未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年03月31日)

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米国の住宅価格動向はようやく下落が止まり横這いです。下のイメージですね。S&Pの前年度比の比較グラフです。もう一つの統計発表は消費者信頼感指数で此方のイメージです。なかなか完全復活にはなりません。今週末、雇用統計が発表されます。久しぶりに増加する数字が予想されています。

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まぁ、統計数字は重要です。大きな失敗してから、かなり色んな統計に注意するようになっています。英語力は上がりませんが見方は勉強しましたね。問題は統計数字がどのようなタイミングで株価に影響を及ぼすか? ここが重要です。今の関心は為替ですね。何故ならマツダを手掛けており、株式教室で指摘したように、マツダの収益を決めるのは自動車の売上げ台数と為替水準が重要です。2009年第三四半期累計で車の売上げが減った影響が1073億円、更に為替による損失が780億円です。営業利益が50億円の会社だから非常に大きなウェートを占めます。

2月の生産台数はトラックを入れて6万9711台(乗用車は67818台)で71%増となっています。つまり車は売れ始めたけれど、為替が問題です。何故なら、乗用車の2月の輸出はトヨタが136434台で、マツダは53909台、日産は43135台、ホンダは19482台を輸出しています。この数字から分かるようにマツダの輸出比率は非常に高く為替の影響を受けやすいのです。よく円安で株が高いとか…通説になっていますがあれは嘘ですね。マツダがわが国で一番、影響を受ける会社なのでしょう。でも基本的には時間差があるだけの話で急激な上下さえなければ克服できます。

実際の数字をみると分かりますが、ホンダは輸出依存度が低いのです。トヨタも日産もほぼ同程度の輸出依存度で50%割れぐらいでしょうか?トヨタの国内乗用者生産は285488台ですから、47.7%ぐらいですね。マツダは67818台だから79.4%ぐらいですね。だから年初からの自動車株の上昇度はマツダが一番高いのです。株が上がるには必ず背景があります。その背景をどう考えるかの読みなのですね。

今日、注目している商船三井が若干の増額修正を発表し株価が人気になりました。日経新聞は盛んにコンテナ船の市況などを書き応援してくれています。でもバルティック海運指数(BDI)はケープ型がパナマックス型を下回ったままですね。この理由は鉄鉱石の価格交渉が生産者側に有利に働くかどうか?の読みでしょう。当たっているかどうか分かりませんが、数字の背景を読むとこんな異常な状態が続かないから、BDIは3000を割ったけれど、いずれ上昇すると言う読みもありますね。しかし他の人は「いや、このまま低迷しそんなに利益は出ない」と言う読みもありますね。だから仕手化する素地があります。

マツダだって為替の読みが円高になると思う人が居ますね。週刊新潮に森永卓郎さんが円高になると述べている記事を発見しました。彼はFRBがドルをたくさん発行し、日銀は円を発行しないから円高になるという需給論を述べていました。当然、かれが株式投資をするならホンダを買って、マツダを空売りする筈ですね。彼の意見が正しいなら株式相場はそうなる筈です。ここに仕手化の芽があります。株はみんなの意見が一致したら終わりです。違う意見のある人が居るから面白いのですね。ツガミが良い例でしょう。

しかしかたる君はツガミの株価を見てオークマと並ぶなんておかしいと感じています。つまり行き過ぎのラインかな?と考えていますね。まだ株が上がるでしょうが、一時的に買われ過ぎと考えています。工作機械の現状は中国向けが伸び軒並み底入れしていますが、まだフル操業ではありません。ツガミぐらいのものです。人気の牧野フライスが1月から通常に戻した段階ですね。昨年の2月から月に2―4日の休業をしていました。森精機の伊賀工場と奈良工業は週に2―3日の操業です。千葉工場は4日の操業なのですね。しかし年末から見て急改善しており100台の生産を300台にあげています。この現状を買い過ぎと考えるかどうか? この辺の見方に意見は割れます。既にツガミはオークマを凌ぐほど株価が評価されているから、そろそろ一服と私は考えます。

一方、マツダは為替だけの評価ではありません。自動車の生産台数が世界的に増えるのは当たり前なのですが…躍進をする中国の読みは意見が割れます。実はマツダは「長安フォードマツダ汽車」の重慶工場の生産調整で、アクセラの販売機会を逸した苦い思いがあります。3社の意見がぶつかり、思うように車を生産できなかったのです。そこでマツダは重慶工場から南京工場へ生産を5月に移転します。これで供給体制が整いますね。マツダは昨年40%増と中国で車を売ったのですが、残念ながら機会損失の為に、思うように車を売れないジレンマがなくなります。仮に中国で1500万台ではなく1700万台以上の高い数字で車が売れれば、マツダも潤う可能性があります。ところが多くの人は、ここには着想が向いません。米国でも販売が加速するでしょう。だから何れ過去最高利益をあげる可能性があります。

人気になってきたから理由を述べてあげているわけではありません。前からそう考えていました。注意して欲しいですが、自分の判断で注文を出すのですからね。決して私が薦めたからではありません。切っ掛けはなんでも良いのです。僕なんかお客様の質問から自分で考え銘柄に取り組むことが良くあります。先日はあるお客様がフォスターに勤めていてGMと取り引きがある筈。と言われ調べました。その結果フォスター電機を売り買いして儲けています。逆に失敗する例もあります。あくまでも自分が判断するのです。こんな幼稚園のレベルの話しを何度も繰り返すのは、いい加減にうんざりです。しかし日本人は、兎に角、自立していません。必ず誰かの責任です。

今のように貧乏しているかたる君ですが、全部、自己責任です。自分が馬鹿だったから日銀のアホ政策に目が向きませんでした。当然、小さな企業にとって環境が悪化し、株価は狂ったように下げました。だから…勘の良い人ならわかりますね。だから…上がるのですね。IRNETはヒントしか書いてありませんが、良く考えて投資してください。

多くに人からビスタを読みたいとメールを頂いていますが、残念ながら、現在は募集していないはずです。既存の読者の為に、道義上、かたる君は年内まで読者専用のページで執筆する予定ですが、新たに読みたいと言われても…。どうかな? 僕が決めるわけじゃないのです。別の会社だからね。それも清算会社だからね。一度、話し合ってみます。ごめんなさい。何れご報告します。でもよく当たっていますね。当たり前なのですよ。相場全体が上がるからね。

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投稿者 kataru : 2010年03月31日 19:45