今日の市況(2010年04月27日)
NY市場は8週間連続の陽線を形成し、今日は下がるだろう、もう下がるだろうと言われていますが、一向に過熱感らしさはなく、少しずつ株価は上げ続けています。日本株もそろそろ下がるだろうと思われていますが…なかなかしっかりした動きです。NY市場ほどではありませんが、強い動きを続けています。理由は参加者が、皆おっかなびっくりだからでしょう。今日も日経平均株価は下げていたのですが、業績発表を受けたファナックが大幅高して日経平均株価を48円も押し上げました。
何度も言いますが、この時期の上場企業の業績推移は赤字から黒字に転換し、株式投資で一番おいしい時期なのですね。景気循環と株価の推移の流れをよく考えて下さいね。その決算発表は今週から始まっています。本日はソフトバンクやヤフー、コマツなどの決算が発表されています。マツダも発表していましたね。まぁ、何れ詳しく見るとして…
基本的に、このような環境下で株価が下がるということは、あまり考え辛いのです。ただ数字が良くても株価が大きく上がることは稀じゃないでしょうか? ファナックのようなケースは特殊でしょう。自社株買いを実施し6軸の「げんこつ」ロボットが売れていましたね。IRNETでも、以前、紹介したことがあります。
まぁ、個別株の動きなど大きな問題ではありません。金融規制の動きは上院で審議入り拒否になっています。米国の不動産市況に明るい日差しが感じられるとも報じられていますね。ただGSの株価を見ると下げ続けており、依然、金融規制がらみの問題は継続しています。踊る阿呆になって高値を買っても良いと思っているかたる君ですが、最近は買いたいと思う機会が減っているようです。なかなか投資基準にマッチする新しい銘柄を探すのは苦慮しています。最近、考えているのは昨日紹介した「組み立てソフト」の話です。
1997年の11月に本日高値を更新したヤフーが上場しました。インターネット言う世界を象徴する銘柄になりましたね。新しい世界を創るリーディング・カンパニーの株価は100倍程度になることがあります。新しい産業、良い響きですね。産業革命で蒸気機関が生まれ汽車が走り、鉄道株が大きく上がりました。その後、自動車のトヨタなども同様ですね。松下(パナソニック)だって成長企業だったのです。人々の生活を大きく変える産業が誕生しています。車などは製造業の分野でしたが、今ではマイコン化が進みソフト技術を理解できないとなりませんね。トヨタのリコールが騒がれましたが、ソフトの書き換えだけのケースもかなりありますね。どうもこの「組み立てソフト」は大きなものになるような気がします。
実は恥ずかしい話ですが携帯電話が世の中に出てきた時に売れるのかな?と私は疑問に思いました。必要がなかったからです。街を歩けば公衆電話がありそんなに必要とは感じなかったのです。しかし現実は誰でもが持つようになりましたね。ドコモの株価は予想外に上がったことにビックリしました。まぁ、その後直ぐに右肩下がりになりますが、一時の値上がり率はすごかった…ですからね。やはり小さな業績の変化より時代の変化を感じる銘柄は魅力があります。全然、他の銘柄と比較になりませんね。果たして日本はこの組み込みソフトの分野で覇権を握れることができるのでしょうか?
株価が低迷する金融株ですが、今日は野村證券の話しが報じられていました。野村證券一人あたりの売上げは直近の四半期で13万7000ドルだそうです。一方、ゴールドマン・サックスは43万4000ドルなのだそうです。この違いは何処から来るのでしょうか? 恵まれた環境を生かしきれない日本の会社と言う評価だけで片付けられる問題なのでしょうかね? まぁ、証券界だけでなく、兎に角、世界競争に負け続けている日本ですが、何とか株価を上げて資金調達を助けてあげたいものですね。皆で踊る阿呆に…なりましょう。
投稿者 kataru : 2010年04月27日 17:16