今日の市況(2010年04月28日)
欧州をはじめNY市場はギリシャ問題で再び揺れていると言います。
一日に200bpと300bpと言う値幅で動く、ギリシャの短期国債は揺れています。なんと一時18%もの金利になったそうです。僕もお金があれば買いたいな。国家が発行する債券が債務不履行になるケースは稀だと思います。ましてやユーロ圏なので通貨の価値を維持するために同盟国は支援するとの読みが背景にあります。大きな国なら大変ですがギリシャは国自体が小さいですからね。2009年のGDPが3383億ドルしかありません。この問題が発生してから、かなりの時間が経過し18%と言う利回りまで上昇した現実は幕引きが近いのでしょう。
むしろゴールドマン・サックス(GS)の公聴会の方に関心が行きますが…
「人をだまして儲けるビジネスモデル」との認識で批判されているわけですが、公聴会では住宅ローン事業部門の元責任者ダニエル・スパークス氏は「誤った行動を取ったと感じることを後悔と呼ぶと認識している。そうしたことは感じていない」と述べたそうです。結果論で負け組みの人は非難するわけですが、誰も先のことは分かりません。たまたまGSが勝ち組だったのでしょう。
最近の低落する支持率の民主党政権ですが、僕はある意味で、良くやっていると思います。民主党は好きではないし、僕自身は自民党的な考え方ですが、政権が交代することは、仕分け作業を見ても良いことです。不思議なのは基地問題に絡み日米同盟の話にマスコミが方向性を振らないことですね。問題は基地問題ではなく日米同盟の是非です。もともと沖縄返還は米国の好意との考え方をしていますが、おかしいかな? 戦争で負けて取られた領地で、それをえらそうに言える立場ではないと僕は考えます。日米同盟をやめるなら良いのです。徴兵制度を導入し自分達の国は、自分らの力で守れば良いのです。国防費を増やしミサイルを配備し…それをマスコミは沖縄県民の被害者意識に焦点を当てているから世の中が混乱します。
判断は難しいのです。結果論は誰にでも言えます。GSの行為は僕には自然なものです。右に行くか左に行くか? 二股に分かれた道を選択する時に迷ったら…、どちらを選択するかはその人の自由です。それなのに値下がりリスクを公開しなかったから?…と、結果論で責められるとは…。米国も共産主義みたいな面がありますね。自由こそ尊重すべきで嫌なら買う必要はないのです。それを買って失敗したからと言って、他人を責めるとは…おかしな公聴会です。日本も同じ面があります。
ただ多少、僕にも迷いはありますね。行き過ぎた行動が他人の行動に被害をもたらした場合、道義的な責任はやはり感じます。兎に角、滅茶苦茶にやられましたから…ね。おかげで銘柄を公開することを控えていますが、なかなか意志が通じないようです。今、考えている構想が読者の人に、伝わってないようですね。今日、お客様と話しをしていて、そう感じました。最近、採り上げている「組み立てソフト」の話ですが…。
既にテレビをはじめ、車も…? 日本は製造業の国と言われていましたが既に三等国です。おそらく日本の経営者は加工貿易により、貿易黒字にして外貨を稼ぎ、資源や食糧を輸入しなくてはならないという古い先入観があるのではないでしょうか? なかなか内需振興できず、失われた時代と言うレベルの時間を要していますが、民主党と言う政権交代により日本の経営者はある意味で変化し始めています。だから株が上がり始めている側面があると考えています。日銀の行動だけではありません。
日産のマーチを生産する九州工場がタイに移管され、製造業はどんどん現地生産化されていきます。日本が生き延びれる道は…。IBMやアップルはどうでしょう? EMS(受託生産サービス)の話しを持ち出すできでしょうか? ソニーは最近、自前の生産をやめています。まぁ出来なくなったのです。国内で高い税金や高い人件費を払って生産を維持するのは大変だから…当然、EMSを利用します。ここで日本は新しい産業を育てなくてはなりません。インテルやマイクロソフトのような日本企業を。
私は「組み立てソフト」と言う分野に活路があるのでは…と、最近考え始めています。だからDRAMのエルピーダではなく、フラッシュの東芝でもなく、興味があるのはルネッサンス・エレクトロニクスと言う半導体の会社ですね。この会社はルネサンステクノロジーとNECエレクトロニクスが統合した会社です。NECは大昔「98パソコン」と言う優れたパソコンを製造していましたが、世界競争でアップルやマイクロソフトに敗退しました。でも技術はあるのでしょう。車のマイコン化が盛んに言われていますが、この分野ではかなりの技術を有していると言われているようです。このマイコンは車だけではなく家電にも大量に使われています。全ての家電がコンピュータ化しているわけです。
このマイコンにプラグラムを書く人が必要になりますね。このソフト技術が、これからの世の中で非常に重要になります。スマートグリッドの時代になれば、携帯電話で家電製品を制御する時代になりますね。今、日本が残すべき産業は、この「組み立てソフト」と言う新しい産業の分野でしょう。株価が評価されてくる裏には、そのような背景があるのでしょう。ビスタニュースでは既に関連銘柄を公開しています。最近、注目していたルネッサンス・エレクトロニクスの株価は急伸しています。しかし重要なのは、このようなマイコン(CPU)ではなくソフト技術の筈です。007はその筆頭格として市場から更なる高い評価をうけるかもしれないと期待しているわけです。
中国で売れているエアコンは最近コンピュータ化されてきましたね。適正な温度管理にはセンサーと共に制御するマイコンの技術が必要です。そうです三菱電機のパワー半導体もその一種です。カーナビもそうですね。カメラにも当然必要になります。全ての家電にマイコンは必要なのです。テレビだけではありませんね。この分野がこれからの市場で非常に高く評価されると考えているのです。少し新しい産業の背景を理解して頂きましたか? ザインと言う会社が東京駅の隣にあります。あまり知られていませんが、世界で一番高い家賃の工場でしょう。東京駅の隣のビルの中に、半導体の試作工場があります。実際の製造は台湾のTSMCが製造を請け負っています。ルネッサンス・エレクトロニクスではなくTSMCの方に競争力があるのでしょう。
分かりますかね、007の魅力が調べる内に増してくる理由が…。しかしどんな株でもやはり乖離が高くなれば休むのです。だからこそ調整局面が見ものなのです。人気の御三家銘柄で紹介している紀州の方ですが…、初期波動が強くかなり有望ですね。結果論で、ものを言っているわけじゃないですよ。上がったから言っている訳じゃありません。初期波動は非常に重要です。御三家もマズマズの評価ですが007の比較になりません。
むかし入社3年目か4年目か…ある日突然、銀行株がストップ高し、騰がり出しました。それまでは管理相場みたいで、まんねん500円だった銀行株が上がりだしたのです。それから数年かけて株価は軒並み10倍になりましたね。金融危機を経て相場が低迷して、最安値から、いきなり10倍まで買われる株は、やはりどこか魅力があります。道は二つあります。右に曲がるか左に曲がるか? あなたなら、どちらを選択するのでしょう?
投稿者 kataru : 2010年04月28日 18:25