未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年11月17日)

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昨日は中国もインドも大幅安で…先進国のEUに米国も株式市場は安くなっていました。理由は新興国のインフレによる引き締め(11/11の今日の市況で解説)と…、それにアイルランドなどの資金不安と解説されていました。欧州通貨危機の話しは、今年の春にギリシャ危機として世間を賑わせ、それが発展してスペイン、ポルトガルなどの財政状況に不安を抱える国々のリスクを一度は市場が受け入れています。ただ考えてみれば分かりますが…スペインを除き、世界経済にとってそんなに大きなGDP比率ではなく影響度は低いですね。要するに株価が上げたので、下げるための口実なのでしょう。メディアは大げさに報道するで、その影響により多くの人は戸惑います。確かに足元のユーロの金利は若干上がっていますがワールドマネーのドルに影響はないですね。

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昨日は米国金利の話しをしましたが…
同じように日本も長期国債の金利が1%を越え上げ始めています。期待インフレ率の上昇が背景に存在します。もともと1%割れの長期金利の水準が問題なのです。仮に昨日指摘したようにQE2が成功し景気が立ち上がると債券金利は上がり価格は下がります。同時に株式相場は上がるでしょう。おそらく都市銀行や大手損保などの国債の利食い売りが原因なのでしょう。日銀の21年ぶりの政策転換やQE2が影響を与えお金が動き始めている現象でしょう。政策への信頼感が増せば、その資金がやがて株式に向かい株高が演出されます。FRBの議長が指摘するように、株高が個人消費を刺激し正常な経済状況に向うのです。まぁ日本は…金融の専門家が居ませんね。グリーンスパンにでもお願いして代行してもらえばいいのに…。

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今の大学生の内定率は、就職氷河期(‘93~’05)より低いのだそうですね。外国人枠は増えるようですが、資質の落ちた日本人大学生には厳しい内容なのでしょう。唐行きさんからジャパユキさん。再び今度はシナ行きさんかな? 直動システムのTHKは設備投資の大半を中国に投じると報道されていましたね。日本は更新需要だけだそうです。

今日の新聞で目に付いた記事は、日産自動車の英国工場の記事でした。昔、ポンド高の時、日産は通貨対策で部品を輸入してイギリスの組立工場を動かしていましたが、しばらくして通貨が落ち着き、イギリス内で部品を調達しなおそうとしたら、その部品工場が壊滅していたと言う話です。一度、壊れた仕組みは失われるという事なのでしょう。トヨタさんの下請けは大丈夫かな? 必ず、製品メーカーは下請けを叩きますからね。果たして政策担当者はこの記事を読んでいるかどうか…。

今日の相場を見ていると、海外市況悪にも拘らず日本株は確りしていました。おそらく昨日の述べた仮説(QE2は日本を救う政策支援)が当たっているかもしれませんね。この仮説に従うなら、金融セクターを中心に株式は本格的な上昇に向います。もともとガラパゴス・システムで産業障壁を高くした鎖国制度が崩壊し、ニトリ、ユニクロの内外価格差対応組みが活躍したように日本は世界で先端を走っています。米国やEUはこれからです。先進国と新興国のギャップはQE2により加速度的に縮小され、この影響の恩恵を一番受けるのは日本です。今日の動きは昨日の仮説どおりの株式市場の動きになっています。黒字で配当を実施して解散価値のPBR1倍を下回る企業がゴロゴロしている現象は必ず裁定が働きます。例え最高裁の今井判事のような横暴が一時的に通っても、歴史の裁定には敵いません。

2012年は国際会計基準の導入が完了し世界競争が始まります。日本のように多様な文化を受け入れ、美味い食事を提供している民族が負けるわけがない。いくら若い人の資質が落ちたといっても、拘りの精神がある「もてなし」の食文化を持つ国が世界競争に敗北し続ける道理はないですね。今は自信を喪失している民族ですが…QE2が力を与え、日銀が21年ぶりに政策転換を実施したのです。日銀は早く行動を起こしTOPIXを買い入れるべきでしょう。5000億円で足りなければ、5兆にすれば良いし、5兆で不足するようなら50兆円にすれば良いのです。日銀が本気になって損失が生じるという馬鹿げた議論を日経新聞は論じるから…正しい方向性への姿勢が歪むのです。こんな理屈は小学生でも分かりますね。日銀が負ける道理がありません。インフレを起こすことは簡単です。

相変わらず文句が次々に出るね。そろそろ笑いが止まらない時代を迎えたいなぁ~。


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投稿者 kataru : 2010年11月17日 19:23