未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年05月06日)

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ギリシャ問題から波及するスペイン、ポルトガルの財政赤字問題が焦点になっているようですが米国も深刻です。足元の労働統計は回復し始めていますが25歳から54歳の働き盛りの成人男性の5人に1人は働いてないと言います。国債のデフォルト・リスクにさらされたギリシャはGDPに占める2010年の財政赤字は9.3%なのだそうです。更にギリシャの政府債残高が2011年にGDP比率で133.9%まで膨らむとの事です。
でも2010年の財政赤字はアイルランドの11.7%、スペインは9.8%、ポルトガルは8.5%と、ギリシャより高いところもあります。しかしスペインの債務残高は欧州の平均より20%ぐらい低く、GDP比率で55%程度なのだそうです。

いつもそうですね。
1997年7月のタイを中心に起こったアジア危機、最近では2008年の韓国の経済危機などが代表的な事例ですが大概は大丈夫ですね。既にギリシャ国債は20%程度の利回りだと聞きますが、ECBはジャンク債になっても担保として受け入れると表明しているとか…。何故、こんなに株式市場は騒ぐのでしょう? 僕にはサッパリ理解できません。しかし過去に、かたる君はサブプライム問題を見誤っています。サブプライム自体は終息に向っていましたが、第二幕のCDS問題が潜んでいましたね。だから、なんとも言えませんがユーロ危機は幻想と考えています。

むしろゴールドマン(GS)問題から発展している金融規制が恐いのです。先日、FRBは金融機関の貸し出し態度は変わっていないと述べていました。改善されていますがフレディマックは第一四半期に67億ドルの損失を計上し、更に、財務省から106億ドルの資本注入を求めています。更にAIGからアジア生命保険部門を買収するとしていた英プルーデンシャルは株主割当増資を延期するそうですね。ここでロシア危機に揺れたロング・ターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)の経営破綻が連想されるのです。問題の根元は大きくありませんが、世界金融は繋がっており連鎖しますから、損失が拡大することがあります。だから早期に止めないと駄目なのですね。

ドイツが渋ったから、ギリシャ問題が大きくなりました。どうせ出すなら問題が起こった瞬間に直ぐに支援表明をして、一枚岩であるユーロの結束を見せ付ければよかったのですが…。鳩山首相の米軍基地問題と同じで…かき混ぜるから人間心理が揺れますね。でも心配ないと考えています。だって…実体経済は米国の自動車販売は前年比20%アップで、中国は40%アップですからね。裾野が広い自動車産業がこの調子です。米国の不動産だって打診買いの動きが、ずいぶんあるようです。

むしろオバマ大統領の中間選挙に絡む動きが注目されます。GSへのSECの追求は金融規制法案を通す為のダシだという説ですね。一番心配しているのは、金融規制の強化が世界経済の繁栄を妨げるものになるのでは…と言う点なのです。日本の事例を振り返れば分かります。清貧思想の広がりは経済活動の妨げになります。ここで思い出すのは鄧小平の南巡講和です。貧乏人は決して豊かになれません。やはり経済活動は頭の良い行動力のある人が先に豊かになって、そのおこぼれを貧乏人が享受するのが論理なのでしょう。「先に富めるものから豊かになれ」だから金融規制の強化は心配です。中国の銀行の資本増強も、その一環ですから。

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ここで米国市場のチャートをみると、まだ調整中なのでしょうが2月に大きな調整をしていますから、そう深くないでしょう。更に今日の市況を見て分かるように、あまり心配はないでしょう。事例が正しいかどうか分かりませんが、注目しているDeNAは好業績を受けて新高値ですね。何度か過去に初期波動が強い銘柄は、その後の相場が大きくなる一例として紹介していますね。このように物色意欲がある市場ですから深押しはないでしょう。くわえて好業績が期待される決算発表は、来週が本番です。明日の金曜日は246社、来週の月曜日から187社、224社、283社、397社、そうして金曜日が973社でピークアウトします。楽しみですね。

本日より、ビスタニュースの特別編をスタートさせます。アップは20時ごろの予定です。

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投稿者 kataru : 2010年05月06日 19:10