未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年02月16日)

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米国はお休みでしたが、ヨーロッパは若干、株高で推移していました。
今日は歴史認識を変えるグラフを先週のエコノミストで発見し、出所の経済学者のホームページを「Angus Maddison」参照して同様のグラフをつくってみました。御覧のように中国とインドは、嘗て世界経済に占めるGDPの割合が多かったのです。今でこそ、米国が一番ですが…。(グラフの数字に違和感を覚えるのは購買力平価と物価変動率を用いて1990年の国際ドルで換算している為に、違和感が生まれているのでしょう。まぁ、疑問に思われる方は、直接上記のホームページに飛んで自分で調べて下さいね。)

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細かい数字の推移よりここで感じることは、やはり人口比で世界の力のバランスが決まると言うことです。実は昨日はインドのガンジーを主題にしたNHKのテレビを観ていました。やはりインドは広いですね。パキスタンと分離する経緯などが描かれていました。
実はCDSなどの金融デリバティブの発展により、世界経済は新たな展開を迎えました。中国には「ツキ」がありますね。長い文化大革命の死の時代があり、鄧小平が市場原理を導入している時に、米国で金融デリバティブ技術革命が起こり、今までならありえない過大なリスクを世界中の金融機関が採るようになり、中国の躍進に繋がりました。勿論、日本経済を真似した中国首脳部は優秀なのですね。残念ながら、この時期の日本は、小泉元首相の靖国問題で大切な時間価値を失います。

そろそろ日本と同様に変動為替制度導入を迫られるのですが、軍事力がものを言うのか…中国は自国経済の成長を優先しています。グーグルの検閲問題など色んな争点がありますが、両国の覇権争いは面白いですね。中国との領海問題で揺れるベトナムが原子力の導入で、潜水艦が欲しくてロシアに落札させた状況など、世界経済の動きは面白いものがあります。まぁ兎も角、このグラフを見て、米国の凋落とパラダイムショックは受け入れるしかないか…と感じる次第です。ロシアの経済力は落ちて1月の自動車販売は37%ダウン。ところがタイは53%アップだったかな?(マツダは3倍増だとか…)更にインド経済は過熱し、93%アップの8万5714台だそうです。まだ10万台にも乗りませんから、たいした数字ではありませんが、着々と成長していますね。ここに来てインドの卸売物価は8.56%と上昇していると言います。

同様に警戒されている中国ですが、実に巧みです。金利の引き上げはせずに預金準備率をなんと16.5%と非常に高い水準に引き上げています。それでも1月は1兆3900億元の(13兆3000億円)の銀行貸し出し増加だと言います。12月の消費者物価は1.9%だったですからね。かなり上手く経済を運営しています。しかしまもなくの利上げは避けられないでしょう。今の最大の懸念材料は、金融規制と米中関係だと思いますが、なかには中国の急激な落ち込みを指摘する人も居るでしょう。事実、先週末もそうでしたが中国の金融政策で米国の株価が動く事が増えてきています。

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日本の12月のGDPデフレーターは-3%もありました。しかしホンダの戦略や今年の日産自動車の対応など考えると、そろそろ自然淘汰されつつあるのでしょう。先日、新聞で大和ハウスが開発している上海郊外のマンション価格が4000万円台と言う記事を見ました。日本と変わりないですね。中国人は日本で100万円単位の買い物をする時代ですから…。実はまもなくソフトバンクに資金力がつくと、一気にITS(高度道路交通システム)などの新世界が開けます。NTTなどはお金があっても、アイディアと実行力に欠けますから、なかなか日本の技術は進化しませんが、2012年になるとソフトバンクの縛りが消えます。(借金返済がピークを打ちます。)だから一気に華が開くでしょうね。

日本技術力はロボットだけでなく、新しい華が開く時代が来ます。遺伝子工学もそうですが、かつては夢だった未来の進化技術が現実になりますね。介護ロボット分野では日本は世界一です。実は株価が堅調な三菱電機ですが、通産省が100億円の補助金をつけ、一気に世界制覇を狙っていますね。この分野は日本がトップです。省力化には欠くことが出来ないパワー半導体技術は群を抜いて実用化されています。世界3番手の富士電機なども株価が堅調ですね。でもやはり三菱電機なのですね。何故なら3倍近いシェア差があります。日銀や民主党の政策は頼りないですが、中国の文化大革命時期と同じように、今の日本の失われた時代は、新しい時代へのステップなのです。この感覚はまもなく実感できると思います。

薔薇色の株価3万円台躍進相場が、もう直ぐやってくるのですね。今はその準備段階、だから売買代金が2日続けて1兆円を割り込んでいます。いつも前向きに…マスコミの戯言は程ほどに聞いて、新しい現実を直視しましょう。新興国(アジア)の成長は日本の成長です。


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投稿者 kataru : 2010年02月16日 17:40