未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年05月11日)

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人間の記憶と言うのはやっかいなものでコントロールが効きません。嫌な思い出を忘れる為には時間が必要で、心が癒えるのには時間が掛かります。どうもオバマ大統領は事を急ぎすぎているように感じます。誰しもが行き過ぎた金融システムを警戒していますが、まだFRBが資産の整理もつかないうちに、世界の勝ち組の金融機関のGSに狙いを定め、痛めつけるとは(けん制)…驚きです。

一方、その反乱がギリシャ危機の反応と考えています。
誰もが思いますが、GDPの小さな国の不始末を切っ掛けに、動揺が続く市場には何か違和感を抱くのです。本日は、読売新聞にみずほの増資報道、さらに朝日新聞には三井住友の増資に備えた新規発行株式の増大報道と、日本ばかりか世界の国の金融機関が再び増資の大合唱です。拡大した金融を組織的に縮める動きが、金融規制です。はやくGSとSECの手打ちが行われないと、動揺が広がるように感じているのは私だけでしょうか?

力が弱っている金融機関に難題を押し付けると、ドンドン経済は萎縮します。誰もがある程度の規制は仕方ないと考えていますが、SECによる訴追と言う脅しを使えば、行き過ぎだよ。と反応するのが市場と言うものでしょう。中間選挙を控えオバマ大統領が更なる実績を欲しているのは分かりますが市場は生き物ですからね。だからこの金融規制の行方が焦点だと前から考えているのです。ギリシャはダシで、格付け会社は仲間ですからね。今はようやく正常化に向け動き始めているところです。FRBが住宅ローン担保証券(MBS)を売り始めたところなのですね。せめて売り切ってから、金融規制強化へと追い詰めても良いのに…、事を急ぎ過ぎていると感じる次第です。

欧米と違い日本は縁故などの総資産経営を実施しているのです。一つの取り引きを決める場合は、価格などの個別条件だけでなく、これまでの付き合いなどを考慮し総合的な判断で経営されている面が多いですからね。…なのに、逆にROE(株主資本利益率)と言う投下資本に対する評価を求めようとするのが欧米の仕組みです。ある程度は乗り越えなくてはならないのですが、日本も自己主張を確りすべきでしょう。

何度か述べていますが、一度、亀裂が入ると直ぐに回復することはやはり困難です。地震もそうですね。必ず余震が何度か続きます。これが自然のセオリーです。しかし最初の大きな揺れを越えることはなく、だんだん余震は小さくなりやがて減ってきます。地震の様子と相場は似た感覚だろうと考えています。

相場に出遅れた人にとって、先に、儲けている人に追い付くチャンスですね。今日、私は何人かの出遅れていたお客様にアプローチを試みました。今の所は来週中には市場は落ち着くと考えています。そうして一昨日付けた10257円を割れないのが理想形のそうばで、そうなるだろうと今のところ考えています。

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投稿者 kataru : 2010年05月11日 18:04