今日の市況(2010年04月14日)
予想に届かないアルコアの業績数字に値下がりしたNY市場は、この状態を撥ね退け5連騰になり11019ドルとなりました。引け後に注目されていたインテルの業績数字が発表され、市場予測の1株あたり0.38ドルの予想を上回り0.43ドルだったそうです。パッケージを供給するイビデンは僅かに60円高でした。時間外でインテルは3.8%高だと言います。まぁ兎に角、大きく上がりませんが、日米とも強い相場が続きます。(ゴルディロックス)
日経新聞に騰落レシオの話が載っており経験則が書かれていましたが、仕組み上、25日前の値上がり銘柄数が減数になりますから、論理的にどんなに強い相場でも指数は上がり続けません。だからあの解説を鵜呑みにすべきかどうか…。例えば値上がり銘柄数は、3月5日には1459銘柄が値上がりし、翌日の3月8日は1225銘柄なので、時間の経過を経て、この値上がり数は消えるから、必ず指数は下がるわけです。まぁ経験則から、この数字が下がった後、しばらくして株価が下がると言うデータも分かりますが、絶対ではありません。
むしろ、ここに来て売買代金が増え始めています。
おそらく…しこっている金融株の上昇がジワジワと市場環境を好転させているのでしょう。論理的に安い水準の株が、日銀は今度は正常な政策行動を取るのだから、やはり戻り始めるのは当然です。機関投資家は出遅れている金融株を買うべきでしょうね。内需は世界経済の好転に誘われ、徐々に心理が変わり始めます。なかなか投資家心理が変わりませんでしたが、下がらない株を見て少しずつ警戒感を持ちながらですが、お客様は戻り始めています。(これは銘柄のヒントですね。)
話は違いますが、面白くない煽り専門の経済週刊誌「エコノミスト」の先月号4・13号の「最強韓国」との雑誌の中でソースの吉田潤喜さんの特集があり、興味深く読みました。今の若者に欠けている成功の条件の一つなのでしょう。「成功の秘訣は自分の夢を信じて突っ走ること」ネットにも、彼のサクセスストーリが載っています。面白いのはソースを試食した奥さんが、買わずに駐車場に去った時に、わざわざ追いかけて2本のソースを買わせたと言うエピソードなどです。暇なら是非読んで下さい、此方です。
今日は「整体の日」でした。本当は夕方行く予定でしたが、行けなくなったので昼休みにわざわざ神田まで行って来ました。治療の途中で電話が入り、先生が出て予約を受けていました。その患者さんは、おばあちゃんで膝が悪いのだそうです。「えっ、膝が整体で治るの?」と聞いたら、時間は掛かるが改善すると言う話でした。「じゃ、僕のお客さんを紹介して良いかな?」と聞いたら、「いくつ?」と聞かれ、「80歳ぐらいかな?」と言ったら断られました。治って当たり前、でも80歳じゃ無理は出来ないし、下手をすれば骨折をするという話になり、治してあげたいがリスクは取れないと言われました。
でも普段は危ない首の矯正をしているのです。
「ボキボキ…」思わず力が入ります。先生は39年間、治療事故なく過しているとの事で、やる時は自信を持って、思いっきりやるというのです。でも本音を洩らし…、やはり恐いと言いました。何かあったら大変だからですね。その話しをきいて、僕は下半身不随を覚悟して、毎月、整体に通っている事になります。
恐いけれど…。
この話しを聞いて、午前中のお客様との会話を思い出し、「こんなチャンスはあまりないし…でも恐いから買いにくいなぁ~。」と、思っていた株を売らずに、お昼からは一転して買い増しの行動に入りました。この心境、分かりますかね? 証券マンは、誰しもお客様に儲けていただきたい、しかしリスクを何処まで取って良いやら…。誰にも先のことは分かりません。可能性はありますが、確実ではないのです。(こわいなぁ~。こんな株価で買うのかな?)今日は整体の先生の話しを聞いて、彼も恐いけれど頑張っているんだ。僕も勇気を持って…と、お客様に自分の心境を話し、買い増しをした次第。
ジェームズ・ボンドは登場するかな?
今日はある話しをします。
今、新しい時代に入り情報端末が激変しています。中国の携帯電話は3G世代に入ります。先日はアップルからiPadが発売されました。家電製品は全てコンピュータ化され、組み込みソフトの市場は急拡大しています。何もパソコンのインテルだけがCPUを生産しているわけではありません。イギリスのARM社はCortex-A8を発売するそうです。使い噂によれば、このプロセッサーを新しい iPhone 3G Sが利用して販売されると言います。この市場は大きいですね。アップルの第1四半期の業績発表によれば、この期間の iPhoneの販売台数は前年同期比で2倍の870万台だと言います。年間に直すと、単純に4倍とは行きませんが、すごい販売台数ですね。
皆さんは、製品の名前はピンと来るでしょうが、世界完成品は支える部品会社は、なかなか分かりませんね。例えば台湾のTSMCは集積回路では世界トップ企業です。この会社の製品が色んな電化製品に入っています。今では世界中の部品メーカーが国境を越えて、最新技術の戦いをしています。車でもそうですが、製品は一元化され世界中で販売されているのです。残念ながら、日本は既に競争で負け組みですが、何とか韓国や台湾に勝てる製品を開発して欲しいものですね。(この記事もある銘柄のヒントです。)
さて今日の新聞から最後のヒントです。
日刊工業新聞のトップに最新のアンケート調査が掲載されており、価格競争で負けていたわが国の金型産業は受注が一部で改善してきたそうです。世界一を誇っていた金型産業が後塵を拝していますが、ようやく負け組みにも注文が舞い込んで来ました。よく知らない人は何を言いたいのは分からないかもしれませんが、重要な銘柄のヒントを幾つか並べています。昨日は3月の中国の自動車販売台数が174万だったと掲載しました。早速、日経新聞はFTの記事として、関連記事を紹介していました。この記事で重要な事はGMのウェール社長の「どんなこともありうる」と言う表現ですね。
この記事と自分の知識を結び付けます。既に上海、北京、深せんなど沿岸部の一人あたりのGDPは韓国並みです。しかし内陸部のGDPは遥かに低いのですが、中国の全人代の今年の目標を思い出してください。日経新聞の過剰生産体制予想は外れると思いますね。そうして、かたるは、前から今年は自動車だと言っている意味が、だんだん実感できる相場展開になるでしょう。銘柄は一例としてマツダを掲げていますが、他にたくさん関連メーカーがありますね。
今日は4兆円を越える市場規模に成長した組み立てソフトなどの話題や、小さな金型の話など…色んなヒントを盛り込みました。頑張ってね。
投稿者 kataru : 2010年04月14日 19:10