未来かたるが語る

今日の市況

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2010年04月30日

4月30日

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イギリスでは選挙が近くブラウン首相の「最悪だ。誰が連れてきたんだ。あの偏屈女め」…と、マイクの声が報道され、労働党は苦境に立たされていると言います。移民政策も重要な争点のようです。キャメロン党首が率いる保守党が若干有利だとか…。イギリスでも18年続いた労働党から政権交代するのかな? 米国では金融規制法案の行方が注目されています。日本の主張は劣勢です。この影響か…日銀の政策会議の影響か分かりませんが銀行をはじめとする金融株は弱かったですね。

大型連休を挟み、通常は持ち高整理に移ります。だから今日は買い場だったかもしれません。私はあまり買いたい銘柄はなく、利食い先行で多くを買っていません。(007は別格ですが…。)今週は完全に上昇の勢いは止まっているようです。今までは2割から5割程度の利食いが当たり前のように続きましたが、そろそろ利食い玉も一巡しそうです。今日の売りは僅かな利益の計上でした。決算数字が明らかになっていますが、余程のサプライズなら反応するようですが、ソコソコの利益は、いくら変化率が高くとも株価に大きな影響は与えないようです。

この決算数字の発表は5月14日がピークです。だから新しい流れが鮮明になるのは5月17日以降なのでしょう。中国では上海万博がスタートしています。当初のピークはこの辺と予想していましたが、果たしてどうでしょうか? 市場参加者は限られているようで、意外に延長的な動きになり、このまま秋から年末年始の相場に突入するかもしれませんね。まだ飛行機の片肺飛行の段階まで、行かないように感じます。やはり参加を刺激するインパクトが足りませんね。スター株を作るか…銀行株を上げるか…何れかでしょう。

あとは参議院選挙があるので、夏から秋口に一服があったとしても「しょうがないか…」大型株に行きたいのですが、ここは判断が難しい選択ですね。まぁ、今日はあまり語ることはないし…のんびり休みましょう。あまり恐がるような環境ではありませんね。久しぶりにのんびりした日々を過ごせそうです。かたる君は、しばらくお休みを頂きます。来月の連休明けの6日から活動を再開します。ご了承下さい。

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2010年04月28日

4月28日

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欧州をはじめNY市場はギリシャ問題で再び揺れていると言います。
一日に200bpと300bpと言う値幅で動く、ギリシャの短期国債は揺れています。なんと一時18%もの金利になったそうです。僕もお金があれば買いたいな。国家が発行する債券が債務不履行になるケースは稀だと思います。ましてやユーロ圏なので通貨の価値を維持するために同盟国は支援するとの読みが背景にあります。大きな国なら大変ですがギリシャは国自体が小さいですからね。2009年のGDPが3383億ドルしかありません。この問題が発生してから、かなりの時間が経過し18%と言う利回りまで上昇した現実は幕引きが近いのでしょう。

むしろゴールドマン・サックス(GS)の公聴会の方に関心が行きますが…
「人をだまして儲けるビジネスモデル」との認識で批判されているわけですが、公聴会では住宅ローン事業部門の元責任者ダニエル・スパークス氏は「誤った行動を取ったと感じることを後悔と呼ぶと認識している。そうしたことは感じていない」と述べたそうです。結果論で負け組みの人は非難するわけですが、誰も先のことは分かりません。たまたまGSが勝ち組だったのでしょう。

最近の低落する支持率の民主党政権ですが、僕はある意味で、良くやっていると思います。民主党は好きではないし、僕自身は自民党的な考え方ですが、政権が交代することは、仕分け作業を見ても良いことです。不思議なのは基地問題に絡み日米同盟の話にマスコミが方向性を振らないことですね。問題は基地問題ではなく日米同盟の是非です。もともと沖縄返還は米国の好意との考え方をしていますが、おかしいかな? 戦争で負けて取られた領地で、それをえらそうに言える立場ではないと僕は考えます。日米同盟をやめるなら良いのです。徴兵制度を導入し自分達の国は、自分らの力で守れば良いのです。国防費を増やしミサイルを配備し…それをマスコミは沖縄県民の被害者意識に焦点を当てているから世の中が混乱します。

判断は難しいのです。結果論は誰にでも言えます。GSの行為は僕には自然なものです。右に行くか左に行くか? 二股に分かれた道を選択する時に迷ったら…、どちらを選択するかはその人の自由です。それなのに値下がりリスクを公開しなかったから?…と、結果論で責められるとは…。米国も共産主義みたいな面がありますね。自由こそ尊重すべきで嫌なら買う必要はないのです。それを買って失敗したからと言って、他人を責めるとは…おかしな公聴会です。日本も同じ面があります。

ただ多少、僕にも迷いはありますね。行き過ぎた行動が他人の行動に被害をもたらした場合、道義的な責任はやはり感じます。兎に角、滅茶苦茶にやられましたから…ね。おかげで銘柄を公開することを控えていますが、なかなか意志が通じないようです。今、考えている構想が読者の人に、伝わってないようですね。今日、お客様と話しをしていて、そう感じました。最近、採り上げている「組み立てソフト」の話ですが…。

既にテレビをはじめ、車も…? 日本は製造業の国と言われていましたが既に三等国です。おそらく日本の経営者は加工貿易により、貿易黒字にして外貨を稼ぎ、資源や食糧を輸入しなくてはならないという古い先入観があるのではないでしょうか? なかなか内需振興できず、失われた時代と言うレベルの時間を要していますが、民主党と言う政権交代により日本の経営者はある意味で変化し始めています。だから株が上がり始めている側面があると考えています。日銀の行動だけではありません。

日産のマーチを生産する九州工場がタイに移管され、製造業はどんどん現地生産化されていきます。日本が生き延びれる道は…。IBMやアップルはどうでしょう? EMS(受託生産サービス)の話しを持ち出すできでしょうか? ソニーは最近、自前の生産をやめています。まぁ出来なくなったのです。国内で高い税金や高い人件費を払って生産を維持するのは大変だから…当然、EMSを利用します。ここで日本は新しい産業を育てなくてはなりません。インテルやマイクロソフトのような日本企業を。

私は「組み立てソフト」と言う分野に活路があるのでは…と、最近考え始めています。だからDRAMのエルピーダではなく、フラッシュの東芝でもなく、興味があるのはルネッサンス・エレクトロニクスと言う半導体の会社ですね。この会社はルネサンステクノロジーとNECエレクトロニクスが統合した会社です。NECは大昔「98パソコン」と言う優れたパソコンを製造していましたが、世界競争でアップルやマイクロソフトに敗退しました。でも技術はあるのでしょう。車のマイコン化が盛んに言われていますが、この分野ではかなりの技術を有していると言われているようです。このマイコンは車だけではなく家電にも大量に使われています。全ての家電がコンピュータ化しているわけです。

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このマイコンにプラグラムを書く人が必要になりますね。このソフト技術が、これからの世の中で非常に重要になります。スマートグリッドの時代になれば、携帯電話で家電製品を制御する時代になりますね。今、日本が残すべき産業は、この「組み立てソフト」と言う新しい産業の分野でしょう。株価が評価されてくる裏には、そのような背景があるのでしょう。ビスタニュースでは既に関連銘柄を公開しています。最近、注目していたルネッサンス・エレクトロニクスの株価は急伸しています。しかし重要なのは、このようなマイコン(CPU)ではなくソフト技術の筈です。007はその筆頭格として市場から更なる高い評価をうけるかもしれないと期待しているわけです。

中国で売れているエアコンは最近コンピュータ化されてきましたね。適正な温度管理にはセンサーと共に制御するマイコンの技術が必要です。そうです三菱電機のパワー半導体もその一種です。カーナビもそうですね。カメラにも当然必要になります。全ての家電にマイコンは必要なのです。テレビだけではありませんね。この分野がこれからの市場で非常に高く評価されると考えているのです。少し新しい産業の背景を理解して頂きましたか? ザインと言う会社が東京駅の隣にあります。あまり知られていませんが、世界で一番高い家賃の工場でしょう。東京駅の隣のビルの中に、半導体の試作工場があります。実際の製造は台湾のTSMCが製造を請け負っています。ルネッサンス・エレクトロニクスではなくTSMCの方に競争力があるのでしょう。

分かりますかね、007の魅力が調べる内に増してくる理由が…。しかしどんな株でもやはり乖離が高くなれば休むのです。だからこそ調整局面が見ものなのです。人気の御三家銘柄で紹介している紀州の方ですが…、初期波動が強くかなり有望ですね。結果論で、ものを言っているわけじゃないですよ。上がったから言っている訳じゃありません。初期波動は非常に重要です。御三家もマズマズの評価ですが007の比較になりません。

むかし入社3年目か4年目か…ある日突然、銀行株がストップ高し、騰がり出しました。それまでは管理相場みたいで、まんねん500円だった銀行株が上がりだしたのです。それから数年かけて株価は軒並み10倍になりましたね。金融危機を経て相場が低迷して、最安値から、いきなり10倍まで買われる株は、やはりどこか魅力があります。道は二つあります。右に曲がるか左に曲がるか? あなたなら、どちらを選択するのでしょう?


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2010年04月27日

4月27日

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NY市場は8週間連続の陽線を形成し、今日は下がるだろう、もう下がるだろうと言われていますが、一向に過熱感らしさはなく、少しずつ株価は上げ続けています。日本株もそろそろ下がるだろうと思われていますが…なかなかしっかりした動きです。NY市場ほどではありませんが、強い動きを続けています。理由は参加者が、皆おっかなびっくりだからでしょう。今日も日経平均株価は下げていたのですが、業績発表を受けたファナックが大幅高して日経平均株価を48円も押し上げました。

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何度も言いますが、この時期の上場企業の業績推移は赤字から黒字に転換し、株式投資で一番おいしい時期なのですね。景気循環と株価の推移の流れをよく考えて下さいね。その決算発表は今週から始まっています。本日はソフトバンクやヤフー、コマツなどの決算が発表されています。マツダも発表していましたね。まぁ、何れ詳しく見るとして…
基本的に、このような環境下で株価が下がるということは、あまり考え辛いのです。ただ数字が良くても株価が大きく上がることは稀じゃないでしょうか? ファナックのようなケースは特殊でしょう。自社株買いを実施し6軸の「げんこつ」ロボットが売れていましたね。IRNETでも、以前、紹介したことがあります。

まぁ、個別株の動きなど大きな問題ではありません。金融規制の動きは上院で審議入り拒否になっています。米国の不動産市況に明るい日差しが感じられるとも報じられていますね。ただGSの株価を見ると下げ続けており、依然、金融規制がらみの問題は継続しています。踊る阿呆になって高値を買っても良いと思っているかたる君ですが、最近は買いたいと思う機会が減っているようです。なかなか投資基準にマッチする新しい銘柄を探すのは苦慮しています。最近、考えているのは昨日紹介した「組み立てソフト」の話です。

1997年の11月に本日高値を更新したヤフーが上場しました。インターネット言う世界を象徴する銘柄になりましたね。新しい世界を創るリーディング・カンパニーの株価は100倍程度になることがあります。新しい産業、良い響きですね。産業革命で蒸気機関が生まれ汽車が走り、鉄道株が大きく上がりました。その後、自動車のトヨタなども同様ですね。松下(パナソニック)だって成長企業だったのです。人々の生活を大きく変える産業が誕生しています。車などは製造業の分野でしたが、今ではマイコン化が進みソフト技術を理解できないとなりませんね。トヨタのリコールが騒がれましたが、ソフトの書き換えだけのケースもかなりありますね。どうもこの「組み立てソフト」は大きなものになるような気がします。

実は恥ずかしい話ですが携帯電話が世の中に出てきた時に売れるのかな?と私は疑問に思いました。必要がなかったからです。街を歩けば公衆電話がありそんなに必要とは感じなかったのです。しかし現実は誰でもが持つようになりましたね。ドコモの株価は予想外に上がったことにビックリしました。まぁ、その後直ぐに右肩下がりになりますが、一時の値上がり率はすごかった…ですからね。やはり小さな業績の変化より時代の変化を感じる銘柄は魅力があります。全然、他の銘柄と比較になりませんね。果たして日本はこの組み込みソフトの分野で覇権を握れることができるのでしょうか? 

