今日の市況(2010年04月19日)
今日の下げは予想外の展開です。
市場の多数意見は今回の提訴を切っ掛けにして、同様に他行もCDOの損失を裁判で争う事態が想定されると言う悲観的なものや、予想以上のデリバティブ取引規制が強化されるという展開を予想しているようです。米国だけでなく、イギリス、ドイツと広がりを見せているのが特徴です。一方で少数派ですが、絶好の買い場になるだろうという見方もあるようです。
今回のSECの提訴は「GS(ゴールドマンサックス)が販売した住宅ローン担保証券(CDO)に含まれる資産の選定にヘッジファンドのポールソンを率いるジョン・ポールソン氏(住宅価格の大幅上昇を疑問視していた)が果たした役割を投資家に知らせず投資家の判断を誤らせたとの指摘です。」しかしGSは、「投資については完全に開示しており、ポールソン氏の関与について明らかにする必要はなかった」と説明しています。私の感覚では商品には必ず売り手と買い手が居るから、GSの主張は当たり前のことだと思いますが、最近は過剰なコンプライアンスが要求されていますからね。どうなることやら…
私の基本認識は、オバマ大統領は健康保険問題を乗り越えたので、残るはイランやアフガンなどの外交問題と、金融規制問題です。しかし今年は中間選挙があるので、極端に景気の冷え込みを演出する政策は採用しないと言う読みがあります。つまり金融規制は前から言われていた問題で、その延長線上の出来事なので相場にかなり織り込まれていると思っています。故に短期の調整ですむだろうと考え、今日は日本の金融株も買っています。果たして、どのような展開になるかどうか…。一番、重要なことは企業業績の推移です。この業績は、足元は問題がありませんから大きく下がることはないという短期調整説を採用している次第です。
今日の市況は比較的強く上がるべき銘柄は上がっています。また儲けるチャンスが広がるかな?と、単純に考えています。でも欧州も、ギリシャ問題で困っているから「GS憎し」でしょうね。どのような決着を迎えるのか分かりませんが、まぁ、模様眺めが無難な選択なのでしょうが、私には上げすぎていた株が、ようやく調整波動に入り、乖離率が解消して絶好の買い場に見えます。どちらが正しいか? あと2週間ぐらいすれば、だいたい先が見える形になるのでしょう。
GSのSEC提訴より、心配しているのがアイスランドの火山爆発です。
この自然現象で恐いのは、お金の流れが変化することです。今日の小麦価格は僅かな値上がりですから、今のところ農作物の世界的な被害を想定している人達は、居ないようです。しばらくは商品指標の値動きに、注意を払う必要があるかな?と思っています。こんな時は主力より小型の仕手っぽい銘柄が賑わいますね。まぁ、それぞれが勝手にやれば良いのでしょう。ようやく、仕掛けても無駄にならない相場展開になっています。もう一段のボリュームアップが市場には欠かせません。つまり日本の金融株のスケールアップが成し遂げることが出来れば、もう恐いものはありませんね。日本経済にとって機関投資家は小さな自分たちの利益を追うのではなく、自分たちが犠牲になったとしても良いから日本の未来のために果敢に金融セクターを攻めるべきでしょうね。三菱UFJを1億株、買ってもたいした金額ではありませんね。昔の興銀なら平気で買っています。中山素平さんが泣いていますよ。根性がない関係者ばかりになりましたね。絶好の買い場と思い、辞表を胸に勝負を張る役員が居ないのが悲しいですね。NHKの大河ドラマを観ていますか?いずれみんな死ぬのです。だから自分らしく生きるべきですね。
今日は少し酔っています。
昔の友達が上京して一杯やりました。先輩なのですが、日本航空を仕手化させた張本人で政治家先生から「国策企業をおもちゃにするな。」怒られた人と飲んでいました。ありゃ、まずかったですね。いくら金があっても節度をわきまえず…面白い奴です。そんな先輩も孫が出来るようになって、普通のおじいちゃんになっていました。人生は一度しかありませんからね。楽しく自分らしく伸び伸びと生きたいと思っています。互いに頑張りましょう。
投稿者 kataru : 2010年04月19日 19:10