかりですね。残念な風潮です。

ホンダは日本で一番、海外生産が進んでいますが、更に一段と国内生産を絞ります。実はこの話しを新聞で読んだ時に、お客様の会社の話しを思い出しました。建設業なのですが、経営の苦しいので、先ず、社長の給料をカットしたのです。そうして、どうにか黒字にしました。黒字にしなければ倒産するしかない。つまり常に黒字に出来なければ、競争に負けたことだと、お客様は言います。次は社員である家族の給料を減らすと言うのです。日本中の会社が日本を脱出したらどうなるのでしょう? 日本の仕組みを変えないとなりませんね。

鳩山さんを「平成の脱税王」などと…やじっている場合ではありません。日銀の金融政策が、どうしてマスコミの話題にならないのでしょうか? 日本の教育水準って低いのですね。格差の是正など…本当に優先されるべき問題なのでしょうか? 何故、GDPデフレターが何年も続くのでしょう? 個人情報保護法案をはじめ、金融商品取引法…。兎に角、悪いことをする一部の人間の為に、多くの人が迷惑をしています。「振り込み詐欺」などは良い見本でしょう。あんな詐欺集団がいるおかげで…いや、引っ掛かる人が大勢いるから、過剰な送金規制が実施され不便になりました。預金引き出しも送金もしづらくなり、行員も必要もない対応を警察から求められ、本来、必要もない人材を、キャッシュディスペンサーに張りつける事になります。安心・安全を求めればコストが掛かります。
社会が何処まで、個人の問題に関与すべきなのか?

この辺りの自己責任原則意識が、日本人には欠けているのでしょう。どんなに規制を強化しても弱者を全て救えるものではないでしょう。その弊害と社会的便利さを失う損失のバランスを考えるべき時じゃないのかな? 過剰なサラ金規制などを思うと、日本と言う国は自由がない国だと感じます。銀行も規制の中で営業をしているから収益が低いのです。

週末なので、明るい話しを…。
ファースト・リテイリング(ユニクロ)はグローバル展開を模索し、時間を節約する為に企業買収を考えていると言います。1兆円規模のM&Aが起こるかもしれないと市場の噂になっているようです。やはり行け行けどんどんの話題は、考えるだけで楽しいですね。そろそろ介護ロボットなど実用化させましょう。パワー半導体に官民が揃って開発を加速させるとか…日本には様々な優位な面もたくさんあります。

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投稿者 kataru : 2010年02月12日 22:32