株価が低迷する金融株ですが、今日は野村證券の話しが報じられていました。野村證券一人あたりの売上げは直近の四半期で13万7000ドルだそうです。一方、ゴールドマン・サックスは43万4000ドルなのだそうです。この違いは何処から来るのでしょうか? 恵まれた環境を生かしきれない日本の会社と言う評価だけで片付けられる問題なのでしょうかね? まぁ、証券界だけでなく、兎に角、世界競争に負け続けている日本ですが、何とか株価を上げて資金調達を助けてあげたいものですね。皆で踊る阿呆に…なりましょう。

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2010年04月26日

4月26日

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日経新聞は社説で中国の自動車販売を修正し3割増と訂正しました。今までは1500万台説を長く採用していましたが、1700万台へ嵩上げをしたわけです。ただ新聞によれば日経新聞の在庫報道も、一部のディラーでは指摘されていることは事実のようです。でも私の調べた日本のデータによれば、一度、このようなモータリゼーションが起こると、販売台数は、数年間は高水準が続くのです。故に中国の人口比の普及台数から考えれば、かなりの上方修正が行われるという読みが相場観測の根底にあります。

一方、EMS(Electronics Manufacturing Service=電子機器などの受託サービス)に代表されるように日本の製造業の力は落ちています。金型は日本が一番と言う概念は、既に古いようですね。アップルの姿を想像すれば良いですね。アップルは製品を販売していますが外注です。このような背景から「組み立てソフト」の分野に、焦点が集まります。多くの証券マンは何を示しているか分かりませんね。日経新聞があまり報道していないからでしょう。しかし、この分野の年率の成長率は非常に高く、車などの電子化は加速しています。簡単に説明すれば、家電や車などのコンピュータ化をする分野と言う理解で良いでしょう。

既に関連製品市場の輸出額は45兆9千億円と多額ですが、この分野の開発費は8兆59百億円でソフトウェアの開発費だけで4兆2千億円なのです。この規模は2003年が2兆1千億円だったそうで、僅か5年で倍増している市場です。非常に重要な事を話しています。ある銘柄の株価が上がるのですね。わが国の基幹産業に育てなくてはなりません。車や家電だけでなく、ロボットなどの未来技術の産業です。全ての家電製品などに搭載されるマイコンの話です。経済産業省のデータを参考にして、皆さんの基礎知識に役立てて下さい。重要なので日経新聞でも何れ大きく採り上げることでしょう。関連銘柄はビスタニュースで紹介してあります。参考サイトは此方…

お客様が今度は円安になると騒いでいました。
どうもテレビの解説者が述べているようです。お客様は私の話より、ずっとテレビを信じます。困ったことです。先日、マツダの230円台を大きく買えなかったのは、為替が円高になるという大合唱のせいでした。僅かな期間でこれだけ認識が変わりますからね。誰にも先のことは分かりませんね。このマツダは明日、決算発表だそうですね。たぶん前期は黒字転換しているのかな? 自動車はどれも好調な数字でしょう。

今日の大幅高は日本人特有の過度の悲観思想が休み前に働き、下げていた所に、G20などの声明では、金融改革は実質的に先送りでした。この辺りに働いた、過度の懸念が修正されたのでしょう。米国中心に欧州も含め、GS叩きが始まっていますが、絶好の買い場だと主張する投資家も存在するようです。バフェットを含めGSの評価は高いですからね。金融はアイディアなのですね。誰よりも先に、先進的なアイディアを考え実行するかどうか…。

今日はIRNETの読者に、このアイディアを提示しました。
一度、自分でじっくりと「組み込みソフト」の研究をすべきでしょう。関連銘柄は高成長が約束されています。いつまでも労働集約型の製造業を大切に守ろうとすべきではなく、積極的に時代を創設するような会社にすべきですね。残念ながら日本の大企業はようやく重い腰をあげて中国進出し始めたばかりですね。三菱重工の今日の新聞記事など呆れますね。ツガミは日本の工場を閉めて、中国進出をしたのに…。重工は「これまでは必要がなかった。」と時代錯誤の発言を事業担当部長がしている始末です。

この背景には民主党の政権交代が働いているのです。ようやく日立もそうでしょうが、やる気になってきたモードなのですね。政権交代で起こった、この意識変化が、これからの日本株を支えるのでしょう。だから休まずに上がる株を見て、もう下がる、もうじき下がる…と、狼少年のように乖離調整が…とか、連休があるので…などと、調整を待つ姿勢より、高値を掴んでも対処ができるようにして、参加したほうが良いと思います。
「踊る阿呆に、みる阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ、損。そん。」


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2010年04月23日

4月23日

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オバマ米大統領は22日、ニューヨーク市内のクーパーユニオン大学で演説し、金融業界はあまりにも、業界の行き過ぎた無責任の悪影響を受けてきた一般の米国民を顧みてこなかったと批判したそうです。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば『オバマ大統領は「自由市場はできることを何でも手に入れる自由な権利を意味するものではない」と指摘。その上で、「今回の金融危機につながった数年間には、こうしたことがあまりにも頻繁に発生した。すべてではないと強調しておくが、米金融機関の一部は取引されたりレバレッジを効かせたりするすべての金銭の背後には、住宅購入や教育費の支払い、起業や老後の貯えを期待する家庭があることを忘れてきた。金融市場で起こることは全米に、そして米経済全体に実質的な影響を与える」と主張した。』と報道されています。

当初、「サブプライムローン」自体の残高は大きなものではないから、危機を乗り越えられると考えていました。しかし…無知とは恐いものです。その影にはCDSという商品が存在しCDOなる組成商品が発達していることを知りませんでした。ベアー・スターンズの破綻だけかと思っていましたが…。その後、CDSに絡みリーマンが破綻し、AIGと広がる動きを見て…ゾッとしましたね。この影にはデリバティブ取引が横行し、オバマ大統領が指摘をするように実体経済の部分を考えない面が金融界にはあったのでしょう。

しかしその面ばかり見ていると、金融機能を見誤ります。この金融拡大機能が存在したから、中国などの新興国にも資金が回り、本来、決してお金を手に出来ない新興国が躍進できたといういい面もあります。だから歴史的には必要だった過程かもしれません。残念ながら僕には、現在の金融機能を分かりやすく解説する知識がありません。CDSぐらいは分かりますが、クォンツと呼ばれる高等数学で計算された世界になると、サッパリ理解できません。しかし市場にはこの手の資金が多く入り、株式と天候や農産物などを組み合わせたファンドが凌ぎを削っています。先物で乱高下する日経平均株価を見ると理解に苦しむ場面もよくあります。日本の市場は本来あるべき機関投資家のプロを自称する投資家が少なくなりました。昔は日本生命や東京海上などの大手機関投資家が、市場のミスリードを押さえる機能を持っていましたが、逆張りをするプロを自称する人達が少なくなりましたね。相場を理解しないわけです。

まぁ、金融関係者もオバマ大統領の主張を理解していますね。
だからレバレッジ部分の規制は当然だと考えていることでしょう。どの程度の改革になるのは景気の問題もあり、難しい処理が要求されます。日本のように規制で雁字搦めに縛ると完全に活力が失われます。今の日本の閉塞感は20年以上前のバブルの反省が、未だに続いているのです。ダヴィンチが管理ポストに移るそうですが、やはり今の会計基準は少しおかしいと感じています。この発想である仮説を立てた銘柄が人気になり、株価が2倍、3倍になってきました。行き過ぎた清貧思想は日銀の緩和政策により修正されるという仮説が見事に的中しているわけです。

しかし…残念ながら、多くの人は理解していませんね。結果論だけを重視してようするに株価の値動きだけで行動をしています。悲しい市場の展開がここに存在します。同様の仮説の延長線上の銘柄も、何れ時間差を持って上がることでしょう。

あまりに強烈だった金融危機の後遺症か?
あるいは日本のバブル崩壊後の失政が染み付いているためか?

人間はやはり過去のイメージに引きずられて行動するようです。この分野を「行動ファイナンス」と言うそうですが、IRNETの読者には儲けて欲しいと願っています。何度言いますが、大きな下げはないと思っています。何故なら世界中の中央銀行が景気動向に的確に対応しています。日経新聞だけを読んで、記者が採用する意見を鵜呑みにすると間違えますね。自分で検証する努力が必要です。

中国の不動産は確かに大きく値上がりしています。しかしバブル当時の日本とぜんぜん違いますね。皇居の地価でカルフォニア州がまるごと買えるとか…。銀行だけでなく、生命保険までもが素人相手に変額保険なる節税商品を売り歩いていた現実と比較すべきでしょう。東京の西葛西の地価の値上がりは、兎に角、すごかったのです。庶民が住むマンション価格が1億、2億でした。それに比較すれば上海の不動産上昇は確かに加速していますがバブルと呼べるかどうか…。

IRNETでは以前、昭和の高度成長期の日本の自動車販売件数の推移を調べたことがあります。一度、伸びた数字はなかなか落ちなかったですね。人間の欲望とはそんなものでしょう。隣のご近所さんが車を買えば、いつか僕だって…。この動きはしばらく広がることはあっても減ることはないはずです。皆さんのおじいちゃん、お婆ちゃんに聞いてみるといいですね。中国の昨年の車は1360万台が売れました。日経新聞は今年は1500万台説を採用し、年初に2000万台は過剰生産との論調を掲げました。しかし現実に3月は174万台の販売です。こういう現実認識とのギャップが株価には存在します。何処かの証券会社がレーティングを上げたとか下げたとか…。所詮、彼らは素人の分野ですね。

信じられるのは自分の経験だけ。実際の統計数字にはたくさんのヒントが隠されていますね。もっと具体的な銘柄を掲げて解説すれば分かりやすいのですが…ベンチャリで懲りていますからね。でも勘の良い人なら、あるいは勉強している人なら…かたる君の狙いを理解してもらえると思います。連休明けはあるグループが動き出すと期待しています。頑張って下さい。どんな表面上の悪材料でも、基本的には株が下げれば最大の好材料なのです。

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2010年04月22日

4月22日

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世界は一つになったな。…と思うのが米国の話題で株式市場が動いたりすることですね。日本株だから日本人に決定権があるかと勘違いするのですが、日本人は自主性がありませんね。最近の証券マンの話しを聞いていると…米国市場では…と言います。情けない話ですが事実です。その解説によれば本日は今晩のオバマ大統領の金融改革の演説が気になるそうで…厳しいものが予想されるから売られたと言います。更に週末に開催されるG7の行方が気になるようです。一方、テクニカル面では下値を切り下げ市場に動揺が広がっているようです。外国人の先物の動きからの振幅が大きくなっているようですね。

昼休み、仲間の歩合セールスが「大丈夫でしょうかね、何しろ、目一杯行っているから心配です。」と本音を洩らしていました。

株式市場の値動きは心理戦ですね。
お客様の心理をみると、先日まで高いから買いたくないと思っていたお客様が、高値にも拘らず買いを入れたり、逆に僅かな値動きで売りを出したり、様々な行動を取っています。でも基本は一つですね。大概は恐いと思われる時に、大きな変化は起きないものです。何故なら…誰もが予想される事に対しては、心の準備をして行動するからです。一番恐いのは予期せぬことが起こること。

私は「かたるの仮説」として「日銀のベースマネー論」を信条にしています。
当たっているかどうか…この検証には長い年月が掛かります。だから、今のところ確かめようがありません。しかしこの説によれば、日銀は積極的な金融緩和を実施していますが引き締めはしていません。故に、更に良くなることはあるでしょうが、悪くても横這いの状態なのでしょう。しかし、どんどん悪くなることはあまり考えられません。だから心配ないとお客様にも話しています。昨日の述べたように、一度、大きく上がった株はなかなか下がらない状態なのでしょう。

さて今日の話しは別です。昨日、日経新聞の夕刊を読んでいたら宗教学者の山折哲男さん死を不安がる若者を救う教育を…との題でコラムを書かれていました。
『人間は生まれながらにして不平等なものだ。その現実を乗り越える教育をしないまま形式的な横並び平等主義が横行した結果、平等でないことへの抵抗感から直ぐに嫉妬や怨念、敵意を他人に抱くようになった。個性はその反省から語られるが、此方も輸入翻訳された観念が独り歩きしているだけ。「誰でも個性的になれる」と言う幻想がわがままな利己主義を生み、他方で「個性的でないと価値がない」との強迫観念が子供の心を萎縮させた。日本には昔から「ひとり」という美しい言葉があるが、今の若者はそれを極端に恐れる。個性と平等という観念の押し付けが、結果的に似たもの同士で群れる事に安住させたからだろう。人は一人で生き、やがて一人で死ぬ。その単純な事実をしっかり教えない限り、子供たちは死の不安から逃げられない。』

