未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年03月18日)

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米国ではPPI(生産者物価指数)が前月比で0.6%低下し、インフレ懸念はなく2年物と10年物の金利差も縮小しました。日銀の新型オペ増額を受け3ヶ月ものRibor金利差も昨晩は更に拡大しましたが為替はあまり動いていません。おそらく期末に絡み日本の輸出企業の決済額が膨らんでいるのでしょう。この辺りの見方は金利差だけで動くわけじゃないし…色んな観方があります。欧米では中国の元の為替政策に対し、批判の目が向けられています。一方、ギリシャ問題で揺れている欧州は、フランスのラガルド経済財務雇用相がドイツの輸出批判をしています。米国も保護主義の方向に走り出すと株式市場にとってはマイナス材料で気掛かりです。中国もドイツも、より一層の内需の拡大が求められています。日本も同じですね。

ここに来て急速な回復が続いており、製造業の株価は大きく上がっています。理由はツガミのような展開なのです。ツガミの受注推移はドン底から、いきなり過去最高水準へと劇的な変化をしているわけです。だから四季報数字も急回復しているのですね。この業績見通しはまだ充分に株価に織り込まれていません。理由は極端な割安水準だったからです。株価が上がったといっても、まだかなり割安の水準です。何度も述べていますが日本を代表する企業が、黒字で配当をしているのに純資産価値を割れていると言うことは、通常の常識ではありえないのですね。日立ならある程度は分かります。だって水戸の田舎の土地だから日立が資産を売却すれば大きく下がりますから、純資産価値が正しいかどうか難しいですね。多くの製造業の工場は田舎にあります。しかし三菱UFJの支店は東京の駅前の一等地で、多くの買い手が居ますね。なのに…黒字で配当をしていて純資産価値を割るなんて…明らかにおかしな水準です。おそらく歴史的な安値の水準でしょう。

このような株価が放置されるのは、長年続いた政策不信以外にありません。これまでの自民党政権の政策や日銀の金融政策は明らかに間違っており、日本の活力を削いでいます。今日は乖離調整から日経平均株価は安いですが、弱気になる場面ではありませんね。曲がりなりにも日銀は金融緩和拡大政策を採用しました。このような経済回復の時期に普通は緩和拡大処置など普通は採りませんね。だから白川さんの発言も分かるのですが…。あまりにひどい政策が続いたので、市場は極度の不信感が漂っているのです。みずほの配当利回りを見てください。普通は金利裁定が働きます。証券市場の長引く不振で、良識のある市場関係者が少なくなり、目先ばかり追い求める市場参加者が増えたために起こった現象でしょう。日銀の金融政策を馬鹿にしてはなりません。昨年の3月から緩和処置を講じており、まもなく実体経済にも影響を与えます。今日の私のお客様への解説は「冷酒のように、あとでこの政策は効いてくる」と説明しました。

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一例を掲げましょうか…。
昨年よりビスタニュースで何度か採り上げた自動車部品の会社のチャートですが…。日経平均株価も、この程度の休みなのでしょう。あまり大きく押さずに上げ続ける相場が続くと想定しています。

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目先筋が慌てて降りる動きをした株式市場ですが、確実な景気回復になります。既に中国を始めアメリカもかなり回復しています。ただ依然、金融機関は慎重で、米国では日本同様に貸し渋りが広がっています。日本でもそうですね。亀井さんの返済猶予法案制定など…市場原理を無視したチグハグな政策は、慎重な銀行貸し出し姿勢を誘発しますね。でも何度も述べていますが、実質的に日本は2005年に、1989年のバブルの清算が終了しています。中央三井やりそななどの例外は若干ありますが、極端な清貧思想は長く続かないものです。

今日はある新興株を買いました。理由はおかしな時価会計制度の為に、大幅に株価が下がったからです。金融政策が的確に動くなら、極端に低くなった時価会計の損出しは、将来の利益に繋がる可能性があるからです。2006年以降、会計法が変化して、例えば100億円で買った企業が赤字の場合、極端な話し、その会社の企業価値をゼロ査定するのです。おかしな会計基準ですね。前年に100億円も出して買った企業が無価値なんて…。一例を掲げると第一三共がインドのランバクシー株の評価損を、2009年3月に2154億円の損失計上をしました。こんな事に追い込まれた新興企業は含みがないために、業績不振で株価が、ただみたいな株価になっています。営業利益は黒字なのに…。おかしな話ですね。金融政策が正しい方向になれば、恐いものはありません。株は上がりますよ。

まぁ、こう言っても実際に株価が上がってこないと誰も信じませんが…心配ないですね。買わなくても良いから、業績動向を無視した空売りは、この時期は非常に危険ですね。特に四季報数字も赤字なのに、株価が大きく上がるケースがあります。このような銘柄の空売りは非常に危険です。一例を掲げるとビスタニュースの紹介銘柄の東京精密のような会社ですね。今日も人気になっています。よく当たっていますね。今日は他にも戻り高値の大阪チタンなど…。ビスタの紹介銘柄が次々に急上昇していますね。ようやく当たりだして来たということは、相場環境が良くなってきたのですね。ただそれだけです。相場の見通しが良いわけではありませんね。相場が上手ければ、今頃、南の国の王様ですから…。今日は非常に重要なヒントを書きました。大きくなる銘柄候補はたくさんあります。しかし、その株価が上がるような環境が実現するかどうかは別の話しです。

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投稿者 kataru : 2010年03月18日 19:06