未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年02月19日)

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NY市場は堅調な展開で驚いたのは春と思っていた利上げ(公定歩合)の引き上げをFRBが決定した事です。FFレートが一般の主要金利ですが、直接、FRBからの資金を運用しても利幅が減るので貸し出しを促す効果があるんじゃないかな? と勝手に推測しています。要するに消費など堅調だと言うことでしょう。商業用不動産の市況はどうなのでしょう?

まぁ、FRBの動きより驚くのは日銀の記者会見です。わざわざイギリスの例を引き合いに出しインフレ・ターゲット論は効果がないと否定している姿は政策担当者の当事者とは思えません。確かに日銀は金融緩和を実施しておりベースマネーは成長率以上に伸びていますから行動は正しいのでしょうが、これではアナウンスメント効果もあったもんじゃなく呆れるばかりです。先物から売りは今晩のNY市場を気にした動きでしょうが、値動きを加速させたのは日銀の対応でしょうね。

しかし日本には人が居ませんね。制度上の問題でしょう。実力のない人間が上に行くシステムを変えないと、いつまでも同じ過ちをします。澄田元日銀総裁の失政から20年以上が経ちますが、あの時は資産インフレを見逃し、その後の三重野元日銀総裁の過剰な引き締めなどで大量の不良債権を作りました。その処理がまだ行われています。りそな銀行の処理は終っていません。今度は資産デフレを見逃し1995年から金利変動が効かない政策に陥っています。

折角、2003年から金融デリバティブを利用した外資のおかげで立ち直りかけた経済が福井さんの過剰な引き締めで…病み上がりの金融機関に利益を与える時間を置かなかったからこの状態が続いています。ブルドックソースの最高裁の判決は、企業価値が実態より安くてもTOBが無駄になる判決で、空港ビルディング、新日鐵の株式持合いなど時代錯誤の村意識が、世界経済のはみ出し者との地位に、日本を陥れました。でも、あともう少し…世代がまもなく交代します。ソフトバンクの孫氏や楽天の三木谷さんなどが主流の経済が来ますからね。三菱電機の新社長の山中さんは58歳です。あと2年から5年の間に時代が完全に変化します。

今日の市況はGSユアサなどが主役でした。本来は銀行・証券・不動産の金融相場三点セットから相場が始まりますが、日本の政策はひどく、世界で金融苛めが行われているから流れが変化しているようです。仕方ないから中国などにスタンスを移した企業を探すしかありません。最近ではツガミは代表的な例ですね。自動車の読みが今年のテーマです。中国の販売台数を1360万台と前年並みにみるか? 一般的な予想の1500万台を基準に相場をみるか? かたる君は2009年と同様に400万台増以上だと強気に考えています。

政策支援効果はなくなりますが、GDPの成長率が加味され何より上を向いている、上昇志向の国民性だからですね。年末に1800万台などと言う数字になればどうなるか? 既に相場は設備投資に回っています。日本は3番手の選択ですね。先ずは価格優位な地元企業、更に安価な韓国製品などが売れ、競争力のない割高な日本製品は敬遠されますが、先程も述べたように中国の所得が上がり、車の売れ筋も65万円から100万円を越えるようになり、本日の報道のように、ホンダのアコードクラスが売れ始めるのです。当然、品質の良い日本性の部品も徐々に売れ始めるでしょう。

今日、買われているGSユアサは、この意味で流れに乗っていますね。リチウムイオン電池では利益が出るかどうか…鉛を使った普通のバッテリーも、当然、数多く売れるでしょう。まぁ、割高の銘柄を買うより二番手、三番手の株は安値で放置されています。日産自動車は今年は人気株になるでしょうが、株価妙味で見ると、2倍、3倍になるかどうか…。それなら安値で放置されている自動車関連が面白いでしょうね。ただし先程の販売量の見方で、相場観は大きく変わります。中国が利上げをして引き締めに走りますが、それでも消費意欲が落ちないかどうか…夏にならないと、この結果は出ません。

今の相場の焦点はここにあるのでしょう。今日は時間もないので、この辺で…また明日

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投稿者 kataru : 2010年02月19日 18:57