一部分ですが抜粋しました。なるほど…今の相場が流される動きも理解できますし、今の社会構造も教育に起因しているのでしょう。いつか人間は死を迎えるわけです。相場の世界は、なんとせまい世界なのでしょう。もっと相場観の発想を儲けとは別の次元で考えたら…と思った次第です。

さて日経平均株価のチャートを見ると陰線が並んでいます。チャート論からすれば、かなり強い動きかな?と考えています。下値には買い物の壁が窺えます。天井圏で連続すれば考えますが…出ている位置が、少し下がって連続していますからね。たぶん売り物を消化できると思っていますし、仮に下げても…知れていると考えています。誰しも回復して間もない相場ですから、利食いを先行して入れたくなるものです。

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2010年04月21日

4月21日

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最近、ウォール・ストリート・ジャーナルやFTなどの記事に目を向けるようになり、日本の新聞の価値って…どうなのかな?と考えるようになっています。まだ結論は出ませんが読むところがあまりないのです。一般紙は株屋にとってあまり意味がありません。しかし朝日新聞は政治の動向などは面白いかな? 日経より読売の方が一部の経済面は充実していたりします。比較すると、同じ事件でも、たまに違う見方をしていると思うことはあります。だから価値がないというのは言いすぎですが…。

一連の記事を読むと…、今回のGSがSECから訴追された考え方は、金融取引の色彩が強いように感じます。オバマ大統領は金融規制の成果を欲しています。しかし同時に頭のいい人だから金融規制を強めれば、米国の国力が失われることもよく知っているのでしょう。ようするに基本は金融規制法案に対する布石なのでしょうね。きっと…。GSは流石に世界トップですね。対応が素早いですね。早速、引当金を積むのでしょう。一方では罰金で手を打つと言われています。GSは大物の民主党系の有力弁護士グレッグ・クレイグ氏を迎え入れたそうです。

更に、今回のCDOは個人の問題として処理するようです。『2007年に住宅ローン関連投資で投資家を欺いたとされるゴールドマンのエグゼクティブディレクター、ファブリス・トゥールが英金融サービス機構(FSA)から登録を取り消されることになる』と説明したそうです。まぁ自らも損失を被っているから、この主張は認められるかもしれません。つまりどちらの結果でも、良い体制で処理するのでしょう。米国が鉾を収めれば、欧州が単独で追求するのは難しいでしょう。そんな市場の空気のようです。

一方、カナダドルが買われ、ドルが追随し円安傾向になっています。インドも利上げだし中国も『中欧国際工商管理学院経済学院の許斌主任が「中国が日本の経験と教訓を生かし、小幅な人民元切り上げと同時に金利の小幅引き上げを行えば、短期的な打撃はあるが、中国経済は後10年の高成長が維持できるだろう」と話す。また、人民元は2~5%切り上がり、第3四半期前に利上げが行われると予想する。』と伝わっていますね。

世界の国は、日本のバブル経済からの失敗過程を生かしているのに…日本だけは極端な清貧思想が未だに続いていますね。だから三菱UFJ銀行が、米国で子会社を通じて倒産した地銀を買収している勝ち組なのに評価されないんですね。日本の機関投資家はお膝元の割安な日本株を売り、海外株式に資金を移行するし…外人だけが買っているのかな? 日本人は、日本株の価値にいつ気付くのでしょう?

一つの例として、かたる君は4月10日の株式教室で「減損会計の異常さ」を訴えています。この仮説に基き、御三家銘柄を参考に、有力リスト株を作りビスタニュースのレポートを前から書いていますね。今日は徳川頼宣の紀伊家が活躍し、義直の尾張家もストップ高に、頼房の水戸家はお休みでしたね。しかし水戸家は一橋家を通して最後の将軍の慶喜を出します。何れ上がることでしょう。少しだけお休みなのでしょう。紀州は紀伊國屋文左衛門を輩出します。今日の人気が続き豪快な銘柄に育つと良いのですが…。この御三家銘柄の紀州は、業績部分だけを4月10日に公開しましたから勘の良い方は我々と一緒に買われた方も多いでしょう。倒産リスクがありますが、危険だから儲かるのです。この銘柄の発想(オギハラのBYDによる買収)を3月27日の株式教室で10倍以上になる可能性がある銘柄として述べましたね。やはりリスクとリターンの関係は、チャンと歴然としています。驚いたのは、今日は同時に尾張もストップ高になったことです。此方は名古屋らしい動きですね。…株価の動きをみると「かたるの仮説」が正しいのでは…。

今、名古屋は注目されている市ですね。河村たけしさんは僕と同じで極端ですね。市会議員の給料を半分にしろと言ったり、議会のリコール運動をしたりしています。まさに文明開化の江戸時代から明治時代に変化する下士から上士への逆襲かな? 株式市場でも持合い制度が崩れていますから、経営者は真剣に仕事をしないとなりません。もともと上場企業はそう言う場なのです。嫌なら株式を公開しなければ良いのです。MBOをすれば良いのでしょう。フジテレビもTBSも株式公開している以上、法律で保護すべきではありませんね。果たして、これからどうなるのかな? 上がって以上に株は下がらなくなっています。だから高値を買っても、我慢して、また下値を買えばきっと儲かるのでしょう。
銘柄を公開しなくなりましたが頑張ってね。まぁ、僕の参考銘柄だけが上がっているわけじゃないですが…。相場は明らかに良くなっていますね。

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2010年04月20日

4月20日

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GSの訴追に世界の株式市場は揺れ、中国では不動産規制の発動(国務院は1軒目の住宅ローンは頭金が30%以上で2軒目は50%以上、基準金利の1.1倍。しかし3軒目は融資をしないそうです。)で株価の調整が強いられていると言います。前からオバマ大統領の戦略は明らかで、健康保険から金融規制に向うことは彼の理念なのでしょう。
私の考え方は市場原理派ですから、自由の尊重を重んじる立場なので規制は嫌ですね。その呼び水として、今回のGSへのSECによる訴追なのでしょう。しかしSECの5人の委員はゴールドマンに対して、民事提訴に踏み切るかどうかを長時間協議し、最終的に3対2で実施を決めたと言われています。共和党は反対し民主党の意見が通ったわけです。

今回の事件について、ある人は「言うなれば中古車のセールスマンが、セールスマン本人はポンコツだと分かっている車を、独自の情報を得られる立場にない顧客に売りつけるようなものだ。」と表現していました。しかしどうでしょう。この取引でGSが稼いだ手数料は1500万ドルだったのですが、同時のこの取引で、GSは9000万ドルを失ったと言います。私にはやはり株に売り手と買い手が居るように、事前の説明義務など必要ないと思いますが、裁判の行方が注目されます。

何故、この裁判が注目されるかといえば、同様の訴訟が起こり、他の金融機関も含め損害賠償責任が生じるからですね。トヨタの制裁金と同じです。罰金はたいした事はありませんが、付随する訴訟問題の方が厄介です。制裁金を払うと言うことは、自らの非を認める事になります。昨日、NY市場の株価が戻したのもSECも意見が割れていると言う点が明らかになり、大きな広がりはないという見方もあるのでしょう。しかし市場には楽観論は少ないのです。だから今日の東京市場は伸び悩み仕手色の強い銘柄が物色されています。

株は上手く出来ていますね。本当にそう感じます。
調整局面になると、必ず何らかの出来事が起こります。最近の株価急騰でお客様は市場を楽観視しはじめていましたから、下げもある意味で必要です。どんな株でも上げ続けることはありません。そう言えば一服入ったマツダをGSは今日、レーティングを格上げして330円目標にしたとか…。僕なら500円目標にするのに先が見えてないね。だって12ヶ月間ですからね。多くのお客様は、必ず、買う時に渋りますね。そうして株価が上がってくると、もっと上がるように思うようです。株価と言うのは不思議な念力がありますね。面白いですね。私の信頼する同僚のブツブツは「株価の下がることが最大の好材料で、株価が上がることは最大の悪材料だ」と述べています。

まもなく決算数字が発表されます。既にかなり株価に織り込まれていると思います。良い数字が出るでしょうが、同時に大きな上値も期待できないでしょう。どうしても金融株の立ち上がりがなければ、株価のステージを、どんどん変えることは出来ません。所詮、金融が動かないと、チョボ、チョボの水準になります。だからこそ銀行株が上がって欲しいな。この程度の戻りでは「焼け石に水」です。上場来高値を更新し続ける銘柄が、いくつも出てくる市場になって欲しいものです。日立が人気になっていますね。あのまま売り続けていたら大変ですね。良かった。なれない空売りを仕掛けて直ぐに買い戻した株価は303円だったかな? 日立は本当に今の恵まれた環境を生かすことが出来るのでしょうか? 重工も同様に時代背景に恵まれていますね。

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何れも社会資本整備銘柄です。
重厚長大こそ、今のアジアの躍進に求められています。でも社長にその意欲がなければ駄目ですね。何故、12月から株価が騰がり始めたか? 日銀の金融緩和姿勢もそうですが、民主党政権に変わり、経団連は覚悟を決めたのでしょう。ようやく日本の経営者が真剣に考え行動し始めたのでしょう。高い税金の掛かる日本で半導体の工場を無理して作ることはありませんね。優遇処置がある国で生産して輸出すれば良いのです。僕は今の株高は、経営者が真のグローバル化への目覚めを象徴していると解釈しています。

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2010年04月19日

4月19日

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今日の下げは予想外の展開です。
市場の多数意見は今回の提訴を切っ掛けにして、同様に他行もCDOの損失を裁判で争う事態が想定されると言う悲観的なものや、予想以上のデリバティブ取引規制が強化されるという展開を予想しているようです。米国だけでなく、イギリス、ドイツと広がりを見せているのが特徴です。一方で少数派ですが、絶好の買い場になるだろうという見方もあるようです。

今回のSECの提訴は「GS(ゴールドマンサックス)が販売した住宅ローン担保証券(CDO)に含まれる資産の選定にヘッジファンドのポールソンを率いるジョン・ポールソン氏(住宅価格の大幅上昇を疑問視していた)が果たした役割を投資家に知らせず投資家の判断を誤らせたとの指摘です。」しかしGSは、「投資については完全に開示しており、ポールソン氏の関与について明らかにする必要はなかった」と説明しています。私の感覚では商品には必ず売り手と買い手が居るから、GSの主張は当たり前のことだと思いますが、最近は過剰なコンプライアンスが要求されていますからね。どうなることやら…

私の基本認識は、オバマ大統領は健康保険問題を乗り越えたので、残るはイランやアフガンなどの外交問題と、金融規制問題です。しかし今年は中間選挙があるので、極端に景気の冷え込みを演出する政策は採用しないと言う読みがあります。つまり金融規制は前から言われていた問題で、その延長線上の出来事なので相場にかなり織り込まれていると思っています。故に短期の調整ですむだろうと考え、今日は日本の金融株も買っています。果たして、どのような展開になるかどうか…。一番、重要なことは企業業績の推移です。この業績は、足元は問題がありませんから大きく下がることはないという短期調整説を採用している次第です。

今日の市況は比較的強く上がるべき銘柄は上がっています。また儲けるチャンスが広がるかな?と、単純に考えています。でも欧州も、ギリシャ問題で困っているから「GS憎し」でしょうね。どのような決着を迎えるのか分かりませんが、まぁ、模様眺めが無難な選択なのでしょうが、私には上げすぎていた株が、ようやく調整波動に入り、乖離率が解消して絶好の買い場に見えます。どちらが正しいか? あと2週間ぐらいすれば、だいたい先が見える形になるのでしょう。

GSのSEC提訴より、心配しているのがアイスランドの火山爆発です。
この自然現象で恐いのは、お金の流れが変化することです。今日の小麦価格は僅かな値上がりですから、今のところ農作物の世界的な被害を想定している人達は、居ないようです。しばらくは商品指標の値動きに、注意を払う必要があるかな?と思っています。こんな時は主力より小型の仕手っぽい銘柄が賑わいますね。まぁ、それぞれが勝手にやれば良いのでしょう。ようやく、仕掛けても無駄にならない相場展開になっています。もう一段のボリュームアップが市場には欠かせません。つまり日本の金融株のスケールアップが成し遂げることが出来れば、もう恐いものはありませんね。日本経済にとって機関投資家は小さな自分たちの利益を追うのではなく、自分たちが犠牲になったとしても良いから日本の未来のために果敢に金融セクターを攻めるべきでしょうね。三菱UFJを1億株、買ってもたいした金額ではありませんね。昔の興銀なら平気で買っています。中山素平さんが泣いていますよ。根性がない関係者ばかりになりましたね。絶好の買い場と思い、辞表を胸に勝負を張る役員が居ないのが悲しいですね。NHKの大河ドラマを観ていますか?いずれみんな死ぬのです。だから自分らしく生きるべきですね。

