今日の市況(2010年04月26日)
日経新聞は社説で中国の自動車販売を修正し3割増と訂正しました。今までは1500万台説を長く採用していましたが、1700万台へ嵩上げをしたわけです。ただ新聞によれば日経新聞の在庫報道も、一部のディラーでは指摘されていることは事実のようです。でも私の調べた日本のデータによれば、一度、このようなモータリゼーションが起こると、販売台数は、数年間は高水準が続くのです。故に中国の人口比の普及台数から考えれば、かなりの上方修正が行われるという読みが相場観測の根底にあります。
一方、EMS(Electronics Manufacturing Service=電子機器などの受託サービス)に代表されるように日本の製造業の力は落ちています。金型は日本が一番と言う概念は、既に古いようですね。アップルの姿を想像すれば良いですね。アップルは製品を販売していますが外注です。このような背景から「組み立てソフト」の分野に、焦点が集まります。多くの証券マンは何を示しているか分かりませんね。日経新聞があまり報道していないからでしょう。しかし、この分野の年率の成長率は非常に高く、車などの電子化は加速しています。簡単に説明すれば、家電や車などのコンピュータ化をする分野と言う理解で良いでしょう。
既に関連製品市場の輸出額は45兆9千億円と多額ですが、この分野の開発費は8兆59百億円でソフトウェアの開発費だけで4兆2千億円なのです。この規模は2003年が2兆1千億円だったそうで、僅か5年で倍増している市場です。非常に重要な事を話しています。ある銘柄の株価が上がるのですね。わが国の基幹産業に育てなくてはなりません。車や家電だけでなく、ロボットなどの未来技術の産業です。全ての家電製品などに搭載されるマイコンの話です。経済産業省のデータを参考にして、皆さんの基礎知識に役立てて下さい。重要なので日経新聞でも何れ大きく採り上げることでしょう。関連銘柄はビスタニュースで紹介してあります。参考サイトは此方…
お客様が今度は円安になると騒いでいました。
どうもテレビの解説者が述べているようです。お客様は私の話より、ずっとテレビを信じます。困ったことです。先日、マツダの230円台を大きく買えなかったのは、為替が円高になるという大合唱のせいでした。僅かな期間でこれだけ認識が変わりますからね。誰にも先のことは分かりませんね。このマツダは明日、決算発表だそうですね。たぶん前期は黒字転換しているのかな? 自動車はどれも好調な数字でしょう。
今日の大幅高は日本人特有の過度の悲観思想が休み前に働き、下げていた所に、G20などの声明では、金融改革は実質的に先送りでした。この辺りに働いた、過度の懸念が修正されたのでしょう。米国中心に欧州も含め、GS叩きが始まっていますが、絶好の買い場だと主張する投資家も存在するようです。バフェットを含めGSの評価は高いですからね。金融はアイディアなのですね。誰よりも先に、先進的なアイディアを考え実行するかどうか…。
今日はIRNETの読者に、このアイディアを提示しました。
一度、自分でじっくりと「組み込みソフト」の研究をすべきでしょう。関連銘柄は高成長が約束されています。いつまでも労働集約型の製造業を大切に守ろうとすべきではなく、積極的に時代を創設するような会社にすべきですね。残念ながら日本の大企業はようやく重い腰をあげて中国進出し始めたばかりですね。三菱重工の今日の新聞記事など呆れますね。ツガミは日本の工場を閉めて、中国進出をしたのに…。重工は「これまでは必要がなかった。」と時代錯誤の発言を事業担当部長がしている始末です。
この背景には民主党の政権交代が働いているのです。ようやく日立もそうでしょうが、やる気になってきたモードなのですね。政権交代で起こった、この意識変化が、これからの日本株を支えるのでしょう。だから休まずに上がる株を見て、もう下がる、もうじき下がる…と、狼少年のように乖離調整が…とか、連休があるので…などと、調整を待つ姿勢より、高値を掴んでも対処ができるようにして、参加したほうが良いと思います。
「踊る阿呆に、みる阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ、損。そん。」
投稿者 kataru : 2010年04月26日 17:20