今日の市況(2010年02月15日)
今日は閑散とした市場でした。売買代金が1兆円に届きませんでした。
辛うじて2009年のGDPは中国を振り切り、世界第二位の水準を維持できましたが、今年は確実に逆転されます。米国のGDPは14.3兆ドル、日本は5.1兆ドル、中国は4.9兆ドルでした。その10-12月期のGDPの一時速報値が、内閣府より発表されています。1,1%増は年率で4.6%増加だとか…。しかし名目は0.2%で、年率では0.9%の伸びだと言います。僕らの生活実感は名目の世界ですから、ようやくプラスに転換しました。加えてエコ減税の影響を受け、内需の成長が0.6%伸びたと言います。名目の世界では、相変わらずに0.3%のマイナスなのですが…。実はこの動きは、銘柄物色にも影響を与えます。内需企業の株価も上がる余地が出てきたと言うことです。


不動産経済研究所が発表している1月の首都圏のマンション販売数は1586戸で9.9%減でした。しかし契約率は70.3%と好不調の目安とされている70%を4ヶ月ぶりに上回りました。在庫数は6732戸で前月比657戸の減少で、2006年秋から2007年の春の水準まで減ったそうです。因みに販売価格の平均は4238万円が一般的な価格だそうです。
今日の市場は閑散としたものですが、賑わったのはデベロッパーの長谷工で6円高の84円でした。さらに三井松島が7円高の157円で、日清紡が36円高の871円でした。我ながら、注目銘柄が2銘柄もランクインしており、あっぱれです。でも今日は利食いをしました。東京市場の騰落レシオは76.4とかなり調整が進んでいる様子です。GDPは大切ですね。この一人あたりの数字を押し上げることが豊かさに繋がります。成長率を名目数字で常に3%以上にするのが政策当局の責務です。ビスタの原稿にも書きましたが1995年7月にコールレートは1%を割れています。なんと15年も日銀はデフレ状態を放置しています。

早い話、日本と言うジェット機をコントロールできない状態で放置して飛ばしているようなものですね。成り行き任せに自然回復を願う、昔の祈祷師のようなものでしょう。まぁ、文句を述べても仕方ありませんが…。
でも昨年から積極的ではないですが、日銀は金融緩和処置を講じていますから、実体景気はそろそろ持ち直してくる筈です。おそらくこのマンション販売数なども徐々に上向くのでしょう。あとは民主党さん次第です。日銀がインフレターゲット論を採用し、規制を緩和すれば、日本は皆がハッピィーになるのです。それを、いつからこんな国にしたのかな? やはりマスメディアの影響は大きいですね。今週号も日経ビジネスは「トヨタの危機」、エコノミストは「日本国債暴落」と言う見出しですからね。製作基準が売れることに主眼があり、テレビと同じように視聴率争いをしているわけです。良いものを作ろうとする精神がないし…、また、その精神だけでは生活が出来ないのでしょう。NHKの連続テレビ小説「ほっしん」を、何故か連想しました。まぁ考えてみれば日経新聞は信じるがIRNETの情報は信じられないという大衆心理ですね。
当たらない、かたるの予想では、来週から上昇相場に移行するはずです。今週は買い場となるでしょう。理由は中国経済の活性化ですね。中国は元気が良いのが当然です。日本の昭和30年代後半と同じ経済水準なのですから…。頑張れば豊かになれる時代です。3種の神器が持て囃される時代ですね。今の中国人にとって車は、あの頃の日本のテレビのような存在なのでしょうね。
お母さん:「ねぇ、○○さんの家は、車を買ったんだって…」
子供:「良いなぁ~、お父さん早く、内も車を買おうね。」
お父さん:「うん、そうだね。皆で頑張ろう」
懐かしい家族団らんの会話が甦ります。

投稿者 kataru : 2010年02月15日 17:52