今日の市況(2010年03月23日)
日経新聞の電子版が誕生したとか…、だいたい日本価格は高すぎますね。購読している新聞は日経新聞の本紙と日経産業新聞に流通新聞、そうして日経ヴェリタスに日経ビジネス。私の場合、商売なので日経系列だけでこれだけあります。加えてヴェリタスのオンライン版を読んでいますが、この料金は別払いです。更に今度、電子版で別料金を取られるのかな? 兎に角、世界基準から見て、高すぎます。電子版が4000円とか…言いましたかね? ウォール・ストリート・ジャーナルの日本版は、年間で16000円です。2倍以上もするのは、やはり納得できませんね。
だから再販価格制度やマスコミの買収を実現させないと、いつまでも日本は変化できないと思います。メディアが世論を誘導するのであって、多くの人は新聞やテレビの情報を鵜呑みにします。しかし株式相場を真剣にやっていると、如何に日本のメディアは偏った情報を流しているか分かります。やはり競争原理が必要でしょう。アマゾンだったかな? 電子ブックの話しですが、今度、作家の印税が8割とか…言っていましたかね? 時代の変化を感じさせる出来事です。
面白いのはグーグルと中国の戦いです。
検索作業を香港に移行するそうですね。国境の壁が崩せるのか? 非常に興味があります。中国は自動車でもそうですが、外国企業からの技術を利用して、中国企業の育成を図り、世界に向けて乗り出すのが戦略です。他人の技術を利用し世界戦略を練っています。仮に自国企業ばかり優遇すると、外国資本はいくら市場が大きくなっても中国に技術移転しない可能性が出てきます。知的財産権の順守の問題も背景にあり、グーグル問題は他に発展する可能性がありますから、注意を怠れません。中国と日経新聞の態度は、何やら同レベルの時代錯誤の対応に見えます。やはり料金も、知的財産なども含め世界標準を尊重すべきでしょう。
日経平均株価は一服していましたが、出遅れ株の水準訂正は続いているようです。国際優良株はいち早く水準訂正をしました。例えばガイシなど…。逆に出遅れているのは小型株の異常に安い銘柄です。何度も述べていますが、黒字で配当をしているのに、純資産価格以下に株価がある銘柄が、正常な経済状態なら、純資産を下回るのは明らかにおかしな価格です。今は正常化に向う過程ですから、このような銘柄で極端にPBRの低いものなどは、時間は掛かるかもしれませんが、必ず修正されることでしょう。銀行株も同様ですよ。三菱UFJ銀行は非常に魅力的な株価ですね。
実は今日、ARM社の採用が決まったとの発表で、ある銘柄を、再び買い乗せしました。私にしては珍しいのです。何しろ金融危機後の最安値から、既に株価は10倍になっています。こんな株が…あるのですね。私が気付いた時は、既に4倍ぐらいだったかな? 久しぶりの成長株に出会えた思いでした。成長株の範疇の株式に出会える確率は、かなり低く、普通は成長株と気付かずに途中で売りますね。多くの人が僅かな利益で売りたくなり、売る事になります。しかし時代の変遷など…。価値観が大きく変わる時代に、成長株が生まれることが多くありますね。5倍や10倍になったといっても、本物なら安いですね。しかし本物に育つかどうか誰にも分かりません。結果論ですからね。途中では分からないものです。可能性のある株は買いにくくとも、先ず1株でもいいから買うことです。それから考えます。そうして売ることは考えず、買うことだけを考えれば良いのです。高いところ買っても、企業業績が伸びているなら、持ち続けチャンスがあれば買い増しをすれば良いのです。だから私の場合、新しい材料が出た時に買い、新高値を更新したら、また買います。結果は後にならないと、分かりません。間違ったら仕方ありませんね。仕方ないから暖かく見守るしかありません。
米セントルイス連銀のブラード総裁は、米国景気は順調に回復していると述べています。金融改革法案を米上院銀行委員会は可決したそうですが、体力を失った銀行規制を過度に強めるべきではないでしょう。日本が停滞している理由は、金融力を無視しているためです。資産デフレを放置しているから、折角、実際の景気が回復しだしても加速しませんね。みんなにユトリがないから、躍動感がないのです。しかしやがて大きく上がる銘柄が出てくると、だんだん市場にも力が戻り始め、博打と言うリスクを取れるようになります。そうしだすと市場は元気になりますね。経済活動も株式市場も同じです。設備投資はある意味で博打です。スター株の誕生が望まれます。ヤフーは200万円が5億円になりました。こんなスターはなかなか誕生しませんが「千里の道も先ず一歩から…」。
投稿者 kataru : 2010年03月23日 18:33