今日の市況(2010年10月13日)
個人投資家のマインドは非常に弱く信用期日と重なり、見切りが多いように感じられます。
政策運営を見ても分かるように的外れな対応が多く、菅ロボット内閣ではなかなか株式市場は立ち上がらないと考えていましたが、10月5日の日銀政策転換の意義は大きく、証券マンとして、株に対し前向きになれ、自分の気持ちが楽になってきました。本日は珍しく2年ぶりになるのかな? お客様のところに電話をかけました。ただ、まだ市場の反応は鈍いでしょうが、もう大丈夫でしょう。しかし今日の市況だけ見ると非常に弱いですね。
一例を掲げるとDENAです。
本日は新規発行株式の為に、希薄化懸念から株価は大幅安ですが、このM&Aに絡む増資は歓迎です。多くの投資家は増資=株価の下落を予想するようですが、この増資は前向きな戦略的な増資です。現金と新規普通株の発行で、時間を買うことになります。スマートフォーンは急速に世界に普及しコンテンツの提供が急がれます。その中で先進国の日本が、ゲームと言う課金システムを確立したように、日本だけでなく世界中で収益化を目指す戦略です。これで5桁の株価は確定したと考えます。日本の人口は1億3千万人ほどでしょう。しかし世界の人口は69億人です。53倍ですからね。
増資=株価の下落を考えるのは間違いでしょう。
単に借金返しの増資や年金債務に充てる増資とは質が違います。しかも公募増資ではなく対価がハッキリしている増資ですね。問題は買収する会社が高いか安いかの判断です。その点は発表された資料だけでは判断がつきません。売上げ315万ドルではたかが2億6800万円の会社ですから、257億円での買収は、PSR100倍以上で評価で会社を買うので、高い買い物と言う評価もあるでしょう。しかし純資産が2671万ドルで22億7千万円だから約11倍ですね。でも、かなり「ngmoco」と言う会社を高評価しているのですね。まぁ、南場さんの経営判断でしょう。彼女は決して冒険をするタイプではありません。最近の好業績で人間ですから、浮かれている面もあるでしょうが、彼女のこれまでの実績は一流の領域でしょう。僕は心配していませんね。
むしろこの円高を利用した英断だろうと、久しぶりにワクワクする気持ちを感じています。狙い通り第二の任天堂の道を歩み始めたのでしょう。多くの投資家は目先の株価の上下で一喜一憂しますが、投資とは一緒に参加する事でしょう。DENAという会社の成長で、投資家は儲けと言う果実を得られれば社会参加している意味があります。最近の投資家は悲しい事に、目先の動きに左右され過ぎです。じっくりと10年程度付き合ってみたい会社ですね。株価は大きく下げた今日みたいな場面は、ユトリがあれば買いでしょう。出来高が証明しています。一度、ゆっくりと「ngmoco」という会社を調べてみたいな。
いよいよ日本から世界へ…
本来、株式市場は若い会社を応援する場です。
東電などの増資には反対ですが、このような発行なら大賛成です。公募と違う発行形態は最近の豊田通商の例に似ています。
さて、二番底回避の動きは鮮明になって来ました。
昨日も少し書きましたが中国の自動車販売は1-9月で1313万台です。9月は155万台ですから10-12月期は単純に3倍して465万台です。この分では1800万台が見えて来ましたね。日産自動車の倍増の増産計画に笑いがありましたが年間3000万台の販売もまんざら嘘とは言えなくなってきました。加えて解説すれば日産は29.5%増の97400台、トヨタは9.3%増の78200台、ホンダは3.0%増の60900台です。かたる君推奨のマツダは32.7%増の21500台です。工場を移転した効果が出てきたようですね。
もう一つの焦点は弱気な見方ですが、米国株式市場の過剰流動性相場の終焉が一部で指摘されています。所謂、「不景気の株高現象」はFRBの金融緩和期待により支えられていますが、この期待が過剰だと言う見方です。ヘッジファンドの決算期に絡み注意が必要だと言う解説もあります。でもね。金融相場は強弱観が対立しながら育つのです。米国株の回復が続きやがて日本にも波及します。今は信用期日や追証の整理で追われているのでしょうが、既に最悪期は脱出しています。久しぶりにワクワクを感じています。DENAが世界に羽ばたくか…。成功して欲しいね。
投稿者 kataru : 2010年10月13日 19:50