今日の市況(2010年04月01日)
まずは米国の動向ですが、米民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した3月の全米雇用リポートで、政府部門を除く民間の雇用者数が前月から2万3000人減ったそうで、市場予想は5万人程度の増加だったため、失望売りが広がったそうです。実際の雇用統計は、今週末に発表されます。オバマ大統領は大西洋岸とメキシコ湾東部海岸、アラスカ北部海岸沖での石油・天然ガス探査を拡大するために掘削に関する新方針を発表したそうです。この影響が「海洋掘削」にも現れているようですが…関係があるのかな? 兎に角、情報化時代はスピードを争うように材料が広がりますね。私はお客様に教えて頂くこと多くあります。新聞に掲載されてない話題はあまり見ていませんからね。
さて第一生命が新規上場されました。初値が一本です。野村證券のセールスは20万円まで買うような話しをしていましたが、どちらかと言えば、みずほの方に魅力的を感じます。日本一の個人株主数だそうですね。今日の売買代金は1507億円です。1000億円程度が指数対応の買い注文だと言われていました。つまり買い需要は、組み込みが終ると、どんどん減ります。そうして日本一の株主数なので、売りは逆に、五月雨式に続く事になります。覚えておくと良いですが、基本的に株主数が多いと株価の動きは鈍くなります。
発行株式数が同程度で比べたら株主数が少ないほうが値動きは荒くなります。余程のインフレの金余りなら、第一生命の買いは面白いでしょうが、今はデフレです。しかも少子高齢化ですね。20112年に中国進出を掲げていますが、今頃?と言う印象ですね。銀行株は買いますが、第一生命を僕は買いません。
インフレの新興国なら面白いですね。保険ビジネスは…。掛け金で株や土地を買って資産を運用しますから、どんどん資産が膨らみます。だから小さな新興国は保険やインフラ整備の株式を買っておけば良いのです。インドはこれからです。日立建機はうまい買い物をしましたね。インドの関連会社テルコン社の株式を追加取得し、40%から60%へと引き上げ連結子会社化すると発表しました。
今日は商社株が高く石炭の商事に、鉄鉱石の物産と高くなっていました。先物からの買いなのでしょう。一部で第一生命がらみの入れ替えもあり、結構、賑わっていましたね。しかし売り対象になる銀行株の売り物を吸収できずに株価が下がる様を見ると、市場の展開は強い展開ですが、まだまだ個別物色に移れないと感じます。野村證券のレーティングは下げられ、今日はブリヂストンも引き下げです。原材料価格の高騰を吸収できないとの判断のようですが、車の売れる台数が戻り、業績の心配はないでしょう。空売りしてみれば良いでしょう。きっと踏まされます。アナリストはいい加減ですから…。自分で株の売り買いをしてみれば分かります。本日の騰落レシオは149と久しぶりに過熱傾向です。
リード役のツガミが昨日も指摘したように(チャートを見ると分かりますが…)上昇波動から加速し、角度が変わり急伸し反落しています。おそらく調整局面に突入したと思われます。前回は日産自動車でしたね。今回はツガミなのでしょう。だからどの株も、早晩、調整入りを余儀なくされるのでしょう。シマウマの群れなどの動物の世界では、リーダーが方向転換すると、群れはその方向に動きます。同じことでしょう。ただ分からないのがどの程度のお休みなのか? …と言うことですね。
休みと言っても大きく下がることはないでしょう。
更に前回のリード役、日産自動車の場合は、その後、一ヶ月間ぐらい個別材料物色が続き調整に入っていました。今回もそうかもしれません。あまり気にする必要はないでしょう。休みの時は仕手系の株が買われるものです。かたるは商船三井とマツダに注目していますが、どうかな? 今日は休んでいた富士電機が切り返していました。少しビックリです。三菱電機の記事も多く見ますが、ここでは買いたくないですね。むしろ空売りの候補銘柄かな?でも短期の狙いですが…。今の相場は空売りをして取れるかどうか…。
実は前回は日立を売ってみましたが、トントンでした。損はしなかっただけで儲かりませんでしたね。銘柄によりますね。指数の過熱感はあるのですが、個別株の過熱感は皆無ですね。兎に角、上昇波動の銘柄でも、なかなか株価が飛びません。これではお客様の儲けは僅かです。市場環境が良くなってきたので素人の投資家は爪を伸ばしますね。今日は2件のお客様からの売り注文を頂きました。そろそろ利食いが出来る水準まで上がっている銘柄が出てきたのでしょう。僕のお客様のなかで、バロメーターの人が居ます。野村證券の900円台を買い12月に投げたのですね。買う時に注意を喚起したのですが「良いから買え」と言われ…。
今回、そのお客様は株価が急伸したのを見て、やはり買いに来ました。大丈夫かな?
こんな時は株価波動の異なる銘柄に、注目されるのが一計でしょう。調整局面は逆にチャンスです。有望株を安く買うチャンスなのです。でも本物の銘柄は、上がった割りに下がらないものです。こんな時は、のんびりするに限るかな? 今日は珍しく弱気のコメントです。果たして全体から個別物色の仕手株相場に移行できるかどうか…。ここが思案のしどころです。難しい。
投稿者 kataru : 2010年04月01日 17:55