今日の市況(2010年04月02日)
今晩、発表される雇用統計に注目が集まっています。
米国の景気回復で遅れているのは雇用と住宅です。この動向は非常に重要です。自動車は回復し始めました。3月は106万6205台だそうです。つまり年間1280万台ですね。雇用統計のような指標は個別銘柄に影響を与えるから重要です。これらの景気指標が予想以上に改善されれば、米国の金利は上がり日本との差が付きますから、金利差の拡大で金利裁定が働き為替が円安方向に向かう事になります。(金利平価説)為替水準が金利差だけで決まるわけではないですが、一因になることは事実でしょう。下のISMの統計値も5年8ヶ月ぶりの高水準で、米国景気の改善から金利が上がり、為替は94円台に入ったと言われています。今晩、発表される雇用統計値は20万人前後の増加だそうですが、この数字如何では、更に円安が進む可能性もあります。これまでの直近の高値(安値?)93円78銭をクリアした動きは、更なる円安を意味しているのかもしれません。
日経平均株価の騰落レシオは149で、25日乖離率は5.5%とテクニカル指標は何れも、目先は天井圏を示しています。ただ中期指標は何れも先高を暗示しているものです。目先は過熱かもしれませんが、中期は買い転換を示しているわけです。(新値10本足など…)
株式市場の解説では、一般的に円安メリットの恩恵を受けて、株式が高いという表現を用いています。でも印象ではそんなに上がっているとは思えないですね。ただ昨日、今日とお客様からの売り注文がようやく入り始めたようです。体面営業ではセールスが電話をかけて、売り買いを薦めますが、現物株しか売り買いをしないお客様側から、株を売りたいと言うケースは稀なのです。久しぶりの注文なのですよ。ようやく市場は賑わいを回復するかどうか…という水準なのでしょう。
この出来事は、ある株が上がる前兆と考えても良いですね。さて何かな?
そうです、出遅れている証券会社の株式ですね。
証券会社はある意味で市況産業です。だから儲かり始めると非常に利益が上がります。石油や非鉄のような産業と同じですね。ピーク時のPERは10倍程度なのです。今は違いますね。今は100倍でも買い場でしょう。このPERの評価は、その会社の過去最高利益が一つの基準になります。相場は12月の日銀の臨時政策会議から変化しています。実は金融危機の発生を受けて、直ぐに日銀は緩和政策を採用したわけではありません。実際は2009年2月頃からですね。だから、そろそろ実体景気に影響が現れ始めます。通常、1年半遅れで効果が表れると解説されているようです。
ただ2月2.2%、3月は2.1%しか、ベースマネーは伸びていません。デフレと叫ばれているのに…。これで銀行貸し出しが伸びるなら文句は言いませんが、実体景気に反映させるためには銀行貸し出しが伸びることがインフレに繋がります。だから日銀は根気よく待ちの姿勢ではなく、インフレ期待を市場に感じさせなくてはなりませんね。その為には株や土地が上がることが必要なのです。そうすれば投資が起こり、やがてインフレになりますから、GDPが増えて可処分所得が上がり始め、みんながハッピーになります。ただし年金生活者や公務員のメリットはデフレ環境より減少しますね。でもインフレになれば自殺者も減ります。明るい社会になりますね。何より若者が元気になります。
若者と言えば、あらら…ライブドアの再上場はなさそうですね。
韓国企業に売却と噂されています。期待していたのに…残念です。今度はダヴィンチが上場廃止の瀬戸際とか…。金子さんは最後の力を出せるのでしょうか? 僕はやはりおかしいと思っています。減損会計で倒産させられるなんて…何処か狂っています。時価会計の仕組みも幅を持たせるべきだと思いますが…。2006年以降、この基準が厳格化させ過ぎており、株価は急落しています。必ず、このように追い込まれた会社から、オオバケ株が出現すると考えています。実はかたる君は、今日、その候補銘柄を少し買いました。
だって営業者キャッシュが黒字なのに、追い込まれるのはおかしいですね。ただ金子さんは苦しいですね。米国でも商業不動産はなかなか立ち上がりません。だから救いの手を差し伸べる人が居るかどうか…。詳しく財務を見たわけじゃないから分かりませんが、ノンリコースを多用しているはずだから、再建の可能性があるんじゃないかとも思っています。別に薦めているわけではないのですよ。勘違いしないで下さいね。でも好きな経営者なのです。理由は2007年にTOCのMBOに反対して、TOBに動いたからです。だから応援したいのですがライブドアの時と違いお金がないからね。どうしようかな?トホホ。
皆さんは目先の売り買いで利益を上げようとするでしょうが、(まぁ、正しいのかもしれません。)しかし僕は、やはり経営者を応援したいのです。歩合外務員になった切っ掛けの一つに、誠備の加藤あきらさんのやり方に反発がありました。歩合外務員になったら浜松ホトニクスのような独創的な会社の株価を高値に吊り上げて、応援したいと思っていました。でもなかなか難しいですね。理想論を追うのは…。現実は政策がめちゃメチャです。郵政民営化の決着は、小泉内閣の選挙で付いた筈なのに…。亀井氏の復活で、また財政投融資の復活です。無駄なお金が役人の裁量で決まります。揺り戻しは強烈ですね。大丈夫かな?日本は…。ただでさえ借金が山のようにあるのに…。やはり農地を買っておいて、準備をするべきかもしれません。
株が上がり始めたので大丈夫だと思いますが、やはり揺れていることは否めませんね。最近は、みんなが強気だから、かたる君は、あえて弱気のコメントは流しています。そうそう、忘れる所でした。胡錦濤主席が核サミットに出席するそうですね。米中関係の修復ですが、同時に元の3%の切り上げで中国の輸出企業は利益が50%減になると試算されているようですね。本当かな?中国メディアの話しは大げさです。この話題もある銘柄に繋がります。今週のビスタで書こうかな?それでは、また来週。さくらが満開です。
投稿者 kataru : 2010年04月02日 18:06