今日は少し酔っています。
昔の友達が上京して一杯やりました。先輩なのですが、日本航空を仕手化させた張本人で政治家先生から「国策企業をおもちゃにするな。」怒られた人と飲んでいました。ありゃ、まずかったですね。いくら金があっても節度をわきまえず…面白い奴です。そんな先輩も孫が出来るようになって、普通のおじいちゃんになっていました。人生は一度しかありませんからね。楽しく自分らしく伸び伸びと生きたいと思っています。互いに頑張りましょう。

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2010年04月16日

4月16日

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今日は忙しいから、簡単にします。
新聞を読んでいて面白いなと感じたことが、私の相場観に繋がっています。堂々と日経新聞の社説で中国の不動産バブルのことが書かれていました。西葛西の地価の上昇を調べたことがあるのでしょうか? バブルの基準が違います。一方では、中国では統計を誤魔化すと言う信じられない本当の話が存在すると言います。新聞で、在庫が溢れていると言う記事を見るケースも間々あります。しかしその記事を送ったレポーターは、一地域に留まって取材をしているケースが多いのではないでしょうか? 果たして全体を、本当に把握しているのか? 疑問に感じます。

昔、東洋電機と言う会社がカラーテレビを開発したと発表し株価が暴騰しましたが、株価操作だったのです。そんな事件もありましたね。僕は日本ケミファと言う会社のIR担当者の見解を鵜呑みにして、えらく損失を被ったこともあります。つまり一般的に正しいと思われる事象も嘘があるという話です。だから株屋は意外に慎重です。株価と相談しながら、報道の真偽を確かめるしか術はありません。

日刊工業新聞のなかで、スマートメーターは電力の流れを可視化するだけで、果たして省エネに繋がるのか?との記事がありました。スマートグリッドの定義も曖昧ですが、日本の株式市場ではそれを材料に、富士電機などが急騰しています。この株価を判断する能力は大変に貴重なものです。皆さんは、折角、良い銘柄を買ったのに、利食いをした後に、大きく上がった経験をされていると思います。良くあることです。しかし本当に自分自身が調べて納得すれば、そのリスクは軽減されます。更に例え失敗しても納得されることでしょう。

日本人は情報の価値を理解してないから、情報はただと思うし安いものだと思いますね。でも本当にそうでしょうか? また一つの情報を見ても、解釈の仕方でいろんな考え方が成り立ちます。今日の新聞記事の中で、水晶部品のエプソントヨコムの社長のインタビューが載っており、「他社に先駆け増産する」と言う記事を発見しました。宮沢社長の読みはこれからスマートフォン元年だと言う読みがあります。GPS機能を備えた3G対応の携帯電話が爆発的に売れるという考え方が背景にあるようです。

この部品は半導体のように、価格が上がっているわけではなく、毎年、2割、3割と値下がりをしている業界です。売っても赤字を計上する状態なのに増産投資をするなんて…。
この記事から、なるほど…と感じました。(これから中国は3Gが普及してスマートフォンが馬鹿売れするのだろう)と、私は考えました。そんな中でアップルは新しいiPhoneを販売するのですね。007か…果たして本物になるのだろうか?

他には、これも日刊工業かな?
プレス機の話が最終面に載っており、コマツの産機事業本部長の鈴木氏が「我々、日本企業のプレス機械メーカーにとって、中国市場で活路が広がってくるのは、むしろこれからだ」と述べ、一部に指摘される「中国は設備過剰にある」という懸念を一笑に付して見せた。と言う一文に、何故か惹かれました。プレス機の性能が違うと言います。

いつも思うのですが、日経新聞の報道が偏っていると疑っています。おそらく沿岸部に多くの人材を配置している為でしょう。そうでなければ、年初から中国の2000万台規模の自動車生産体制は過剰だと断言できない筈。私は昨日述べたようにGMのウェール社長の「どんなこともありうる」と言う表現の方を重視しています。だから今日は円高で下げが加速していたマツダを、再び買い始めました。

大切なことは、赤字なのに株が上がってくる背景を調べることですね。
最近の良い例ではツガミが大きくなりましたね。株価の変化率が一番高いのは赤字から黒字転換するときなのです。今のような経済環境の時は、多くの銘柄が赤字から黒字転換します。突然、利益が湧き出てくるわけじゃありません。通期では赤字予想だけれど、既に第3四半期段階では大幅な黒字転換している企業はたくさんありますね。今日の金融株はほとんど下がっていませんね。相場の強さを表している現象の一つです。既に業績は回復しています。

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2010年04月15日

4月15日

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今の市場の焦点は果たしてボリュームが一段とスケールアップするかどうか…。
実はかたる君は非常に慎重に構えており4月7日まで、株は下がっても良いように、売りポジションを持とうとも思っていたほどでした。ところが、この日、注目銘柄の住友化学がいきなり買い気配スタートで、住友信託が非常に強い相場展開を見せたのもこの日です。おかしい…。自分の予想と違う相場展開を経験することは良くあります。しかし調整らしい調整がなく、大型株が動くなんて…。慌てて相場観を一番強いパターンに切り替えたのです。その日が7日です。

しかし…その最強型で歩む相場ですが、なかなか株価が飛びそうで、飛ばない相場に変わりはありませんね。先日のマツダは人気にならずに、あえなく沈みました。あのまま300円台に仕掛けても良いように感じていましたが、自重し再び玉の整理です。まぁマツダより、遥かに大きな増資を実施した三菱UFJ、三井住友、野村證券などの株価を上げろと言うほうが、無理な注文かもしれませんが、この路線が回復しない限り、本格的な上昇波動にはなかなか移れないでしょう。理由は多くの個人投資家が、このセクターでしこっているからです。それに、もともと経済の基本は金融機能です。

この金融機能の改善を無視し、出口戦略を福井前総裁は実施したので、折角、外人投資家の力で改善し始めたチャンスを日本は生かせなかったのです。当たり前ですね。15年もの長い年月を、蝕んだバブル処理ですからね。一部で、米国の早期回復を観測している人が居ますが、利上げなどは、もってのほかでしょう。日本と同じ失敗を繰り返す事になります。先ずはFRBの抱えた資産整理ですね。日本では国債買い入れですね。福井さんは順序が逆でしたね。あの時にやめておけば、この金融危機のデフレ進行で、再び国債を買い入れれば、際立つ政策実行になりました。

新型オペなどは、実際の効果はなくても、日銀によるアナウンスメント効果としての価値は絶大です。日銀はもっと素直に現状を認めないとなりませんね。前回の会合で金融拡大する理由が見当たらないと述べた、委員に聞きたいです。何故、アーバンが倒産し、ダヴィンチが苦境に陥っているのか? 東芝の年金債務が膨らみ増資に追い込まれ、日立やNECが損失をリカバリーする増資を実施しなくてはならないのですか? 何故、JALが倒産したの? 本当に株でもやらして、僕のお客にして追証の苦しみを味わえば、実体経済が分かるのです。学者先生は机上論だからね。

今の相場は本物ですよ。
おっかなびっくり、皆さんは株を買っていますね。みんな恐いものだから、折角、良い銘柄を買っても、直ぐに利食いをします。でも高値を買っても下がりませんね。通常の乖離調整が済めば、再び上昇しますね。この背景は日銀が、曲がりなりにも資金供給しており、外人投資家がそれを評価して日本株を買っているからです。もともと日本株は異常に安いのです。何故なら、何度も言いますが、黒字で配当をしているか会社の純資産より株価が安いという異常現象は長く続くものではありません。そりゃ、日銀がデフレを放置していれば別ですよ。これまでのように自分たちは、充分に金融緩和をしていると主張しているだけならデフレは加速する環境です。

でも民主党の菅財務大臣がデフレ宣言をして改善しようとしていますし、多くの人が見落としていますが、何より日本の経済人が、経済原理どおり民主党政権になってから海外進出を本格的に実施していますね。その一番の実例が、ツガミです。ツガミは日本での生産を諦めて中国に移転したのです。今日も金型の大手企業が、海外に向っているとの記事が新聞に踊っていました。経団連の会長人事が住友化学ですよ。はっきり言って住友化学にとっては大きな負担でしょう。でも民主党の関係を補修する為に、米倉さんは抜擢されたのでしょう。

ここに来てトヨタが叩かれていますが、小泉政権の対中関係を連想させます。
鳩山さんの5月末までの普天間決着は、持ち越しになる可能性はありますね。米国は戦略的な国ですから…。この意味は大きいですね。相場に大きな影響を与えるでしょう。でも今は僕の考えはここまで…。あとは自分で考えなさい。

話しは飛びましたが、日銀の姿勢が改善した以上、安すぎた株の水準訂正が起こるのは当然ですね。日銀の引き締め政策の為に、僕らは2006年から「塗炭の苦しみ」を味わったのです。多くの急落した銘柄がありました。この間、頑張った経営者は、そろそろご褒美をもらう番でしょう。深い谷を乗り越えれば、また山もあるのでしょう。銘柄の選択など簡単です。大きく下がったものを買えば良いのです。かたる君は重要なヒントを掲げています。営業利益が黒字なのに、最終利益ではいつも大幅な赤字に陥った会社で、業績が改善してくる銘柄を買っておけば、あなたも億万長者なのです。

馬鹿だった僕はいつも政策が間違っていると叫びながら、正論で向おうとしていました。だから今の苦境に陥ったのでしょう。やはり政策に敵わないね。トホホ。何とか回復させないと…死んでしまうよ。果たして三菱UFJ銀行は下値のボックスを抜け出せるのでしょうか?

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2010年04月14日

4月14日

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予想に届かないアルコアの業績数字に値下がりしたNY市場は、この状態を撥ね退け5連騰になり11019ドルとなりました。引け後に注目されていたインテルの業績数字が発表され、市場予測の1株あたり0.38ドルの予想を上回り0.43ドルだったそうです。パッケージを供給するイビデンは僅かに60円高でした。時間外でインテルは3.8%高だと言います。まぁ兎に角、大きく上がりませんが、日米とも強い相場が続きます。(ゴルディロックス)

日経新聞に騰落レシオの話が載っており経験則が書かれていましたが、仕組み上、25日前の値上がり銘柄数が減数になりますから、論理的にどんなに強い相場でも指数は上がり続けません。だからあの解説を鵜呑みにすべきかどうか…。例えば値上がり銘柄数は、3月5日には1459銘柄が値上がりし、翌日の3月8日は1225銘柄なので、時間の経過を経て、この値上がり数は消えるから、必ず指数は下がるわけです。まぁ経験則から、この数字が下がった後、しばらくして株価が下がると言うデータも分かりますが、絶対ではありません。

むしろ、ここに来て売買代金が増え始めています。
おそらく…しこっている金融株の上昇がジワジワと市場環境を好転させているのでしょう。論理的に安い水準の株が、日銀は今度は正常な政策行動を取るのだから、やはり戻り始めるのは当然です。機関投資家は出遅れている金融株を買うべきでしょうね。内需は世界経済の好転に誘われ、徐々に心理が変わり始めます。なかなか投資家心理が変わりませんでしたが、下がらない株を見て少しずつ警戒感を持ちながらですが、お客様は戻り始めています。(これは銘柄のヒントですね。)

話は違いますが、面白くない煽り専門の経済週刊誌「エコノミスト」の先月号4・13号の「最強韓国」との雑誌の中でソースの吉田潤喜さんの特集があり、興味深く読みました。今の若者に欠けている成功の条件の一つなのでしょう。「成功の秘訣は自分の夢を信じて突っ走ること」ネットにも、彼のサクセスストーリが載っています。面白いのはソースを試食した奥さんが、買わずに駐車場に去った時に、わざわざ追いかけて2本のソースを買わせたと言うエピソードなどです。暇なら是非読んで下さい、此方です。

今日は「整体の日」でした。本当は夕方行く予定でしたが、行けなくなったので昼休みにわざわざ神田まで行って来ました。治療の途中で電話が入り、先生が出て予約を受けていました。その患者さんは、おばあちゃんで膝が悪いのだそうです。「えっ、膝が整体で治るの?」と聞いたら、時間は掛かるが改善すると言う話でした。「じゃ、僕のお客さんを紹介して良いかな?」と聞いたら、「いくつ?」と聞かれ、「80歳ぐらいかな?」と言ったら断られました。治って当たり前、でも80歳じゃ無理は出来ないし、下手をすれば骨折をするという話になり、治してあげたいがリスクは取れないと言われました。

でも普段は危ない首の矯正をしているのです。
「ボキボキ…」思わず力が入ります。先生は39年間、治療事故なく過しているとの事で、やる時は自信を持って、思いっきりやるというのです。でも本音を洩らし…、やはり恐いと言いました。何かあったら大変だからですね。その話しをきいて、僕は下半身不随を覚悟して、毎月、整体に通っている事になります。

恐いけれど…。
この話しを聞いて、午前中のお客様との会話を思い出し、「こんなチャンスはあまりないし…でも恐いから買いにくいなぁ~。」と、思っていた株を売らずに、お昼からは一転して買い増しの行動に入りました。この心境、分かりますかね? 証券マンは、誰しもお客様に儲けていただきたい、しかしリスクを何処まで取って良いやら…。誰にも先のことは分かりません。可能性はありますが、確実ではないのです。(こわいなぁ~。こんな株価で買うのかな?)今日は整体の先生の話しを聞いて、彼も恐いけれど頑張っているんだ。僕も勇気を持って…と、お客様に自分の心境を話し、買い増しをした次第。
ジェームズ・ボンドは登場するかな?

