今日の市況(2010年04月12日)
ギリシャ問題で300億ユーロを5%で支援と言う話が出て市場の株価は確りしていました。今週末のインテルの業績発表に、市場の関心は集まっているようです。休みなく上げ続ける相場を見て、心配性のアナリストが居るようですが、この上昇状態がしばらく続くと言う意見もあります。日本も過熱感を指摘され続けています。実は私もその一人で、一時はカラ売りを考えたほどでした。しかし先週の7日かな? 若干、相場観を修正しました。理由は銀行株の動きを見て変化したのですね。
もともと相場への取り組み度は低く、多くの人が相場に参加していません。それは裏切り続けられた政策に対する失望観が心に深く刻まれたからです。デフレの世界はマイナスのやる気が生まれない世界ですからね。日本の閉塞感はここにあります。日本ではあまり報道されてないようですが、3月30日に「デフレ脱却議員連盟」が発足して、これに100名を超える国会議員が参加したのだそうです。同議員連盟に講師として招かれた連合の古賀伸明会長は「日銀もきちんと雇用に対する責任を果たすことを(法律で)明文化すべきだ」と述べて、FRBのように日銀も物価安定に加えて雇用最大化に向けた責任を負うべきだと強調した時事通信で報道されていたと言います。
このような背景があるなら株価はもともと安い水準なので急速に水準訂正が起こりますね。その為にはやはり個人が買っている金融株式の株価水準を上げる必要があります。増資により需給バランスが崩れているので時間は掛かりますが、確実に適正水準まで株価は訂正されるのでしょう。だって、こんなおかしな現象が長く続くことはありません。今日の市況は低位株が一斉に水準訂正をしていました。買い手が極端に居なくなった為に、異常価格が付いているからですね。先週末に書いた「株式教室」の内容をもう一度、自分なりに理解しておくと、株式で利益を得る考え方として、有意義な道具に変化することでしょう。別にケチって参考銘柄を掲げないわけじゃないのです。みんなが情報の扱い方が上手くなれば良いのですが…。
何度も書いて閉口する人も居られるでしょうが、誰にも将来のことなんか分かりません。誰かが述べた意見が参考になると思ったら、自分なりに解釈して自分の意見に変えるのですね。自分が納得し行動したら、その時点で自分の責任です。それを他人に責任転嫁をする人が居ます。自立した人間になりたいものです。そんな僕も、時々ぼやきます。彼からあんな話しを聞かなければ、買わなかったのに…と、ぼやく事はありますね。例えば武富士ですが、ある飲み会で公認会計士の人が絶賛していました。大手サラ金の中で引当金の積み立て率が、一番高いと言っていた言葉を聞いて…自分で調べ納得して投資したのですがこのザマです。でも敵討ちは何れできるでしょう。先週、書いた株式教室の内容はきっと宝物になると思います。既に今日は上がっている銘柄が多いですが、こんなもんじゃないですね。おそらく桁が変わります。目先の1円、2円はどうでも良いのです。まぁ、それだけ過小評価されたのですが…。
人民元の引き上げは時間の問題と言われていますが、中国はしたたかで3月は貿易赤字だと言います。アメリカの消費国から輸出国への変貌と、中国の輸出から消費大国への歩みは興味がある見方ですね。この辺りは銘柄のヒントにもなります。基本的な考え方が確り出来れば、銘柄に投資するのも恐くなくなります。株が下がって売る人は、銘柄の価値が分からない人ですね。目先の値動きだけで売り買いをする傾向が強いですが、そんなものはいくらでも長けた人が居ます。所詮、ディーラーには敵わないでしょう。僕らの仲間で若いのに、昨年10億円を貯めて辞めたディーラーが居るそうです。今はハワイで皿洗いをしているという話でしたね。世の中、面白い人がたくさん居ます。
時々、話しをしているお客様が一つの目処になると思うので…。
その人は昨年、みずほ銀行1万株を担保にして、信用で商船三井を5千株買っていたのですが、追証と期日でクロスをした時の損金に、みずほ株が4000株消えたのです。その時の株価が150円台でした。つまり僅か90万円になってしまいました。ピーク時は5000万円以上あったのです。その後、追証を入れて1000万位かな? 今は330万円の現物株と信用の評価益が100万ほどかな? 今日はもう少し増えているでしょうが…。今度は1000万ぐらい株を信用取引で買うことが出来ますね。この投資株が倍になれば1千万円台に復帰です。
勿論、上手く行くケースもあれば、駄目なケースもあります。お客様によりケース・バイ・ケースですね。同じように接しているのですが…。たまた電話が繋がらないとか…。僕のお客様の中には木曜日にしか連絡が取れない人も居ます。良い相場になってきたので、あとは本人の努力ですね。上がる株は上がっています。株式教室をヒントにして類似した銘柄を探すことも重要でしょう。
リスクを取りたくない人は金曜日だったかな? シティーバンクの話が重要です。
UBSが12日発表した資料によれば2010年1-3月(第1四半期)の利益は、債券トレーディング部門の回復が寄与し、ほぼ3年ぶりの高水準となったそうです。税引き前利益は少なくとも25億スイス・フラン(約2200億円)になったそうで過去最高水準に近い数字だそうですね。三菱UFJ銀行ならリスクは少ないですね。ただ大きな利益に結び付きません。リスクを取れば大きく儲けられることもありますが、当然、失敗した時の損失は限りなくゼロに近くなります。この当たり前の法則のなかで…上手く立ち回ってください。頑張ってね。IRNETでは、たくさんのヒントを書いているつもりです。
投稿者 kataru : 2010年04月12日 18:16