未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年02月24日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

上がっても良いはずなのに、もたついている株価には理由があります。
今日の下げは一般的には消費者信頼感指数などを原因にされているようですが、実は今週は米国で金融規制法案の内容が明らかになります。加えて銀行救済を実施したガイトナー財務長官に対する風当たりは強いようで政権内で地位が下落している様子です。一番恐いのは清貧思想の拡大ですね。市場主義の米国でも犯人探しから金融悪玉論が多く、バブル崩壊直後の日本と同じ反省が生まれていますね。人間と言うのは私も含め、自分の失敗を誰かに転嫁したいもののようです。仮にこの金融規制が強まれば、経済の立ち上がりが遅れます。このような背景があるから株価の動きが確りしないのでしょう。

トヨタの公聴会は「規模拡大を焦ったために、安全に対する配慮がお客様の視点に立ってなかった」…と社長は反省の弁を語ったようです。このあと2回の公聴会が開かれ上院の公聴会まで続きますが、トヨタ批判の急先鋒はダレル・アイサ共和党議員(カルフォニア)と言われており峠を越えたかな? 上院は医療改革法案と雇用問題に忙殺されるており、あまり話題になっていないようです。沈静化すれば良いのですが…。

日本株の値下がりがきついのは先物からの動きが中心で、米国消費の影響が大きい為かもしれません。米調査会社コンファレンス・ボードが発表した2月の消費者信頼感指数は前月比10.5ポイント低い46.0と昨年4月以来の低水準となり市場予想(55程度)より悪かったからですね。この背景には伸びない銀行融資などの原因もあるのでしょう。多くの銀行がまだ倒産しており、商業用不動産に対する融資は慎重ですからね。

s20100224a.gif

でもアジア中心に貿易は伸びています。この様子が財務省から発表されていました。
1月の輸出は自動車や半導体などの電子部品が伸びて、前年同期比40.9%増だったそうです。中国への輸出は79.9%伸びて9200億円で、米国への伸びは24.2%の伸びで7104億円の輸出額で、完全に逆転しています。自動車関連の動きは下のとおりです。一方、各自動車メーカの数字は本日の日経新聞に掲載されています。国内生産は29.5%増で海外生産は71%増です。注目のマツダは順調に拡大し、国内生産は2.2倍の69291台で海外生産も97.4%増の28453台と大きく増えたようです。

s20100224b.gif

まぁ、米国の消費も意見が大きく割れています。
住宅ローンの延滞率の縮小をみてこの相関関係から、今年の経済成長率は4%以上になると言う楽観論を唱えるエド・ハイマン氏がいる一方、弱気論のルービン教授は雇用状況がなかなか改善しないので消費は拡大しないと述べています。だからこそ今週発表される予定の金融規制論が注目されるのでしょう。全体の解説はこの程度に留め皆さんが関心のある個別株へ話題を移します。

今日の注目銘柄は長谷工ですね。
黒字転換し低位株なので注目されます。実は予測計算はピッタリではありません。1ヶ月程度休むかと思いきや意外に強く75円を底に再び戻り高値更新です。その割合にTICK回数は1410回でしたね。まだ人気途上と判断するか判断が分かれます。今日も11銘柄(東証一部)の新高値中、5銘柄が自動車関連でした。昨日、掲げたスピーカーのフォスター電機も賑わっていました。ところで相場が閑散としている理由の一つに、第一生命の上場があるのではないでしょうか? 金額がかなり大きく…市場への影響も大きいようです。今日は指数で株価が大幅安しましたが、意外に相場は確りしている印象を抱いています。ビスタで紹介した銘柄は良く上がっていますね。設備投資の会社ですが…なかなか下げません。もっと買いたかったのに…トホホ。あまり買わない銘柄ばかりが上げています。人生と同じで、なかなか上手く事は運ばない。

s20100224c.gif
人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2010年02月24日 18:02