未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年03月29日)

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どれをとっても株式市場にとって薔薇色環境のニュースばかりが報道されています。
作られた数字ですが、今週発表される米国の雇用統計も、政府の臨時雇用分が加算されるので、かなり改善されると期待されています。予想数値は19万人増と言う数字だそうです。2月は3万6千人減ですから大幅な改善です。オバマ大統領は最大の懸案事項の健康保険問題を乗り切り、アフガンに電撃訪問と報道されていました。金融機能を制限し輸出を拡大させる。この意味は人口の多い新興国が消費国として、世界の中心になるという読みがあるのでしょう。

今でこそ中国は貿易黒字国ですが、農民工の不足から人件費は上がり20%アップと言われています。更に先頃の全人代では、曲がりなりにも農村部と都市部の平等を謳っており内陸部の開発が加速されるのでしょう。どう考えても新しい躍動が表面化しますね。疑問に思っていた上海総合株価指数の戻り高値更新が、まもなく実現するのでしょう。実は多くのビスタニュースの参考銘柄は軒並み高していますが、上がってないものもあるのです。その一つは中国株が上がると思って買ったETFです。上海総合株価指数は足踏みを続けていたのです。何故? 世界で最も早く回復して成功しているのに、なかなか業績相場の兆候が見られませんでした。きっとそろそろ上がるのでしょう。

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米国は確実な回復が、金利を押し上げているのでしょう。おそらく為替の100円突破は時間の問題でしょう。だからマツダは上がって良いと思うのですが…。市場には、本当の仕掛け人が存在しませんね。商船三井も分からない段階だから、今の株を上げると空売りが入り面白いのですね。しかし2010年問題も先が見え、だんだん業績回復予想が増える時期に仕掛けても、空売りの入り方は少ないから相場としては面白くありません。為替が100円を越えない前に、今、マツダを400円程度まで持ち上げると、株価は仕手化して500円、600円と伸び、人気株としての仕手株に育つかもしれません。

しかし今年後半に、実際に為替が100円台になり中国市場で自動車が馬鹿売れして、業績の回復見通しが誰の目にも明らかになってから、株を買っても面白くありません。普通の株ですね。因みに、マツダの2月の国内生産が発表されており71.3%増の6万9711台で、その内5万3927台は輸出で前年同月比86.5%増となっていますね。なお海外生産は79.5%増の3万415台です。本当に過激なヘッジファンドは存在しなくなったのでしょうか? 折角、素質があるのに…。マツダはリッター32キロ走る「きよら」もありますから…。原油価格が上がっても人気の芽があるのです。

株というのは未来が分からないから面白いのです。強弱観が対立する過程で未来を予測して、このストーリーが実現すると、1株利益が今の10倍になると仮定して、株を先に買うと仕手化するのですね。実際に1株利益が50円出た時に、株価が500円になっても意味がありません。9円の1株利益予想の段階で、実際の株価が500円になると高過ぎると思う人が出てきて空売りが入ります。やがて株価に現実が追いつき実際の利益が上がり始め、みんなが妥当だと考えて高値で株を買うのです。6ヶ月先は誰でも分かりません。しかし未来の予測は可能です。その予測数字を買うのです。これはPERの世界の話、僕らの救世主であるジェームズ・ボンドは2年先を予測します。だからPSRの世界になるのです。何故、6ヶ月先しか買えない株と、2年先を買う株が存在するかといえば、成長率が高いと時間差が縮まるからです。

この時間差が様々に入り乱れ、株価が変化していますね。12月のツガミはまだ見えませんでした。だから株価が200円以下だったのです。しかしその後3ヶ月が経過して受注動向が明らかになってきたから600円になったのですね。でもツガミは今期の2010年の3月はそんなに利益は出ませんね。会社側の予想は、まだ5億の赤字のですね。だからカラ売りが入り、相場になるのです。今の段階で未来の会社妥当価格まで、株価を持ち上げるから面白いのですね。商船三井もマツダも資格は充分にあるでしょうが、やる人が居ない。参加者が少ないのですね。だって、まだ天下の三菱UFJ銀行が、黒字で配当を12円もしているのに純資産価格の584円に届かないのです。おかしな相場ですね。

でも徐々にどの株も修正されています。この理由は日銀が行動を起こしたからです。
金融株の雄と思っていた野村證券は人材の流失が続き厳しいですが、株価700円台を一時回復しました。でもオリックスは既に8080円と大台を回復しています。このスピード感の違いは何かな? 日立や第一生命などの身勝手な増資や新規上場かな? いくら市場の懐が深くても、こう次から次へと…我儘な行動に出られると、市場が低迷するのは仕方ないかな? でもツガミのように自社株買いを継続的にやっている会社もありますし、市場はやはり正直なのでしょう。何しろ無尽蔵にお金を発行できる日銀が動けば、正常価格まで株価が戻るのは時間の問題です。

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投稿者 kataru : 2010年03月29日 18:05