今日の市況(2010年03月08日)
NY市場は雇用統計の数字が大雪にも拘らず良かったと言うことで、株価が上がったと言います。これを受け米国金利が上がり、円安方向に動き日本株も上がったと言います。
しかし日経新聞は3月もしくは4月に…更なる新型オペの金融緩和をする方向と伝わっていますが、読売新聞は来週の日銀政策会議で3月16日17日に行われる会合で、緩和姿勢を打ち出す予定と報じられていました。
為替は一般的に3ヶ月ものLIBOR金利により左右されると言われています。
本当かどうか分かりませんが…3月1日のUS$LIBOR金利は0.25169%で5日は0.25363%と若干、上昇気味です。一方、円の3月1日は0.25313%から5日は0.25000%と下降気味でした。つまり金利の逆転現象が生じ円安に振れやすい展開なのでしょう。
一方、今週はSQの清算日で10500円のコールの建て玉が3万3000枚とあると言われており、この枚数は多いと解説されています。本当かな?(弱気の見方の解説者がコメントしているようです。)逆に木曜日にかけて10700円とか11000円とかなると、一気に買戻しの買いが入る可能性がありますね。一目均衡表の先行スパン1は、このラインにあり、つまり実線は雲を抜けるかどうか?…の瀬戸際にあると思われます。
一方、4月1日には第一生命の上場が控えており、此方のTOPIXの売り圧力は1000億円あると言われています。逆を言えば指数の買いが第一生命の上場当日から見込まれ、高寄りすることが見込まれています。ただ私は内容から見て、みずほなどの銀行株の方が安いと判断しています。そのブックビルが行われており、比較感から銀行株が配当取りも動きもあり、買われている可能性があります。更に来週の日銀の政策会議で、仮に積極的な緩和姿勢を見せれば、銀行株はもともと安い水準なので、更に買われても良いわけですね。
ここで注目されるのは野村證券などの動きです。
30億ドルものCBを先月下旬にアメリカで発行しており、その金利は5年物で5%、10年物で6.7%の15億ドルずつの発行です。この金利を払って、尚、儲かる手段の利益を上げねばなりませんね。既に投資先が決まっているから募集をしたのでしょう。昨年後半には批判を受けながら、4000億円もの大型増資を実現させており、何に投資しリターンをどのくらい狙っているのか非常に興味が湧く所です。(既にカナダの石油・ガス会社であるネクセンから、欧州の天然ガス・電力取引事業を買収すること発表済み。買収額は3500万ポンド)しかし今回のリーマン関連の投資に失敗したら、確実に倒産ですね。かなり大掛かりな一連の資金調達ですから、まさに社運をかける戦いです。
相場の見所はこんな辺りでしょうか?
私は継続して強気姿勢を貫いています。一つはベースマネー論が背景にあります。土曜日の株式教室ですね。基本的に株や土地の価格を上げようと思えば簡単です。日銀が本気度を市場に示せば良いのです。関係者の談話に寄れば、18日のインフレターゲット論の白川総裁の否定会見は、論理的な無意味さを説いて、日銀の緩和姿勢を否定したものではなく、1%程度のインフレ目標は存在していると言われているようです。故に来週の日銀の対応は実に見物です。
皆さんは個別銘柄の動きに興味があるでしょうが、先物の応援があれば、基本的にどの銘柄も上がる方向になります。市場には、そんなに多くの売り物が残っているとは、思われません。株価が上がると市場の買い余力は増えますので、ますます上昇圧力が掛かります。だから株価をみるポイントを外さないようにすれば良いわけです。私は2006年1月からの調整が4年を経て完全に終わり、日銀の緩和姿勢が続いているので今年は久しぶりに儲かる相場展開になると思っています。それにしても、知らなかったけれど、クラリオンなど…大相場型の銘柄が出ているのですね。急騰している銘柄も多く、自分の実力のなさを感じるばかりです。
投稿者 kataru : 2010年03月08日 18:35