今日はある話しをします。
今、新しい時代に入り情報端末が激変しています。中国の携帯電話は3G世代に入ります。先日はアップルからiPadが発売されました。家電製品は全てコンピュータ化され、組み込みソフトの市場は急拡大しています。何もパソコンのインテルだけがCPUを生産しているわけではありません。イギリスのARM社はCortex-A8を発売するそうです。使い噂によれば、このプロセッサーを新しい iPhone 3G Sが利用して販売されると言います。この市場は大きいですね。アップルの第1四半期の業績発表によれば、この期間の iPhoneの販売台数は前年同期比で2倍の870万台だと言います。年間に直すと、単純に4倍とは行きませんが、すごい販売台数ですね。

皆さんは、製品の名前はピンと来るでしょうが、世界完成品は支える部品会社は、なかなか分かりませんね。例えば台湾のTSMCは集積回路では世界トップ企業です。この会社の製品が色んな電化製品に入っています。今では世界中の部品メーカーが国境を越えて、最新技術の戦いをしています。車でもそうですが、製品は一元化され世界中で販売されているのです。残念ながら、日本は既に競争で負け組みですが、何とか韓国や台湾に勝てる製品を開発して欲しいものですね。(この記事もある銘柄のヒントです。)

さて今日の新聞から最後のヒントです。
日刊工業新聞のトップに最新のアンケート調査が掲載されており、価格競争で負けていたわが国の金型産業は受注が一部で改善してきたそうです。世界一を誇っていた金型産業が後塵を拝していますが、ようやく負け組みにも注文が舞い込んで来ました。よく知らない人は何を言いたいのは分からないかもしれませんが、重要な銘柄のヒントを幾つか並べています。昨日は3月の中国の自動車販売台数が174万だったと掲載しました。早速、日経新聞はFTの記事として、関連記事を紹介していました。この記事で重要な事はGMのウェール社長の「どんなこともありうる」と言う表現ですね。

この記事と自分の知識を結び付けます。既に上海、北京、深せんなど沿岸部の一人あたりのGDPは韓国並みです。しかし内陸部のGDPは遥かに低いのですが、中国の全人代の今年の目標を思い出してください。日経新聞の過剰生産体制予想は外れると思いますね。そうして、かたるは、前から今年は自動車だと言っている意味が、だんだん実感できる相場展開になるでしょう。銘柄は一例としてマツダを掲げていますが、他にたくさん関連メーカーがありますね。

今日は4兆円を越える市場規模に成長した組み立てソフトなどの話題や、小さな金型の話など…色んなヒントを盛り込みました。頑張ってね。

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2010年04月13日

4月13日

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日本のメディアは、何故か普天間問題が中心でオバマ大統領との会談をトップに伝える様子ですが…。実はワシントンで胡錦涛主席と鳩山首相が会談をしており中国側は4つの提案をしたと報道されています。

「まず一つ目は、両国トップの往来を保持すること。両国の指導者は多くの場を利用して接触を保ち、政府や政党、議会などの各分野での対話や交流を強化して相互信頼を強める。
二つ目は互恵協力を深めること。ハイレベル経済対話などのメカニズムの働きを十分に発揮し、経済や貿易協力の安定した成長を推進する。双方は世界経済の発展の潮流に順応し、持続可能な発展を目指して、エネルギー、環境、低炭素技術、エコ経済、循環型経済、ハイテクなどの分野で協力を深め、両国の経済貿易の協力をさらに高いレベルに推し進める。
三つ目は文化交流を展開すること。交流の形式を絶えず新しくし、その関係のメカニズムを設けて整備して、両国国民の相互理解と友好感情を促進する。
四つ目はアジア一体化プロセスで協力を強化すること。中国は日本と対話や意思疎通、協調を強化し、手を携えてこの地域の貿易、金融、インフラ建設といった分野の協力を強め、共にアジア一体化の建設を推進して実質的に歩み出すよう促進したい」と4つの申し入れを行ったと言います。

既に日米関係より日中関係に依存した貿易取引は拡大し続けています。経済大国になった中国の存在は、日本が活躍できる舞台が整ってきたように感じます。東西冷戦でソ連と米国のハザマで立ち回った日本は、漁夫の利を得て成長しました。今回も同様の構図が背景にあるように感じます。この考え方は非常に重要なヒントになりそうですから時間をかけながらの考える新しいテーマになりそうですね。米国が輸出拡大を打ち出し、牛肉の輸入問題が持ち上がり普天間と絡んでいる様子です。

別の観点では、ブラジルの自動車販売が、金利引き下げや融資条件の緩和で伸びており、ドイツを抜くのではないか?と言う観測があるようです。2009年のブラジルは310万台の販売で、ドイツは400万だったのですが、人口が2億600万と8200万人の差と成長を遂げる新興市場と、成熟市場のドイツとの差を考慮した発想だそうです。

実は新聞によれば3月の中国の乗用車販売が前年比63.2%アップの126万台でバス・トラックを含めた自動車販売は55.8%増の174万台とロイターは伝えています。
日経産業新聞にも同様の報道がありましたが、年率換算で2088万台のペースですね。しかし在庫が増えており、このペースで売れるか不明と…例の如く、悲観的なコメントが新聞には入っていましたが、先月もそのように言っていました。日経新聞本紙では中国の自動車生産2000万台は過剰体制と最近まで批判していましたが、実売がこの数字ですからね。1500万台の予想から確実に上方修正されることでしょう。

皆さんには新聞記事を読んで早くピンと来るようになって欲しいものです。いつまでも値動きだけ見て、株価が上がってきたら買って、下がってくれば売るような投資行動ではなく、経済情勢を見て自ら行動できるように、自分の価値観を養って欲しいですね。値動きだけと思われる石川製作は、市場の一番人気で、今日から注意銘柄に指定されたら、後場から信用の売り禁止になったようです。

信用規制の注意銘柄が、どういう基準で選ばれて、どのタイミングで規制が実施されるのかサッパリ分かりません。完全に人気が冷めて株価も大きく下がっているのに拘らず、何年にも渡って規制が実施されている株もあります。投資家保護が大前提ですが、いたずらに市場を規制するのは行為に対し、僕は反対の立場です。でも最近の傾向として秩序を保つ為に、規制は重要だと言う認識もあるようですね。確かに節度を越えた行動は、回りに不快感を与えマイナスだし…。規制と秩序、そうして自由と発展の考え方の接点は難しいですね。

仕手色の強いGSユアサも賑わっていたようです。…でも、7日から私はそれまでの見方を、多少、修正して相場観を上方修正したのです。6日までは空売りを考えていたほどで、ソニーなどはその筆頭候補銘柄でした。しかし7日の住友化学や住友信託の値動きを見て相場観を変え始めたのです。その後、米国の金融株の堅調な値動きを見て、益々、このまま休みらしい休みを入れずに、日経平均株価は高値を更新し続けるとのスタンスに見方を修正しました。人により、このような状態をゴルディロックスと呼ぶのだそうです。

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「ゴルディロックスとは英語の童話に出てくる主人公の少女で、三匹のクマさんの留守宅に迷い込み、お父さんクマのスープをtoo hotと言い、お母さんクマのスープをtoo coldと言い、子グマのスープをjust rightと言って子グマのスープを全部平らげたキャラクターである。ここからゴルディロックスとは、ほどほど、適度の経済状態を表す慣用句となり、多くのエコノミストに頻繁に使われるようになっている」との解説です。

確かに最近の相場を考えてみれば、売りたいほど株は上がらないし、買いたい程には株価下がりませんね。このような状態のなかで、株式は上昇していくと言うシナリオを採用し始めています。理由は安いのですね。しかし市場参加者が少ない為に、なかなかホットな相場が形成されません。石川製作ぐらい短期に上がるなら売れるのですが…。

今日も個別銘柄を掲げていませんが、多くの銘柄情報が満載されています。ある程度の物色意欲が背景にあれば、株で儲けられますね。黒字で配当をしており、純資産倍率1倍を割り込み、なお今年も増収増益になる企業を探せば良いのです。この時期は3月決算数字がメインですが、多くの銘柄は好決算を織り込んでいるものと思われます。だから余程のサプライズがない限り、高値を追っては駄目なのでしょう。


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2010年04月12日

4月12日

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ギリシャ問題で300億ユーロを5%で支援と言う話が出て市場の株価は確りしていました。今週末のインテルの業績発表に、市場の関心は集まっているようです。休みなく上げ続ける相場を見て、心配性のアナリストが居るようですが、この上昇状態がしばらく続くと言う意見もあります。日本も過熱感を指摘され続けています。実は私もその一人で、一時はカラ売りを考えたほどでした。しかし先週の7日かな? 若干、相場観を修正しました。理由は銀行株の動きを見て変化したのですね。

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もともと相場への取り組み度は低く、多くの人が相場に参加していません。それは裏切り続けられた政策に対する失望観が心に深く刻まれたからです。デフレの世界はマイナスのやる気が生まれない世界ですからね。日本の閉塞感はここにあります。日本ではあまり報道されてないようですが、3月30日に「デフレ脱却議員連盟」が発足して、これに100名を超える国会議員が参加したのだそうです。同議員連盟に講師として招かれた連合の古賀伸明会長は「日銀もきちんと雇用に対する責任を果たすことを(法律で)明文化すべきだ」と述べて、FRBのように日銀も物価安定に加えて雇用最大化に向けた責任を負うべきだと強調した時事通信で報道されていたと言います。

このような背景があるなら株価はもともと安い水準なので急速に水準訂正が起こりますね。その為にはやはり個人が買っている金融株式の株価水準を上げる必要があります。増資により需給バランスが崩れているので時間は掛かりますが、確実に適正水準まで株価は訂正されるのでしょう。だって、こんなおかしな現象が長く続くことはありません。今日の市況は低位株が一斉に水準訂正をしていました。買い手が極端に居なくなった為に、異常価格が付いているからですね。先週末に書いた「株式教室」の内容をもう一度、自分なりに理解しておくと、株式で利益を得る考え方として、有意義な道具に変化することでしょう。別にケチって参考銘柄を掲げないわけじゃないのです。みんなが情報の扱い方が上手くなれば良いのですが…。

何度も書いて閉口する人も居られるでしょうが、誰にも将来のことなんか分かりません。誰かが述べた意見が参考になると思ったら、自分なりに解釈して自分の意見に変えるのですね。自分が納得し行動したら、その時点で自分の責任です。それを他人に責任転嫁をする人が居ます。自立した人間になりたいものです。そんな僕も、時々ぼやきます。彼からあんな話しを聞かなければ、買わなかったのに…と、ぼやく事はありますね。例えば武富士ですが、ある飲み会で公認会計士の人が絶賛していました。大手サラ金の中で引当金の積み立て率が、一番高いと言っていた言葉を聞いて…自分で調べ納得して投資したのですがこのザマです。でも敵討ちは何れできるでしょう。先週、書いた株式教室の内容はきっと宝物になると思います。既に今日は上がっている銘柄が多いですが、こんなもんじゃないですね。おそらく桁が変わります。目先の1円、2円はどうでも良いのです。まぁ、それだけ過小評価されたのですが…。

