未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年04月08日)

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米国ではFRBが2月の消費者信用残高が前月と比べ年率で5.6%減の2兆4500億ドルだったと発表したことを受けて、市場は消費に不安を感じて株価が下げたと言います。聞きなれない指標を材料に、下げることは株価が弱いのか? それとも11000ドル乗せを目前にフルイを入れるためなのか? …判断は難しく分かりませんが、あまり神経質になる必要はないでしょう。バーナンキ議長は金融危機の克服は容易ではないと楽観論を戒め、金利の上昇に歯止めをかけました。このことは重要です。

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日本株は高値警戒感が根強く言われていますから、利食い売りが急激に重なり、先物からと思われる指数売りに押されていたようです。ただ銀行株は確りしており、安心して見ていられる相場展開になってきましたね。マツダなどの下げ方をみると、市場にはまだ投資マインドが戻ってないのですね。やはり銀行株の値戻しが、相場の腰を強くする為に必要なのでしょう。需給関係の良いものから順番にやれば良いと思いますが…どんなものでしょう。

米国の国債入札はギリシャの行方も絡み、順調に捌けたと言われていました。この金利低下を受け為替は円高にぶれたようですが、輸出の主力である自動車の生産基地は非常に早いピッチで諸外国に移転されています。今日は機械受注が発表され、予想に反し前月比5.4%減の6846億円と2ヶ月連続のマイナスとなりました。この影響も株安に反映されているのでしょう。

最近の市場をみると…、出遅れていたお客様が、株式にようやく関心を示し始めてきたと言う所なのでしょう。やはり新規に参加する時は、高値を買いに行くのは勇気が居るものです。だから新規参加者を増やす為にも株価の下げ(調整)は必要です。そうして、だんだん相場のスケールが大きくなっていきますからね。大量の資金が寝ていると思われる銀行株の動意はなくてはならない必要不可欠の現象でしょう。ただ如何せん、増資で需給バランスが崩れている最中ですから、なかなか簡単に上昇と言うわけには行かないでしょうが徐々に改善される筈です。

株の強さをみるのは、この調整過程の経過具合です。一口で解説するのは難しいのですが、自分で株を持って調整している時の気持ちを味合うのが近道です。例えばマツダですが、意外に株価は脆いですね。つまりこのような下げは、相場が弱いわけではなく若いのでしょう。為替変動は調整を生みますが、決して業績の背景が変わったわけではなく、むしろ中国の自動車販売台数は好調で、3月の数字は54%増の22000台とか…狙い通りの展開ですね。ところがお客様の心理は面白いもので、売りたくないと言ったお客様は買いを入れる段階になると渋ります。まぁ所詮、素人ですから下がったら嫌な気持ちになるのでしょう。

マツダはかなり売っており、下げても上げてもどちらでも良いのですが…。一例を掲げました。更に今日は日経新聞が、これも注目しておりました東京精密の業績を報道していましたが、株価は若干の下げですね。16円安の1607円でした。これだけ上がったからもっと下げるかと思いましたが、あまり買っている人が居ないのでしょう。
人気株なら、どんな反応なのでしょう? 観測記事が打ちあがり株価の反応を見る。エルピーダは高かったですね。異常に強いDRAM市況は膨大な利益が保証されているのでしょうが、株価とのバランスが問題です。実際に明らかになる業績と、株価の反応を見ながら株価位置が決まっていきます。こればかりは株価の反応を見て、相場観を修正する事になります。

今の時期は予想以上の業績回復を、どの程度、株価は織り込んだか?
ここに焦点は集約されます。ツガミは一度、解説しましたが、オークマと並ぶような株価になった時点で、だいたい業績を織り込んだのでしょう。だからあまり魅力はないですね。先駆した銘柄の株価位置が、その程度だから…、急速に値戻した他の株価も想像が付きます。一方、やはり論理的におかしな現象は依然、改善されていません。人気になってきた銀行株は明らかに安いのです。どう解説しても、この株価は説明が付きません。

つまり日銀の金融政策について、市場は懐疑心を抱いているのでしょうね。騙され続けた市場の正常化は程遠いのです。日銀総裁の会見には、相変わらず資産デフレのことが、除外されています。明らかに片手落ちです。だから市場は警戒心が旺盛ですね。こんな時、高値を買っても心配ないですね。浮かれている時に高値を買うのは恐いけれど…。
まぁ、大きく下げませんから、心配ないと思っています。この調整過程を楽しめるようになればたいしたものです。チャンスは何度もやってきているのです。あとはあなた次第です。

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投稿者 kataru : 2010年04月08日 19:15