未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年10月25日)

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相場付きをみると、暗い感情になります。
何故なら人気株は基本的に相場転換を思わせるものではなく、幕間つなぎの材料株が主体です。サンリオは業績の回復が背景にあり、優先株の買い入れを発表してから人気になってきました。僅か6万株の優先株の買い入れですが、オーナー経営者らしく株主を大切にする姿勢が評価されているのでしょう。辻さんはずっと以前から株式投資が好きで、会社のお金を運用し失敗しました。この環境下での運用で会社が傾くほどおかしくなりました。だから株式投資をやめて、本業の建て直しに邁進します。最近、キティーちゃんが評価されロイヤリティーが順調に伸びているようです。基本的に知的所有権は無尽蔵の商品ですからね。利益率も高いし…損益分岐点を越えてくれば、あとの売上げは儲けに繋がり利益が大きく膨らみます。過去は高株価の人気株でした。

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今日、賑わったのは他にはナビゲーション関連でしょか?
ケンウッドやクラリオンが人気になっていましたね。カーナビはウォシュレットのトイレと同様に、カラオケなどと並んで日本独自のアイディア商品ですね。車の販売は好調で中国でもカーナビは必需品でしょう。今日の人気株はこんな所ですが…。10月5日以来、金融政策の21年ぶりの転換をテーマに述べていますが、今日はようやく、オリックスが戻り高値を更新しています。

実は野村證券などは2006年から5年連続の陰線になりそうで、この記録はバブル崩壊から初めての現象です。確かに失政は続きますが、ここ7ヶ月連続で月足が陰線になる証券会社が出てきたり…証券界は悲惨な状況ですね。そんな中で戻り高値を更新するオリックスに次いで、証券株の松井証券も戻りの高値を抜いてきました。これなどは明るい材料です。21年ぶりの政策転換が効いている証拠ですね。大きく上がりませんが確実に政策はジワジワと効いてくるでしょう。本日の市況は、自社株買いをするKDDIぐらいのものですが、増資を実施した東電とは対照的な動きでしたね。

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株価の動きより、本日の日経新聞ですが…。トヨタが社内レートを80円に変えると言う観測記事が話題になっていました。この意味は円高の容認です。場中に東芝の佐々木さんが70円の円高でも耐えられる企業の構築を述べていました。やれば日本企業もいろんな事ができます。要するにやる気なのでしょう。一番、効果的な為替対策は円売りして、その介入資金でソブリン・ファンドを構築して、海外の資源株などを買い向えば良いのでしょう。でも介入は古いかな?

確かに中小企業の社長さんにとって、この円高は致命傷です。しかし日本は構造転換が促されています。トヨタの新聞にも驚きましたが、佐々木さんのような考え方が一般的になれば為替相場は逆転します。アジア株の続伸は日本の投資によるものでしょう。一見、関連性のない材料に思われますが、日本人がグローバル化に邁進している動きです。世界は再び成長を加速させています。日本もようやく内外価格差が縮小し、今、話題の「TPP」(環太平洋戦略的経済パートナーシップ)にも参加すべきなのでしょう。いつまでも時代遅れの保護農業政策を続けても、問題を先延ばしするだけです。

既に日本株は様々な面で転換を図っていますが、市場全体が動くようなインパクトには至っていません。しかし世界経済の実態回復からみて、市場の回復は遅れており、割安感が際立っています。まもなく出遅れ修正が鮮明になるのでしょう。果たして日銀の次の手は…FRBのように、市場から信頼されればしめたものです。市場と仲良くなるまで市場の応援歌を歌うのが日銀総裁の役目でしょう。


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投稿者 kataru : 2010年10月25日 17:34