人民元の引き上げは時間の問題と言われていますが、中国はしたたかで3月は貿易赤字だと言います。アメリカの消費国から輸出国への変貌と、中国の輸出から消費大国への歩みは興味がある見方ですね。この辺りは銘柄のヒントにもなります。基本的な考え方が確り出来れば、銘柄に投資するのも恐くなくなります。株が下がって売る人は、銘柄の価値が分からない人ですね。目先の値動きだけで売り買いをする傾向が強いですが、そんなものはいくらでも長けた人が居ます。所詮、ディーラーには敵わないでしょう。僕らの仲間で若いのに、昨年10億円を貯めて辞めたディーラーが居るそうです。今はハワイで皿洗いをしているという話でしたね。世の中、面白い人がたくさん居ます。

時々、話しをしているお客様が一つの目処になると思うので…。
その人は昨年、みずほ銀行1万株を担保にして、信用で商船三井を5千株買っていたのですが、追証と期日でクロスをした時の損金に、みずほ株が4000株消えたのです。その時の株価が150円台でした。つまり僅か90万円になってしまいました。ピーク時は5000万円以上あったのです。その後、追証を入れて1000万位かな? 今は330万円の現物株と信用の評価益が100万ほどかな? 今日はもう少し増えているでしょうが…。今度は1000万ぐらい株を信用取引で買うことが出来ますね。この投資株が倍になれば1千万円台に復帰です。

勿論、上手く行くケースもあれば、駄目なケースもあります。お客様によりケース・バイ・ケースですね。同じように接しているのですが…。たまた電話が繋がらないとか…。僕のお客様の中には木曜日にしか連絡が取れない人も居ます。良い相場になってきたので、あとは本人の努力ですね。上がる株は上がっています。株式教室をヒントにして類似した銘柄を探すことも重要でしょう。

リスクを取りたくない人は金曜日だったかな? シティーバンクの話が重要です。
UBSが12日発表した資料によれば2010年1-3月(第1四半期)の利益は、債券トレーディング部門の回復が寄与し、ほぼ3年ぶりの高水準となったそうです。税引き前利益は少なくとも25億スイス・フラン(約2200億円)になったそうで過去最高水準に近い数字だそうですね。三菱UFJ銀行ならリスクは少ないですね。ただ大きな利益に結び付きません。リスクを取れば大きく儲けられることもありますが、当然、失敗した時の損失は限りなくゼロに近くなります。この当たり前の法則のなかで…上手く立ち回ってください。頑張ってね。IRNETでは、たくさんのヒントを書いているつもりです。

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2010年04月09日

4月09日

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僕が相場観の修正を迫られたのは7日の水曜日だったと思います。
何故、こんな事になったのか? 慌ててある株を買ったのです。こんなに強いのかな? と一転して超強気のモードに修正させられたのです。今日は改めて驚いたのは3月の工作機械受注の数字ですね。既にオークマとツガミの株価の接近で、すでに良い所に来ていると判断していたのですが、この数字をみると…。僕も初めて知ったのですが「ゲンコツ」と言う奇妙な名前のロボットがあることを、今日知りました。既に発売から1年が経過しているとの事です。素晴らしい出来栄えのロボットです。最近は便利の世の中でファナックのホームページには実演がありませんでしたが、ユーチューブで検索したら幾つかのビデオがありました。こちらを参照。 映像1  映像2

先日、ツイッターでの孫さんと原口大臣のやりとりが新聞に載っていました。
日経新聞はネット版を海外メディアに遅れましたが4月から創刊しました。何紙か購読している僕にとって種類の違う新聞ごとにお金を取られ、ネット版でもお金を取られ、全部まとめると…いくらと言う仕組みがないものなのかな? と思います。お金が高いことも不満ですが、一々面倒なのですね。海外の新聞は年間16000円なのに、日経だけは異常に高いのです。あきれる日本価格です。世の中グローバル化なのに…。やはり再販価格制度やメディアの買収に失敗した閉鎖的な社会構造が日本の情報化を遅らせているのかもしれません。

日本人が情報の価値に疎いのは、画一化された報道姿勢なのでしょう。証券マンなので当然なのですが、記事を比べて読んだりします。日経新聞以上に面白いのは、日経産業新聞と日刊工業新聞です。面白い事に日経本紙の報道が遅れることが良くありますね。当然、逆のケースもあるようですが…。情報の操作が簡単に出来るのでは…と思う次第です。
株屋にとって情報は命です。しかしこの情報の価値を、見抜く力が最も重要ですが、なかなか養われるものではありません。かたる君は大学時代から株式投資をして毎日読んで実践をして、既に30年以上ですね。54だから18か19歳だったから…もっとか。

新聞記事がどの程度、相場に影響するのか? 試行錯誤の実験を繰り返しているわけです。ところが、皆さんは結果論だけを問いますね。当たり前の評価ですが、相場が大きくなるかどうかは…誰にでも分からないのです。時間軸で常に流れていることが、どんどん変わっていくのですね。僕が仮説を述べ、実践を通して相場観がどんどん修正されます。しかし多くの読者は一時点だけを捉えて、間違った時間軸のなかで、結果だけで判断します。証券マンは大変なストレスが掛かりますね。多くの証券マンは病気になり倒れます。

世間では金融危機で、僕らの業界に対する風当たりは強く、コンプライアンスと言う錦で迫られます。一体、誰の為の法令遵守なのか? 僕にはサッパリ分かりません。考えれば考えるほど、混乱するわけです。安全を求めれば、当然、お客様の利便性は失われ続けます。

さてゴタクは兎も角、どうもベースマネー論が正しいような展開です。
7日に相場観を修正したのですが、どんどんと最も理想的な相場観に修正されているのが今の相場なのでしょう。実は、日本のみずほのような相場を演じていたシティーバンクがこのところ確りしています。この意味は何を示しているのでしょう? 実はこのことは以前、ビスタの原稿で述べていますね。ヘッジファンドが継続して買っていると…。このIRNETの原稿だったかな? このことは非常に重要な意味を持っているように感じます。

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本当に少しビックリしています。速度計算を間違えていますが、理想通りの相場が展開し昔のかたる君が復活しそうです。今日はお客様に感謝しなくては…。朝一番から嬉しい電話を頂きました。実現すれば僕も嬉しいです。007がやってきた。
株価が上がってきて、久しぶりに読まれているこのホームページを読まれている、かたるのお客様は3月5日の「今日の市況」14日の「コラム」を読んでみて下さい。

明日の株式教室で、今の考えている二つの仮説を、解説する予定です。

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2010年04月08日

4月08日

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米国ではFRBが2月の消費者信用残高が前月と比べ年率で5.6%減の2兆4500億ドルだったと発表したことを受けて、市場は消費に不安を感じて株価が下げたと言います。聞きなれない指標を材料に、下げることは株価が弱いのか? それとも11000ドル乗せを目前にフルイを入れるためなのか? …判断は難しく分かりませんが、あまり神経質になる必要はないでしょう。バーナンキ議長は金融危機の克服は容易ではないと楽観論を戒め、金利の上昇に歯止めをかけました。このことは重要です。

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日本株は高値警戒感が根強く言われていますから、利食い売りが急激に重なり、先物からと思われる指数売りに押されていたようです。ただ銀行株は確りしており、安心して見ていられる相場展開になってきましたね。マツダなどの下げ方をみると、市場にはまだ投資マインドが戻ってないのですね。やはり銀行株の値戻しが、相場の腰を強くする為に必要なのでしょう。需給関係の良いものから順番にやれば良いと思いますが…どんなものでしょう。

米国の国債入札はギリシャの行方も絡み、順調に捌けたと言われていました。この金利低下を受け為替は円高にぶれたようですが、輸出の主力である自動車の生産基地は非常に早いピッチで諸外国に移転されています。今日は機械受注が発表され、予想に反し前月比5.4%減の6846億円と2ヶ月連続のマイナスとなりました。この影響も株安に反映されているのでしょう。

最近の市場をみると…、出遅れていたお客様が、株式にようやく関心を示し始めてきたと言う所なのでしょう。やはり新規に参加する時は、高値を買いに行くのは勇気が居るものです。だから新規参加者を増やす為にも株価の下げ(調整)は必要です。そうして、だんだん相場のスケールが大きくなっていきますからね。大量の資金が寝ていると思われる銀行株の動意はなくてはならない必要不可欠の現象でしょう。ただ如何せん、増資で需給バランスが崩れている最中ですから、なかなか簡単に上昇と言うわけには行かないでしょうが徐々に改善される筈です。

株の強さをみるのは、この調整過程の経過具合です。一口で解説するのは難しいのですが、自分で株を持って調整している時の気持ちを味合うのが近道です。例えばマツダですが、意外に株価は脆いですね。つまりこのような下げは、相場が弱いわけではなく若いのでしょう。為替変動は調整を生みますが、決して業績の背景が変わったわけではなく、むしろ中国の自動車販売台数は好調で、3月の数字は54%増の22000台とか…狙い通りの展開ですね。ところがお客様の心理は面白いもので、売りたくないと言ったお客様は買いを入れる段階になると渋ります。まぁ所詮、素人ですから下がったら嫌な気持ちになるのでしょう。

マツダはかなり売っており、下げても上げてもどちらでも良いのですが…。一例を掲げました。更に今日は日経新聞が、これも注目しておりました東京精密の業績を報道していましたが、株価は若干の下げですね。16円安の1607円でした。これだけ上がったからもっと下げるかと思いましたが、あまり買っている人が居ないのでしょう。
人気株なら、どんな反応なのでしょう? 観測記事が打ちあがり株価の反応を見る。エルピーダは高かったですね。異常に強いDRAM市況は膨大な利益が保証されているのでしょうが、株価とのバランスが問題です。実際に明らかになる業績と、株価の反応を見ながら株価位置が決まっていきます。こればかりは株価の反応を見て、相場観を修正する事になります。

今の時期は予想以上の業績回復を、どの程度、株価は織り込んだか?
ここに焦点は集約されます。ツガミは一度、解説しましたが、オークマと並ぶような株価になった時点で、だいたい業績を織り込んだのでしょう。だからあまり魅力はないですね。先駆した銘柄の株価位置が、その程度だから…、急速に値戻した他の株価も想像が付きます。一方、やはり論理的におかしな現象は依然、改善されていません。人気になってきた銀行株は明らかに安いのです。どう解説しても、この株価は説明が付きません。

つまり日銀の金融政策について、市場は懐疑心を抱いているのでしょうね。騙され続けた市場の正常化は程遠いのです。日銀総裁の会見には、相変わらず資産デフレのことが、除外されています。明らかに片手落ちです。だから市場は警戒心が旺盛ですね。こんな時、高値を買っても心配ないですね。浮かれている時に高値を買うのは恐いけれど…。
まぁ、大きく下げませんから、心配ないと思っています。この調整過程を楽しめるようになればたいしたものです。チャンスは何度もやってきているのです。あとはあなた次第です。

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2010年04月07日

4月07日

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ビックリしています。どうしてこういう展開になったのか? 少し戸惑いを覚えているのです。今日は朝から変でした。住友化学が買い気配からスタートしていました。かたる君の好きな銘柄です。加えて金融株が強かったのです。9日に迫った信用期日の三菱UFJ銀行が簡単に500円の節目の指値で2万株売れました。若干の損ですが、お客様は期日延長のクロスを嫌いました。気持ちは分かります。既に1年半も経過しますからね。これまでは現引き対応で処理してきましたが、気持ちが続かなかったのでしょう。かたる君自身、日本の政策にアキアキしているから、無理を言いませんでした。今回、買値は480円台から500円前後です。だいたい20日前後まであります。トホホ。

実は僕は損をするのが嫌いです。
だから基本戦略は引っ掛かったら現引き対応が一番、二番目は損金を払いクロス処理して、一旦清算し、期日を延長します。しかしこの戦略は、今回はアダになりました。新興株の場合、投げたほうがずっと損が少ないのです。諦めることが嫌いな性格が、大きな損失を生んだのです。僕の基本は下がったら買い続ければ良い。そのうちに買いコストも下がり株価が上がった時に売れば良いという、インフレ思考の戦略です。しかし日銀はデフレ戦略を採用しているから…あらら。さぁ大変。

実は今日の相場展開は、最も強い相場シナリオとして採用しませんでしたが、頭の片隅にありました。その証拠に日曜に書いたビスタの原稿で述べています。いくつか考えられるシナリオのなかで、最も強いシナリオどおり相場が動き始めています。慌てて自分の相場観を修正し始めたのが、今日のお客様への対応です。なぜかな?

