未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年04月15日)

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今の市場の焦点は果たしてボリュームが一段とスケールアップするかどうか…。
実はかたる君は非常に慎重に構えており4月7日まで、株は下がっても良いように、売りポジションを持とうとも思っていたほどでした。ところが、この日、注目銘柄の住友化学がいきなり買い気配スタートで、住友信託が非常に強い相場展開を見せたのもこの日です。おかしい…。自分の予想と違う相場展開を経験することは良くあります。しかし調整らしい調整がなく、大型株が動くなんて…。慌てて相場観を一番強いパターンに切り替えたのです。その日が7日です。

しかし…その最強型で歩む相場ですが、なかなか株価が飛びそうで、飛ばない相場に変わりはありませんね。先日のマツダは人気にならずに、あえなく沈みました。あのまま300円台に仕掛けても良いように感じていましたが、自重し再び玉の整理です。まぁマツダより、遥かに大きな増資を実施した三菱UFJ、三井住友、野村證券などの株価を上げろと言うほうが、無理な注文かもしれませんが、この路線が回復しない限り、本格的な上昇波動にはなかなか移れないでしょう。理由は多くの個人投資家が、このセクターでしこっているからです。それに、もともと経済の基本は金融機能です。

この金融機能の改善を無視し、出口戦略を福井前総裁は実施したので、折角、外人投資家の力で改善し始めたチャンスを日本は生かせなかったのです。当たり前ですね。15年もの長い年月を、蝕んだバブル処理ですからね。一部で、米国の早期回復を観測している人が居ますが、利上げなどは、もってのほかでしょう。日本と同じ失敗を繰り返す事になります。先ずはFRBの抱えた資産整理ですね。日本では国債買い入れですね。福井さんは順序が逆でしたね。あの時にやめておけば、この金融危機のデフレ進行で、再び国債を買い入れれば、際立つ政策実行になりました。

新型オペなどは、実際の効果はなくても、日銀によるアナウンスメント効果としての価値は絶大です。日銀はもっと素直に現状を認めないとなりませんね。前回の会合で金融拡大する理由が見当たらないと述べた、委員に聞きたいです。何故、アーバンが倒産し、ダヴィンチが苦境に陥っているのか? 東芝の年金債務が膨らみ増資に追い込まれ、日立やNECが損失をリカバリーする増資を実施しなくてはならないのですか? 何故、JALが倒産したの? 本当に株でもやらして、僕のお客にして追証の苦しみを味わえば、実体経済が分かるのです。学者先生は机上論だからね。

今の相場は本物ですよ。
おっかなびっくり、皆さんは株を買っていますね。みんな恐いものだから、折角、良い銘柄を買っても、直ぐに利食いをします。でも高値を買っても下がりませんね。通常の乖離調整が済めば、再び上昇しますね。この背景は日銀が、曲がりなりにも資金供給しており、外人投資家がそれを評価して日本株を買っているからです。もともと日本株は異常に安いのです。何故なら、何度も言いますが、黒字で配当をしているか会社の純資産より株価が安いという異常現象は長く続くものではありません。そりゃ、日銀がデフレを放置していれば別ですよ。これまでのように自分たちは、充分に金融緩和をしていると主張しているだけならデフレは加速する環境です。

でも民主党の菅財務大臣がデフレ宣言をして改善しようとしていますし、多くの人が見落としていますが、何より日本の経済人が、経済原理どおり民主党政権になってから海外進出を本格的に実施していますね。その一番の実例が、ツガミです。ツガミは日本での生産を諦めて中国に移転したのです。今日も金型の大手企業が、海外に向っているとの記事が新聞に踊っていました。経団連の会長人事が住友化学ですよ。はっきり言って住友化学にとっては大きな負担でしょう。でも民主党の関係を補修する為に、米倉さんは抜擢されたのでしょう。

ここに来てトヨタが叩かれていますが、小泉政権の対中関係を連想させます。
鳩山さんの5月末までの普天間決着は、持ち越しになる可能性はありますね。米国は戦略的な国ですから…。この意味は大きいですね。相場に大きな影響を与えるでしょう。でも今は僕の考えはここまで…。あとは自分で考えなさい。

話しは飛びましたが、日銀の姿勢が改善した以上、安すぎた株の水準訂正が起こるのは当然ですね。日銀の引き締め政策の為に、僕らは2006年から「塗炭の苦しみ」を味わったのです。多くの急落した銘柄がありました。この間、頑張った経営者は、そろそろご褒美をもらう番でしょう。深い谷を乗り越えれば、また山もあるのでしょう。銘柄の選択など簡単です。大きく下がったものを買えば良いのです。かたる君は重要なヒントを掲げています。営業利益が黒字なのに、最終利益ではいつも大幅な赤字に陥った会社で、業績が改善してくる銘柄を買っておけば、あなたも億万長者なのです。

馬鹿だった僕はいつも政策が間違っていると叫びながら、正論で向おうとしていました。だから今の苦境に陥ったのでしょう。やはり政策に敵わないね。トホホ。何とか回復させないと…死んでしまうよ。果たして三菱UFJ銀行は下値のボックスを抜け出せるのでしょうか?

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投稿者 kataru : 2010年04月15日 17:56