今日の市況(2010年11月04日)
本日の相場は何故、高いのか? 理由は見当たりませんでした。
あえて理由をつければイベントの通過(中間選挙やFOMC)と言うことでしょうか? しかし相場の中身は相変わらずで…先物からの展開です。グローバル展開を加速させるユニクロ(ファーストリテイリング)、好業績が続くコマツなども相場を支えているのでしょう。今日は小野薬品が自社株買いを発表していました。相場をみていると…付和雷同の目先筋の動きに翻弄されているようです。代表的な事例は個人に人気株があるDENAです。何れ日経は225に採用するのでしょう。
6000億ドルの国債買い入れを決めたFRBの行動は賛否両論ですね。
嫌がる馬に水を飲ませることは出来ないとか…壮大な実験が始まるわけです。一番恐いのはスタグフレーションでしょう。お金をばら撒けば、当然、物の価値は上がります。中国が米国の政策を批判するのは当然で、一人あたりのGDPが低い、躍進する中国は困りますね。国民に不満が溜まるでしょう。二極化している格差が崩壊する可能性もあります。今後、米国の動向は勿論ですが、中国のCPIの動向に注意が必要になります。ユニクロは生産基地を中国以外に移転し始めていますが、為替操作が難しくなります。やはり金融は米国に軍配です。
でも燃費が悪い自動車の販売(大型車)を抑える政策を実行したり…。流石、エリート集団が経済を運営していますね。温家宝との首脳会談が、突然、キャンセルされた背景には、おそらく権力争いが激化しているのでしょう。月間「選択」の記事だったかな? 温家宝さんの息子さんが狙われているようで…外交も内部抗争の道具に使われている印象も持ちます。米国の自動車販売で気になるのは、トヨタの凋落振りで…母体が大きいからこそ、ジワジワくる退潮への対策は難しいですね。まぁ、トヨタだけに限りませんが、製造業の日本は既に多くの産業で、3流の烙印が押され始めています。余談ですが、内の娘が今回の引越しで購入した冷蔵庫はハイアール製です。今日はLGのテレビの宣伝が新聞に載っていましたね。
今の政権はポーズだけの内閣です。
為替介入も中途半端で失敗ですし、話題にのぼっているTPPも進展はないのでしょう。何のための個別農家への所得保障なのか? まぁ、新日鉄の三村さんが選択を間違う時代ですから、難しい選択ですね。
ネガティブな反応を示す市場は、完全に世代構成が変わったようで、株価が動くようになりましたね。しかも間違った判断で動くのです。おそらく見切り売りと言うか…損切りも早いのですね。ロスカットが横行していますから、短期での相場もチャンスが拡大していますね。要するに振幅が激しいのです。むかしは余裕のある個人や機関投資家が逆張りをして流れを緩和していましたが、今はその層が薄くなって…目先筋が主流になっていますね。面白くなってきました。正しい銘柄の選別眼が大きな利益を生むのでしょう。
どういうことかと言えば、QE2に対する考え方を的確に捉えないとなりませんね。
多くの投資家は株価の値動きで反応します。でも一時的に株価が押されても、経済の流れは変化しませんから、何れ収縮します。ここにチャンスの目が転がっています。一例を掲げれば商社株もそうです。当然、ものの価格は上がるので株価動向はロングです。しかし短期的には疲れているから株価は休みますが、その振幅が大きくなっています。しかし日本国全体が浮上するわけではないから、所詮、株価の行方は知れています。かたる君が得意とする大相場の強き相場は、政策官僚が確りしないとなりません。新聞を見ても…政策方針を見ても…人がいませんね。みんな小粒で…嘆かわしい。時代の変遷時期は来ているとは思いますが、なかなか兆候が感じられません。
やはりITなどの新しい産業(情報)のリーダーが、世界で活躍する流れでしょう。車だとか…半導体(DRAM)だとか…言う既存の製造業ではありませんね。そんなものは産業革命後の鉄道株のようなものでしょう。それを新聞や政治家などは…大切に思っています。歴史を見れば後進国の産業ですね。樟脳からセルロイド、造船と…一大商社の鈴木商店が、何故、倒産したのか? 時代の読みは難しいけれど…、市場は既に、完全に世代交代しているわけです。僕のような石器人は遺跡化しています。アハハ…、こりゃ駄目だ。
投稿者 kataru : 2010年11月04日 17:08