実は話題になりませんでしたが、今日は日銀の政策会議がありました。日本人の僕らは据え置きで…じっと見守る。がメインでしたが、一部の予測には根強い緩和論があったようです。この背景には三菱商事出身の亀崎審議委員のプロアクティブ論会見があるのでしょう。新型オペを更に10兆円増やす案や3ヶ月ものから6ヶ月ものにシフトする案など噂されていたようです。考えられるとすれば、これですね。(30日説もあります。)

もう一つは、若干の狙いでしょうがオプションの清算価格の嵩上げです。今回の上げは、かなりの売りポジションを含んでいると噂されています。昨日、本文で指摘しています。だから今週は、過熱感が背景にあっても株は下がらないだろう。おそらく来週から…と推測している背景があるのかもしれません。つまり出遅れている金融株を上げることで、株価を維持させる狙いがあったのかも知れません。

まぁ、当たりもしないシナリオを証券マンは、クドクドと色々考えるわけです。
その為にシナリオを急修正したかたる君は、急いであるべき姿を模索して先導役を探しました。そうです。この銘柄を上げれば、全体の金融株が上がってくるベスト・シナリオです。皆さんは分かりますか? 残念ながら、たぶんビスタニュースの本文にも掲載しなかったのです。ここで先行して述べるわけには行きません。最近は銘柄の公開をしなくなったのです。馬鹿らしくて…当たって当然で、外れれば非難轟々ですからね。誰も買えとも言ってないのに、勝手に買っておいて文句を言う奴がたくさん居ます。こう書くとまた文句を言われますね。

僕は自分の相場観が一番正しいと思っています。同時に正しいとは思うけれど、間違うかもしれないとも思っています。だから毎日、自分の相場観を修正していますね。修正しているけれど、曲げないこともあります。それは自分の考えどおり、世の中が動けば、みんながハッピーだと思っているからです。でも修正していると言っても、知らないこともたくさんあります。だいたいFRBがあのような資産の買い入れを、自らやるなんて思ってないですからね。ところが中央銀行と言うのは、すごい力がありますね。デフレ克服など考えてみれば簡単です。下がる土地や株を買えば、みんなハッピーです。GDP成長を上げることも、下げることも何でも出来ますね。それを証明したのが米国です。日本はバブルの時の僅かな住専の損失を処理するのに、モタモタとして失敗しましたね。米国はすごい金額の損失を、全て自らの責任で引き受けました。この違いは度量なんて、簡単な話しではありませんね。

株は皆さんが考えているより、奥が深いのです。面白いですよ。分かれば分かるほど奥が深くなり政策が密接に関与します。株が下がるから政策批判をします。可処分所得が減るからですね。株屋が儲かるような政策を採用すれば、みんながハッピーですね。簡単なんです。ただ力量に見合う人が必要なポストにつけない話ですね。昨日のNHKのクローズアップ現代で、優秀な人材の青田刈りの話しをしていましたが、日本にも人材はたくさん居ます。ただ表に出られない環境になっているだけです。実力はあってもポストがもらえません。明治維新の世界ですよ。

僕はあまり隠すのが得意ではないから、5月からはビスタの読者向けに公開ページの続きを書く事にしました。道義上、責任を感じているわけです。今の焦点は果たしてこのベストシナリオが来週以降も続くのか? それとも来週には当初のシナリオどおり調整相場に入るのか?この辺りが見所なのでしょう。どっちか分かれば苦労はしません。分からない未来予測だから株は面白いのでしょう。だから「未来かたる」なのです。

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2010年04月06日

4月06日

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NY市場は景気指標を受け堅調な展開が続いているようです。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は6日の金融政策決定会合で政策金利を0.25%引き上げ4.25%にしました。オプションのSQ清算を今週に控え、神経質な展開が続いています。つまり各ポジションには、コールオプションの売りがあり、相場は下がりにくいのでしょう。今日もそのような観測を裏付ける相場の動きでしたね。本格的な調整局面は来週からではないかと推測する根拠はここにあります。ただ本格的な決算発表を控え、売り方は売り辛いですね。難しいですよ。この時期の今期の業績の読みは…。自分の持ち株の会社四季報(東洋経済)の今期予想利益と、会社情報(日経)の数字を見比べれば、その違いが分かるでしょう。赤字予想が黒字になっていたりして180度、見方が違います。会社情報は1株利益が10円も出ないのに、四季報では100円台の1株利益を予想したりと…、銘柄により見方は大きく割れています。だからツガミのような銘柄が、この時期に出てくるのですね。

自動車に関して言えば、かなり数字は好調な数字が出るのでしょう。米国ではトヨタの販売促進費の影響もあるのでしょうが、ピックアップ・トラックが売れていると報道されていましたね。中国は相変わらず伸びているようです。フォードの中国合弁である長安・フォード・マツダの2010年第1四半期累計生産台数は、10万8131台。旺盛な需要を背景に、前年同期比89%増をマークしたと報じられていますね。上がれば下がるのが株の常ですが、多くの銘柄は上昇過程なのでしょう。故に多少、高い所を買っても心配ないと思います。ただし金融政策の動向には注意を払う必要がありますが、まず、今の環境は心配ありません。単なる乖離調整ですね。

実は騰落レシオや乖離率などは開いていますが、出来高推移をみると調整は短いことが予想されます。どれもそうなのです。この調整の目安は株価と時間ですが、出来高が少なくなってくれば、だいたい整理は終わりに近いのですね。下げてくると買い向うのに勇気が要りますが、自分の相場観をしっかり立てておけば買い向うことが出来ます。どうしてもネット・トレイダーやディーラーの人たちは、目先の売り買いばかり気にしますが、通常は順張りではなく、逆張りが理想でしょう。問題は自分の資金力との調整です。こればかりは自分自身でないと分かりません。自分の力量にあった勝負をすれば良いのでしょう。ただし時には冒険も必要でしょう。

温度差は激しく、業界によりまだ冬を抜け出せない所もあります。例えば国内建築などは依然、厳しい状態です。建設用建材は例えばH製鋼などはようやく在庫整理が終って、通常の業務に戻ったところだそうですね。それも値上げが確実だから、前もって値上げに備えての在庫調整ですね。忙しいわけじゃない。大阪製鐵の社長の談話によれば最近、通常の業務に戻ったところだそうです。株価が上がっている工作機械ですが、メーカーにより温度差がマチマチです。やはり株価は正直でツガミの受注は好調でしたね。大手企業の匹敵する水準で輸出に至っては抜いていました。

要するに、この回復力が、どの程度の角度で戻っているかなのでしょう。生産体制が戻ってくれば、繁忙度合いも改善されます。当初は予期せぬ注文にてんてこ舞いでも、やがて勇気あるメーカーは増産体制を整えます。半導体のDRAM市況はそろそろ上昇度が止まりそうに見えますね。ただ需要の回復は可処分所得をあげ、更に刺激された購買意欲は消費を盛り上げ、理想的な好循環を生みます。米国の一人あたりの労働生産は限界に近付き、やがて新規雇用に移る所ですね。雇用統計の増大は、可処分所得が増えることを意味しており、徐々に正常化の過程に向っているのでしょう。

問題は金融機能が完全に回復していないことです。
今回の金融界の赤字は、何年もに渡って貯めた利益の吐出しです。体力が弱っているのに、いきなり通常の景気回復と同様の出口戦略を取ると、日本のように二番底に陥ります。年内にも米国の利上げとの観測が高いですが、ゆっくりやるべきでしょう。故に負け組みのシティーバンクの株価は注目されます。日本は15年もの時間をかけてバブルの清算をしてきたから、非常に体力が落ちていました。その時に、あのようなベースマネーの減らし方をして、新興勢力を叩くから、また低迷したのです。可哀想に、またダヴィンチの金子さんが餌食です。始まりのライブドアの堀江さんに、終わりにダヴィンチの金子さんか…。僅かな債務超過なのだから、誰かスポンサーが居ないのかな? 今でも日経ヴェリタスの創刊号を飾ったインタビューが鮮明に印象に残っています。1兆円ファンドの創設を豪語していたのに…。完全に福井さんのミスですね。

今回は日銀の充分な反省がありますから、驚くような反騰に繋がっているのでしょう。だから短期調整で、株価の高値を買っても怖くありません。二度の試練で、精神的にまいっているから、なかなか大手銀行株は割安だと言っても、相場がスタートしませんね。おまけに、折角の出始めに、要らぬ助け船を出すから出鼻が挫かれました。所詮、駄目なやつは淘汰されるのが人生でしょう。2年や3年の延命策をとっても、無駄なのです。亀井さんの気持ちは良く分かりますが、格差は自然な現象なのでしょう。むしろ地元のアーバンの倒産を教訓に生かし、金融庁の検査マニュアルを見直すべきでしょう。延命より新規貸し出しのノルマです。今の地価はいくら融資しても良い水準でしょうに…。大勢観が政治家に求められます。

そんなわけで脅える気持ちは分かりますが、勇気を持って果敢に挑戦しても心配はないと考えています。こんな時ほど、くそ度胸を発揮しなくては男がすたる。もう廃っているか…トホホ。

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2010年04月05日

4月05日

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米国で雇用統計数字が発表されました。事前予想よりは悪かったのですが、金利は上がりました。この理由は発表と同時に1月と2月の数字が増額修正に動いていたことを好感したように感じます。1月は2万6千人のマイナスがプラスの1万2千人へ、2月は3万6千人のマイナスが1万4千人のマイナスに増額されています。ITバブルの立ち上がり局面以降の回復スピードなのでしょうか? 政府の雇用分があるとは言え、民間の雇用が12万3000人もあったのが安心感を誘ったのでしょう。

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これから恐いのは日本と同様の失敗をFRBがするかどうかですが…、出口戦略にはFRB内部で意見が割れているとウォールストリート・ジャーナルは報じています。日本と同様の失敗はしないでしょう。何しろ彼らは実力者ぞろいだから…。日経平均株価は8週間連続高なのだそうですね。2月4週は陰線だけれど、前週末に比べ僅かですが3円高です。今週も先週末の11286円を上回ると…、なんと22年ぶりの記録になるとか言われていました。何も自分の相場観が上手い訳ではなく、儲かるのが当たり前の相場なのですね。金融株以外は…トホホ。

今日も円安で、株が高かったようです。ファナック、京セラ、信越化学、エレクトロン、キャノンとおなじみのメンバーが総出演です。一方、足を引っ張ったのは、今まで強かったファーストリテイリングと総務省の戦略転換のソフトバンクです。郵政民営化以来、押し込まれていた総務省派の巻き返し攻勢(SIMのロック解除)に、ソフトバンクは押され気味です。ARPUを業界最低水準にして顧客獲得に力を入れていたのに…、これから儲けようとしている矢先に顧客が奪われたら大変ですね。繋がりにくさの改善はこれからですし…可哀想に、どうなるのかな?

日本を捨てる企業が出てくるかどうか見物です。国境の壁はだんだん薄れるのでしょう。何れ世界標準になりますね。その仕組みづくりの国際会計基準の統一は時間の問題です。別に日本の借金だけの問題ではなく、日本独自のルールはなくなります。亀井さん、明治維新と同じですね。廃藩置県です。そうそう舛添要一さんが「労組と癒着した民主党に先んじて企業団体献金の禁止、国会議員の定数半減を主張すべきだ」と述べたそうですが、半数とは思い切った数字です。僕はもともと小さな政府派で、個人の自由を尊重する考え方です。格差が開くのが当たり前だと思っていますから賛成です。

僕が相場で失敗し、貧乏しているのも自分が馬鹿だったからです。投資学を独学で試行錯誤をして、学んでいる為に、迷路に迷い込んだねずみと同じですね。あっちに行ったり、こっちに来たりと時間が掛かること…。もし経験した人が体験談を教えてくれれば、時間を節約できたのに…トホホ。特別捜査官に税務調査を受けたことも初めての経験だったし…。兎に角、ヒッチャカ・メッチャカなのです。しかし一度、お客様の資産を10倍以上に膨らました経験はあるから、今回は既に3倍です。12月からのことですから、当たり前ですが、マズマズかな?

今日もお客様を諭しました。
本当に…困ったものです。株が上がってくると…もっと上がると思うのでしょう。だったら、上がるのは分かっているのだから、下がっている時に、いっぱい買えば良いのです。ところが下がっている時は円高で「もっと円高になる」の大合唱だから…。お客様は僕の話よりテレビを信じるのです。まぁ、実績が物語っているからしょうがない。これだけ、お金を減らせば、信じられなくなりますからね。当然です。自分自身、上がると思っても恐くて慎重に事を構えていましたから…このザマです。トホホ。既に10倍になっていても不思議ではないのです。

今日はカウンターの向こうに行った「ブツブツ」の話しをお客様にしました。「株の最大の好材料は株価が下がることです。どんなにいい話しが出ても、株価が上がることは悪材料なのです。」既に歩合外務員を卒業して、のんびり暮らしている先輩の言葉です。流石ですね。株価が下がることが好材料なのですね。今日はラッキーです。もっと下がれば良い。そうすれば5株の予定が10株買えるし…嬉しい限り。しかし一方では、やはり不安なのですね。この心理は微妙です。自分の考えを何処まで信じることが出来るかどうかとの戦いです。

株を探す場合はアイディアの勝負です。
僕はライブドア以降の会計士の態度に、不信感を抱いています。IHIなどの大企業は許せてライブドアは認めない。こんなやり方があることがおかしいですね。だから今はチャンスです。その為に妥当株価から、えらく安値に放置されている株がゴロゴロしています。それらの株は何れ5倍、10倍になるでしょう。だってそれ以上に下げましたからね。正常な経済状態になれば、戻るのが当たり前です。これだけヒントを書いているのですから、皆さんはラッキーです。

今日も売りが中心でした。
最近は売りばかりです。あまり買っていません。でも空売りまでは…流石にしにくいですね。売ってみたい気もするが…どうかな? サッパリ分かりませんね。これからどんな形になるやら…先週は売り指値を頂いたお客様の注文が、今日は買い注文に変わり始めています。大丈夫かな? こんな高い所を買って…まぁ、良いか。明日はどんな相場になるのでしょう。


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2010年04月02日

4月02日

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今晩、発表される雇用統計に注目が集まっています。
米国の景気回復で遅れているのは雇用と住宅です。この動向は非常に重要です。自動車は回復し始めました。3月は106万6205台だそうです。つまり年間1280万台ですね。雇用統計のような指標は個別銘柄に影響を与えるから重要です。これらの景気指標が予想以上に改善されれば、米国の金利は上がり日本との差が付きますから、金利差の拡大で金利裁定が働き為替が円安方向に向かう事になります。(金利平価説)為替水準が金利差だけで決まるわけではないですが、一因になることは事実でしょう。下のISMの統計値も5年8ヶ月ぶりの高水準で、米国景気の改善から金利が上がり、為替は94円台に入ったと言われています。今晩、発表される雇用統計値は20万人前後の増加だそうですが、この数字如何では、更に円安が進む可能性もあります。これまでの直近の高値(安値?)93円78銭をクリアした動きは、更なる円安を意味しているのかもしれません。

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日経平均株価の騰落レシオは149で、25日乖離率は5.5%とテクニカル指標は何れも、目先は天井圏を示しています。ただ中期指標は何れも先高を暗示しているものです。目先は過熱かもしれませんが、中期は買い転換を示しているわけです。(新値10本足など…)

株式市場の解説では、一般的に円安メリットの恩恵を受けて、株式が高いという表現を用いています。でも印象ではそんなに上がっているとは思えないですね。ただ昨日、今日とお客様からの売り注文がようやく入り始めたようです。体面営業ではセールスが電話をかけて、売り買いを薦めますが、現物株しか売り買いをしないお客様側から、株を売りたいと言うケースは稀なのです。久しぶりの注文なのですよ。ようやく市場は賑わいを回復するかどうか…という水準なのでしょう。

この出来事は、ある株が上がる前兆と考えても良いですね。さて何かな?

そうです、出遅れている証券会社の株式ですね。
証券会社はある意味で市況産業です。だから儲かり始めると非常に利益が上がります。石油や非鉄のような産業と同じですね。ピーク時のPERは10倍程度なのです。今は違いますね。今は100倍でも買い場でしょう。このPERの評価は、その会社の過去最高利益が一つの基準になります。相場は12月の日銀の臨時政策会議から変化しています。実は金融危機の発生を受けて、直ぐに日銀は緩和政策を採用したわけではありません。実際は2009年2月頃からですね。だから、そろそろ実体景気に影響が現れ始めます。通常、1年半遅れで効果が表れると解説されているようです。

ただ2月2.2%、3月は2.1%しか、ベースマネーは伸びていません。デフレと叫ばれているのに…。これで銀行貸し出しが伸びるなら文句は言いませんが、実体景気に反映させるためには銀行貸し出しが伸びることがインフレに繋がります。だから日銀は根気よく待ちの姿勢ではなく、インフレ期待を市場に感じさせなくてはなりませんね。その為には株や土地が上がることが必要なのです。そうすれば投資が起こり、やがてインフレになりますから、GDPが増えて可処分所得が上がり始め、みんながハッピーになります。ただし年金生活者や公務員のメリットはデフレ環境より減少しますね。でもインフレになれば自殺者も減ります。明るい社会になりますね。何より若者が元気になります。

若者と言えば、あらら…ライブドアの再上場はなさそうですね。
韓国企業に売却と噂されています。期待していたのに…残念です。今度はダヴィンチが上場廃止の瀬戸際とか…。金子さんは最後の力を出せるのでしょうか? 僕はやはりおかしいと思っています。減損会計で倒産させられるなんて…何処か狂っています。時価会計の仕組みも幅を持たせるべきだと思いますが…。2006年以降、この基準が厳格化させ過ぎており、株価は急落しています。必ず、このように追い込まれた会社から、オオバケ株が出現すると考えています。実はかたる君は、今日、その候補銘柄を少し買いました。

だって営業者キャッシュが黒字なのに、追い込まれるのはおかしいですね。ただ金子さんは苦しいですね。米国でも商業不動産はなかなか立ち上がりません。だから救いの手を差し伸べる人が居るかどうか…。詳しく財務を見たわけじゃないから分かりませんが、ノンリコースを多用しているはずだから、再建の可能性があるんじゃないかとも思っています。別に薦めているわけではないのですよ。勘違いしないで下さいね。でも好きな経営者なのです。理由は2007年にTOCのMBOに反対して、TOBに動いたからです。だから応援したいのですがライブドアの時と違いお金がないからね。どうしようかな?トホホ。

皆さんは目先の売り買いで利益を上げようとするでしょうが、(まぁ、正しいのかもしれません。)しかし僕は、やはり経営者を応援したいのです。歩合外務員になった切っ掛けの一つに、誠備の加藤あきらさんのやり方に反発がありました。歩合外務員になったら浜松ホトニクスのような独創的な会社の株価を高値に吊り上げて、応援したいと思っていました。でもなかなか難しいですね。理想論を追うのは…。現実は政策がめちゃメチャです。郵政民営化の決着は、小泉内閣の選挙で付いた筈なのに…。亀井氏の復活で、また財政投融資の復活です。無駄なお金が役人の裁量で決まります。揺り戻しは強烈ですね。大丈夫かな?日本は…。ただでさえ借金が山のようにあるのに…。やはり農地を買っておいて、準備をするべきかもしれません。

株が上がり始めたので大丈夫だと思いますが、やはり揺れていることは否めませんね。最近は、みんなが強気だから、かたる君は、あえて弱気のコメントは流しています。そうそう、忘れる所でした。胡錦濤主席が核サミットに出席するそうですね。米中関係の修復ですが、同時に元の3%の切り上げで中国の輸出企業は利益が50%減になると試算されているようですね。本当かな?中国メディアの話しは大げさです。この話題もある銘柄に繋がります。今週のビスタで書こうかな?それでは、また来週。さくらが満開です。

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2010年04月01日

4月01日

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まずは米国の動向ですが、米民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した3月の全米雇用リポートで、政府部門を除く民間の雇用者数が前月から2万3000人減ったそうで、市場予想は5万人程度の増加だったため、失望売りが広がったそうです。実際の雇用統計は、今週末に発表されます。オバマ大統領は大西洋岸とメキシコ湾東部海岸、アラスカ北部海岸沖での石油・天然ガス探査を拡大するために掘削に関する新方針を発表したそうです。この影響が「海洋掘削」にも現れているようですが…関係があるのかな? 兎に角、情報化時代はスピードを争うように材料が広がりますね。私はお客様に教えて頂くこと多くあります。新聞に掲載されてない話題はあまり見ていませんからね。

さて第一生命が新規上場されました。初値が一本です。野村證券のセールスは20万円まで買うような話しをしていましたが、どちらかと言えば、みずほの方に魅力的を感じます。日本一の個人株主数だそうですね。今日の売買代金は1507億円です。1000億円程度が指数対応の買い注文だと言われていました。つまり買い需要は、組み込みが終ると、どんどん減ります。そうして日本一の株主数なので、売りは逆に、五月雨式に続く事になります。覚えておくと良いですが、基本的に株主数が多いと株価の動きは鈍くなります。
発行株式数が同程度で比べたら株主数が少ないほうが値動きは荒くなります。余程のインフレの金余りなら、第一生命の買いは面白いでしょうが、今はデフレです。しかも少子高齢化ですね。20112年に中国進出を掲げていますが、今頃?と言う印象ですね。銀行株は買いますが、第一生命を僕は買いません。

インフレの新興国なら面白いですね。保険ビジネスは…。掛け金で株や土地を買って資産を運用しますから、どんどん資産が膨らみます。だから小さな新興国は保険やインフラ整備の株式を買っておけば良いのです。インドはこれからです。日立建機はうまい買い物をしましたね。インドの関連会社テルコン社の株式を追加取得し、40%から60%へと引き上げ連結子会社化すると発表しました。

今日は商社株が高く石炭の商事に、鉄鉱石の物産と高くなっていました。先物からの買いなのでしょう。一部で第一生命がらみの入れ替えもあり、結構、賑わっていましたね。しかし売り対象になる銀行株の売り物を吸収できずに株価が下がる様を見ると、市場の展開は強い展開ですが、まだまだ個別物色に移れないと感じます。野村證券のレーティングは下げられ、今日はブリヂストンも引き下げです。原材料価格の高騰を吸収できないとの判断のようですが、車の売れる台数が戻り、業績の心配はないでしょう。空売りしてみれば良いでしょう。きっと踏まされます。アナリストはいい加減ですから…。自分で株の売り買いをしてみれば分かります。本日の騰落レシオは149と久しぶりに過熱傾向です。

リード役のツガミが昨日も指摘したように(チャートを見ると分かりますが…)上昇波動から加速し、角度が変わり急伸し反落しています。おそらく調整局面に突入したと思われます。前回は日産自動車でしたね。今回はツガミなのでしょう。だからどの株も、早晩、調整入りを余儀なくされるのでしょう。シマウマの群れなどの動物の世界では、リーダーが方向転換すると、群れはその方向に動きます。同じことでしょう。ただ分からないのがどの程度のお休みなのか? …と言うことですね。

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休みと言っても大きく下がることはないでしょう。
更に前回のリード役、日産自動車の場合は、その後、一ヶ月間ぐらい個別材料物色が続き調整に入っていました。今回もそうかもしれません。あまり気にする必要はないでしょう。休みの時は仕手系の株が買われるものです。かたるは商船三井とマツダに注目していますが、どうかな? 今日は休んでいた富士電機が切り返していました。少しビックリです。三菱電機の記事も多く見ますが、ここでは買いたくないですね。むしろ空売りの候補銘柄かな?でも短期の狙いですが…。今の相場は空売りをして取れるかどうか…。

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実は前回は日立を売ってみましたが、トントンでした。損はしなかっただけで儲かりませんでしたね。銘柄によりますね。指数の過熱感はあるのですが、個別株の過熱感は皆無ですね。兎に角、上昇波動の銘柄でも、なかなか株価が飛びません。これではお客様の儲けは僅かです。市場環境が良くなってきたので素人の投資家は爪を伸ばしますね。今日は2件のお客様からの売り注文を頂きました。そろそろ利食いが出来る水準まで上がっている銘柄が出てきたのでしょう。僕のお客様のなかで、バロメーターの人が居ます。野村證券の900円台を買い12月に投げたのですね。買う時に注意を喚起したのですが「良いから買え」と言われ…。

今回、そのお客様は株価が急伸したのを見て、やはり買いに来ました。大丈夫かな?
こんな時は株価波動の異なる銘柄に、注目されるのが一計でしょう。調整局面は逆にチャンスです。有望株を安く買うチャンスなのです。でも本物の銘柄は、上がった割りに下がらないものです。こんな時は、のんびりするに限るかな? 今日は珍しく弱気のコメントです。果たして全体から個別物色の仕手株相場に移行できるかどうか…。ここが思案のしどころです。難しい。


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